第12話 竜の家族!(4)(改修版)
だから私は、お母さまが、自分の知人に頼んで何とかしますから! と言って言い訳をするのが一番嫌いだ。
私いつもその言葉を聞くたびに、お母さまへの違和感や嫌悪感が募っていく。
もしかしてお母さまは、他界したお父さま裏切るような行為をしているのではないかと、ここ最近はずっと疑いの目で見てしまう。
お母さまがお父さま以外の異性――それも竜の姫巫女が、たかが亜人程度のオスに身体を許いるのかもしれないと思えば。
私は心の奥底から憎しみが湧き上がってくる。
今日もその感情耐えきれず、私はお母さまやリムに八つ当たりするように諫めたが。
お母さまは長女ある私の意見など聞く気もなく、相変わらずリムのわがままばかりを優先してへ出かけようとする。
そう結局、私がお母さまへと、何を提案しても意見しても無駄だと悟る日々が続く。
だから私のお母さまを疑う理由が確定なのでは思う?
そう、お母さまには、私達姉妹に内緒にしている、他界したお父さま以外に身体を許す異性がいて、その者に逢い、可愛がってもらいたいから。
私に何かと理由を告げては誤魔化し、町へ行きたいのだろうと思からだ。
「はい、お母さま、わかりました」
私もお母さまと、お父さまへの裏切り行為で口論……。親子で言い争いをしたくはないから。
こうして今日も最終的には私も妥協をして、お母さまの提案に賛成をしてしまう。
それとリムはお母さまに、お父さま以外の異性の陰があることに気づいていないかもしれないが。
このままだと私達、竜神の家族は本当に大変なことになる。
そのことに関して、リムもお母さまも全く気づいていない。
いや、しかし! リムはともかくお母さまは必ずわかっているはずだ!
私たち竜神! ドラゴンは!
この世界の食物連鎖の頂点に立つ神なのに!
お母さまは父が若くして亡くなったからといって身売りのような似をし、亜人の子を身ごもり出産しようとしているのではないか?
そしてお母さまが子を産めば、いずれ私やリムにも自分と同じようにドラゴンではなく、亜人のオスの子を身ごもり、自分と同じように出産しろと要求するつもりなのだろうか?
だって私達ドラゴンは一人の王に仕える一夫多妻制の種族なのに……。
しかし! そんなことをお母さまが私やリムに要求してきたら。
私は必ずお母さまを殺し、父が残したこの領地の民も、新たな主人もろとも根絶やしにして、この世から消してやると。
私今日も身支度を始めだしたお母さまの背を冷たく、冷淡な目で見詰めつつ心に誓うのだった。
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