第9話 超人類はやはりいた
今の俺は悩みを抱えている。
ここ最近したことといえば魔力の覚醒。魔力の修行。千火の出会い。キャンプ。そして毎日のルーティンであるジョギング。
「肝心な超人類の研究を疎かにしてた。」
そう。仙人のような時を過ごしていたのだ。
俺がやりたいのは超人類の研究だ。
魔力とかは二の次にしないと。
という訳で超人類の研究に戻ることにした。
もちろん千火と一緒に。
「なあ、チビは原初の存在であるって最初に言ってたよな。」
「うむ。そうじゃが?」
「なら、今の人間のことをどう思ってるんだ?」
「はっきりと言うのなら羽虫と同じじゃな。あくまでそれは魔力の話じゃ。技術だけで言えば太古の人間より遥かに超えておる。」
千火の話を聞く限りやはり超人類はいたのだ。そして昔の人間は魔力を操ることができたのだ。
やはり、俺の仮説は正しかったのだ。
そして、俺が今一番知りたいことを千火に聞いた。
「もしもの話だけど今の世界に太古の人間はいると思うか?」
そう聞くと千火は目を見開いていた。
千火はしばらく黙ったあと、口を開いた。
「正直、わからんのだ。いるかもしれんしいないかもしれん。やつらは不老不死だった。じゃが、とある術を短期間で何度も繰り返すことで不死そのものが寿命あるものへと変わっていったのじゃ。」
「やっぱりそうだったんだな。人間は進化して今の人間になったのではなく、退化して今の人間になったのか。言うならば進化論ではなく、退化論という訳か。」
千火は肝心なところは教えてはくれなかった。
それはその術を誰か1人でも使っていれば今もいる可能性があるということ。
そして、その術を当時の人間が短期間で使わないといけなくなった理由。
おそらく言わないのではなく、言えないのだろう。
何者かとなんかしらの制約を交わしていてもおかしくない。
「そっか。情報共有してくれて助かった。実を言うと、俺の中でその人類の仮説をいくつか立ててたんだが、チビのおかげで正しいことが証明できたよ。ちなみに俺はその人類のことを超人類と呼んでいるんだ。」
「ほう。超人類か。悪くない。我も今後はやつらのことを超人類と呼ぶことにしようか。お主はやはりネーミングセンスがいいのう。」
「いや、お前の名前...なんでもない。」
そして俺は千火から知った情報を基に色々と仮説を立てていく。
もしも存在するのなら今の俺なら見つけ出すことができるはずだ。
世界を旅行するのも悪くないかもしれない。
そんな事を考えながら俺は今後も修行を欠かさず旅行のお金も貯めていこうと思う。
実を言うと、もっと早い段階で一気に進めたかったのですが、小説を書くのが初めてなものなので。
安心してください。ここからはさらにおそくなるかも、ならないかも。
暖かい目で今後もご期待ください。




