第10話 写真に残る魔力の痕跡
俺はこの前、千火から聞いた話を全て記録した。
それは超人類の存在となぜ今の人間がいるのかということだ。
しかし、今の俺は再び魔力の研究へと戻っていたのだ。
「SNSを毎日チェックしてるが何も見つからないな。」
俺は魔力について色々と実験をしている。その中でも写真に魔力や魔法は映るのかという点だ。
その結果、魔力そのものは映らないが魔法は映った。
だがそれは目に魔力を集めていない場合の話。
集めた場合、魔力の痕跡は写真に映っていたのだ。もちろん魔法が映ることも確認した。
つまり、SNSに残っていればそこにいけば何かあるということだ。
そのため、ここ最近はSNSばかりチェックしていた。
「主よ。我をこき使うのはよいが暇であるぞ。確かにSNSであれば魔力の痕跡を探すこともできるかもしれんが、ほとんど土地が映っていないではないか。」
「そうなんだよ。ほとんどが自撮りとかダンスとかだから土地を映すってことをしないんだよ。やっぱ自分の足で探すしかないのか?でもそれだと非効率すぎるし。」
「単に歩きたくないだけではないのか?」
「そ、そんなことないって。」
千火から聞いた話だと魔力の痕跡は数分で消えるらしい。なので、過去の写真で見つけたとしても何もない可能性が高いのだ。稀に移動しないものもあると聞いた。
「SNSで呼びかけるか。土地の写真を撮ってもらうしかないな。」
とはいえ、俺のアカウントは有名でもないし、誰も見てくれないだろう。
とにかく何もしないよりはマシだ。
『その土地が妙だと思う場所があれば声をかけてください。』
誰かが気づいてコメントしてくれたらいいんだけどな。
しばらくはSNSの様子を見つつ魔力の修行とルーティンを繰り返すしかないな。
それから1週間後、自分の投稿のコメントに動きが出た。
『突然すみません。私は京都に在住しています。私は半年前ぐらいに夜に友達とコンビニに向かったのですが、変な土地を見つけました。変という表現が正しいのかは分かりません。ですが、なにか吸い込まれるようなそんな変な感覚が起きました。友達から声をかけられてやっと意識を取り戻しました。あとからその土地について調べたのですが、いわく付きとかではないと知り合いの不動産に聞きました。何回かその土地の前を通る時にどうしても気になってしまって。あなたにこんな連絡をしたのも妙な土地を探しているという投稿者の言葉になにかがひっかかり、連絡をさせていただきました。何か分かるのであれば1度お会いできませんか?』
「なあ、チビ。もしかしてこの人って...」
「うむ。魔力を感じたんじゃろな。しかし、この者は今危険な状態かもしれん。この者が感じたのは封印石。我が閉じ込められていたやつじゃ。魔力に対して極端に耐性がない故に魅入られておる。このままだと1人でそこにいけば廃人になるぞ。」
千火の話はその冷静な顔を見ればとても危険な状態なのだと気付かされた。下手をしたら自分もそうなっていたのではないかと。




