第13話 私だって働きに出たことぐらいあります!(1)(改修版)
ああ~、どうしよう? どうすればいいの?
私は今日もお城窓から雲ひとつない澄み渡る空を眺めながら嘆いていた。
そう私は今後、我が一族のこれからはどうなるのか? どうすべきなのか? と、天を仰いで迷走する家の行く末を案じつつ考え続ける。
しかし破綻寸前の我が家の財政を立て直すのはやっぱり無理そう……。
ならば長女の私も、お母さまのように……私たち姉妹に心配をかけまいと内緒している行動……。行為……。
そうお母さまが町へ食材や惣菜を買い出しにいくと何故かお時間の方が、午前中から夕陽が落ちるまで帰ってこない。
そしていつもお母さまの身体から嫌な臭い……雄の匂いがする。
お母さま自身もお城へと帰還をすれば、その臭い異臭を消したいのか?
お母さんはお城へと帰還をすれば慌てて湯殿に向かい水浴びをして、しばらくはそこから出てこない。
だから私はお母さまのことが気になり、彼女に気づかれないように忍び足で湯殿へ近づき、扉に耳を当て湯殿の中の様子を窺ったことがある。
するとお母さまは決まって、扉の向こうから啜り泣く声が聞こえてくる。
そして時にはお母さまの啜り泣きと共に。
「陛下……お許しください……。私たちはこうでもしないと生きていけないのです……当に申し訳ございません……」と。
若くして病魔に侵され亡くなったお父さまへと泣きながら謝る、悲しい声を私は何度も聞いたのだ。
まあ、そんな事情が我が家にはあるので、私は妹のリムへといつも我慢しなさいと諫め。
お母さまには町出掛けないでくださいとお願いしているのだけれど。
みなさまもご存じの通りで、リムもお母さまも私の言葉に耳を貸さず。
ただ月日だけが過ぎていく。
だから私リムの我儘にも腹が立つけれど。
お母さま自身は今後、一体どうするつもりなのでしょうか?
彼女はこのまま亜人の男性達と逢引繰り返し、妃のように養ってもらっていれば。
お母さまは遅かれ早かれ竜と亜人とのハーフの子を身籠り出産することになるだろうから。
私は不安で仕方がない。
そんな私だ嘆きながら先行きが不安……心配なのだと愚痴をもらせば。
「あなたが城下町へ行って日雇いでもいいから働けばいいのでは?」と。
みなさまは思うかもしれないが。
実は私はもう既に、何度も城下町へ働きに出ている。
しかし私達は女性ばかりの三人家族で、私が職を探しにいっても。
「貴女は女性だから」
「貴女は少女だから無理だ」と。
大工などの親方達から私が面接へと窺う度に、毎回言われ、高い給金がもらえる力仕事には絶対に就けない。
だから女性の私には日雇いでも安い給金の食事や酒を出す宿屋の仕事か、身を売るような夜の春を売る仕事くらいしか募集がない。
しかし私はそんなお仕事は絶対に嫌だから、低賃金でも飲食の仕事を選び、日雇いの募集があれば次々と色々なお店で積極的に働いてきたのだ。




