つきのしずく
むかしむかし、とある町はずれの小さな村に、心やさしい女の子と、からだの弱い、お母さんがすんでいました。
ふたりは、まずしいながらも しあわせな生活をおくっていましたが、ある日お母さんが、おもい、おもい病気にかかってしまいました。
女の子は、いっしょうけんめい かんびょうをしましたが、病気はよくなりません。
女の子は、お母さんの病気をよくする方法を、おいしゃさまにきいてまわりました。
けれどもどのおいしゃさまも、くびをふるばかり。病気をなおす方法は、みつかりません。
そんなある日、女の子は町にきていた旅人から、こんなうわさを耳にしました。
『お月さまがおながしになる しずく なら、どんな病気でも、たちどころになおしてしまうそうだ。』
それをきいた女の子は、つきのしずくをさがす旅を決意しました。
『お母さん。わたし、お母さんの病気をなおす、つきのしずくをさがしてきます。きっと、お母さんをたすけてみせます。』
『いけないよ。外のせかいはきけんがいっぱいだからおよしなさい。』
それでも女の子は、お母さんがとめるのもきかずに旅にでました。
どうしても、お母さんをたすけたかったのです。
…………
女の子は北の森に住む小人のおじいさんにあいにいきました。
おじいさんはこのあたりではいちばん長く生きていて、なんでもしっているからです。
『おじいさん。どうすればお月さまのながすしずくをとることができますか。お月さまは、あんなにたかくにいらっしゃるでしょう?』
小人のおじいさんはこたえました。
『この森の、もっともっとおくに、きれいないずみがありますじゃ。』
『そのいずみにうつるお月さまを、まほうの ひしゃく ですくいあげれば、つきのしずくをとることができますじゃ。』
女の子はぺこりとおじぎをして、おれいを言いました。
『おじいさん。それでは、まほうの ひしゃくは、どこにあるのでしょう。』
おじいさんは、むずかしい顔でこたえました。
『このさきの ぬま にすむ、まじょばあさんがもっていますじゃ。だけど、おじょうさん。まじょばあさんは、とてもいじわるな人だから、きをつけなさい。』
女の子は、もういちどおれいを言って、まじょばあさんのすむ ぬま にむかいました。
…………
まじょばあさんに、まほうのひしゃくをかしてくださいとたのむと、まじょばあさんは言いました。
『いいとも、いいとも。すきなだけつかいなさい。けれど、そのかわり、とってきたつきのしずくを、少しだけわけてくれないかい?』
『ええ。少しでよろしければ。ありがとうございます。』
女の子はおれいを言って、まほうのひしゃくをうけとりました。
そして、お月さまをすくえるという、まほうのいずみへとむかいました。
…………
いずみにつくころには、あたりはすっかりくらくなっていました。
お空には、まあるいお月さまが、ぽっかりとうかんでいます。
そしていずみには、まるで、かがみでうつしだされたように、きれいなお月さまがうつっていました。
女の子は、ゆっくりとひしゃくでいずみの水をすくいあげました。
ひしゃくの中でゆれる水には、ちゃんと、お月さまのかけらがうかんでいました。
これがどんな病気でもなおすという、つきのしずくです。
女の子はよろこんでお母さんのところへかえろうとしました。
でも、まだまじょばあさんとのやくそくがのこっています。
女の子はまじょばあさんの家にむかいました。
…………
そのとちゅうで、いろいろなじゃまがありました。
おそろしいゆうれいがあらわれて、しずくをおいていけとおどしました。
ぶきみなかいぶつがあらわれて、しずくをよこせとおどしました。
女の子は、どんなおどしにもまけずに、はしってにげました。
はしって、はしって、ようやくまじょばあさんの家についたころには、ひしゃくの中にあったしずくは、はんぶんにへっていました。
はしっているうちに、こぼれてしまったのです。
それでも、女の子はやくそくどおり、まじょばあさんにつきのしずくを少しだけわけてあげることにしました。
『ああ、ありがとうねぇ。じゃあワタシは、これだけもらおうか。』
そう言ってまじょばあさんは、のこっていたしずくのほとんどを、ごくんとのんでしまいました。
『ひどい! 少しだけと言っていたのに!』
まじょばあさんは、いっひっひとわらいながら言いました。
『ワタシからみれば、あれはほんの少しだったさね。あれでも足りないくらいだよ。なんだったら、のこりものんでやろうかい?』
女の子は、とられそうになったひしゃくをかかえてにげだしました。
…………
女の子は、すずめのなみだほどのこったしずくを、たいせつにしながらおうちにかえりました。
これだけになってしまいましたが、これはつきのしずくです。きっと、お母さんの病気はなおるはずです。
女の子がおうちにたどりつくと、おうちの明かりはきえていました。
お母さんは、もうねむってしまったのでしょうか?
『お母さん、ただいま! つきのしずくを、とってきたわ。これで病気もなおるはずよ!』
しかし、お母さんはおきあがりません。
あわててベッドにちかづいてみると、お母さんは、もうおきあがれないくらいに弱っていたのです。
『おかえりなさい。とても、とてもしんぱいしたのよ。おばけや、かいぶつにあわなかった? いじわるなまじょばあさんに、だまされなかった?』
お母さんは、女の子のぶじなすがたをみて、あんしんしたように目をとじました。
『おかあさん、ほら、みて! つきのしずくを、とってきたの。おばけやかいぶつにもあったし、いじわるなまじょばあさんにだまされたけど、ちゃんととってきたの。これで、病気もなおるわ。』
しかし、女の子がたいせつにもってかえったひしゃくのなかに、しずくは、一てきものこってはいませんでした。
お母さんを見てあわててしまったときに、さいごのひとしずくが、こぼれてしまったのです。
泣いてしまいそうになった女の子に、お母さんは言います。
『お母さんのために、がんばったのね。
けど、お母さん、つきのしずくはいらないの。
おまえがいつも、そばにいてくれればそれでいいの。
それで、お母さんはくるしくてもしあわせなの。
だから、もうどこにもいかないでおくれ。』
女の子は、ついに泣いてしまいました。
お母さんのほそい手をにぎって泣きました。
もううごけないほど弱ってしまったお母さんをおいて、旅にでてしまったことをこうかいしました。
こんなことなら、さいしょから、ずっといっしょにいればよかったと泣きました。
そして、お母さんの手の力が、しだいに弱くなっていきま
…………
………
……
§
「……なんだぁ、こりゃあ? 途中で終わってるじゃないか」
オレは素っ頓狂な声をあげて、その原稿を書いた本人に突き返してやった。
「はい。その、実はラストがなかなか決まらなくて。楓佳さんに、アドバイスしてもらおうと持ってきたんです」
おっかなびっくりといった感じで橘香織は言った。
「アドバイスたってなぁ……。明らかに人選ミスだろ。なんだってオレみたいな、男勝りなメルヘンの欠片も無いヤンキー崩れに頼むんだよ。ほら、よく遊びにきて騒いでるお前の友達……美雪っていったか。あいつにでも頼めば、添削までしてくれるはずだぞ」
「美雪さんは、彼氏さんとデートだそうです」
「ふーん」
それで同じアパートのお隣さんに見てもらいにきたってわけか。
それにしても、玄関先で会ったときとかゴミ出すときとかによく話しかけてくるなーくらいにしか思っていなかったけど。ここまで気に入られているとは思わなかった。おとなしめの子だし、普通ならオレみたいなヤツを避けるところなんだが……。
「どうですか?」
「どうって言われてもなぁ。オレ、童話とかってあんまし読んだことないし。それにしても、これ全部橘が書いたのか?」
「はい」
「すげーな。ひょっとして、コレで食ってく気満々だったりすんのか?」
「いいえ、その、趣味です」
「趣味、ね」
もう一度原稿用紙の束を受け取って、ぺらりぺらりと原稿をめくりなおしてみる。原稿用紙の片隅に、場面場面のイラストが、鉛筆で走り書きされているページが何枚かあった。
「好きなんだな、こういうの」
「はいっ」
嬉しそうにそいつは笑った。
「まー、何とも言えないな。ホラ、やっぱし完結してない限りは何とも言えないし」
「そうですよね……」
「この展開からして、最後はバッドエンドか? かーちゃんが死んじまうって感じの」
「……それはちょっとあんまりですから、やっぱり最後は救われて、ハッピーエンドにしたいです」
「ほぅー。……ってことは、あれか。この、女の子が泣いちまうってのが伏線になってたりすんのか? 柄杓の中に涙が零れ落ちて、純粋な願いに応じて奇跡が起こって、『つきのしずく』が復活するーみたいなさ」
「……楓佳さんて、意外とメルヘンですね。ファンタジー小説とか好きなんですか?」
「馬鹿は休み休み言えっ! 椎子じゃあるまいしよッ」
「椎子ちゃん、ですか?」
つい幼馴染の、年の離れた妹の名前が口に出て、しまった、と思った。が、予想外なことに橘は椎子のことを知っている様子だった。
「渋谷の小さくてお洒落な喫茶店の?」
「そうそう! なんだよ、知ってんのか!」
「はい。最近お気に入りなんです。マスターさんも優しいですし、息子さんの淹れるコーヒーがすごくおいしくて……! 大学に入学してから、時間を合わせてお姉ちゃんと通ってるんですよ」
「ふーん。新しい常連さんってわけか。最近行ってなかったから気付かなかったぜ」
「わあ! 楓佳さんもあのお店好きなんですね!」
「好きっていうか、まあ、幼馴染なんだわ。あそこの息子の。だから、アイツの妹の椎子も知ってるぜ」
「可愛いですよね、椎子ちゃん。小さいのに、お店のお手伝いをしていて……。応援したくなっちゃいます」
「あいつ、今は高校……いや、まだ中三か? 受験とか大変そうなのに、まだ手伝いしてんのか」
「まだ、ですか?」
「ああ。あいつ、小学校のときから手伝いしてんだよ。偉いよな、まったく」
最近バイトで忙しくて顔を出せていなかった。顔なじみの店。そこのマスターの息子。オレの幼馴染。大学卒業後、店を継ぐために親父さんのもとで修業中だ。高校出たあと定職につかず、ふらふらと自由気ままなフリーターやってるオレと違って、ちゃんと将来を考えている立派なヤツだ。
「それで、椎子ちゃんがどうしたんです?」
おおっと、しまった。話が盛大に脱線してしまった。
「アイツの部屋――店の二階なんだけどよ。本の数、すげえんだ」
「読書家なんですか?」
「まあ、そうなるか? ほとんどがイラスト付きのライトノベルってやつだけど」
橘の書いているのは、椎子が読んでいるのよりももっとちびっこ向けのものだ。児童文学っていうのか? それか、挿絵のイラストがメインになれば、絵本か。
「へぇー。それで楓佳さんも、椎子ちゃんに影響されて、素敵な結末が思いついちゃうんですね!」
……うん?
それは少し違う。
「オレ、アイツの本読んだことねえし」
「そうなんですか? 私、てっきり楓佳さんもファンタジー好きでいっぱい読んでるのかと思っちゃいました」
「馬鹿は休み休み言えってんだ。オレがそんなタマに見えるのかよ」
ファンタジー好きな椎子の話をよく聞いていたから、影響を受けたっていうなら、まあ、確かにその通りかもしれないが。
「……最後がハッピーエンドだってんなら、考えられるのはそのくらいかなって思っただけだって。お前もそうしたいんだろ? なら、いいんじゃないか? 早いところ続き、書いちまえよ」
「それが……」
橘は言いよどんだ。眉をハの字にまげて、泣き出しそうな顔――ではなく、苦虫を噛み潰したような顔をしていた。
「ラストが思い浮かばないのか? だったら、さっきオレが言ったラストでも使えよ。即興だけど、まーまーいけると思うぞ」
「いいえ、ラストは、一応考えてはいるんですけど……」
「問題でもあるのか?」
「……ちょっと、ご都合主義すぎるんじゃないかなぁって、思って……」
「ご都合主義?」
「……はい。安直すぎるといいますか、そのせいで現実味が湧かないといいますか……こう、世の中なめてんじゃねーかーこのやろーって感じの終わりかたなんです」
「お前のスゴみかた、メチャ笑える」
「って、関係ないところで笑わないでくださいよぅ」
顔を真っ赤にしながら反発する香織ちゃん。ちゃんって歳でもないが、こんな橘を見ていると、妹がいたらたぶんこんな感じなんだろーななんて、妙な感慨が湧いてきた。アイツが椎子に甘い理由もよく分かる。
「怒るな怒るな。……まあ、都合がよすぎて、納得がいかないわけだな。そんなに簡単にうまくいくはずがないと、オトナな香織ちゃん脳は囁いているわけだ」
「うー。そんな言い方、しないでくださいよぅ……。ただ、そんな内容で、読んでくれる人が納得してくれるかなって、そう思っちゃったんです」
「やっぱ作家で食ってく気なんだな」
「……はい。大学に在学してるうちに色々出版社に送ったりして、ゆくゆくは……」
オレは「ふむ」と頷くと、顎に手をやりしばらく考え込んだ。
オレは童話やファンタジー色の強い本はあんまし読まない。魔女とか魔法とかで馴染みがあるといったら、大昔に幼馴染の家で遊んだテレビゲームのRPGくらいなもんだ。もちろん、物語を書いたことなんてないし、魔法が使えたらなぁなんて思ったことも――そりゃあ、ガキん頃はあったかも知れないが――覚えている限りではない。
だから、偉そうなことなんて何一つ言えないけど、
「橘ってさ。なんのために物語書いてんだ?」
それだけは、聞いておきたかった。
「何のためって、言われましても……」
「自分の、こうだったらいいのになぁって自己満足のためか? それとも、読んでもらう不特定多数の知らない奴らに読んでもらって、共感してもらったり満足してもらったりして、自分の作品の出来に納得してもらうためか?」
「……書いてて楽しいですから……自己満足のため、になっちゃうんでしょうか」
不満げな目だ。そんな単純なことじゃない。自分でもよく分からない『何か』があるんだ、と訴えているようだった。
「ま、どっちでもいいんだけど。オレが思うにさ、物語ってのは、話に出てくる奴らが幸せになるために書くもんじゃないかって思うんだ」
にわか説法なオレを非難するように、橘は眉をひそめた。
「幸せになれないお話も沢山あります」
「そういうのを読んでるから、変に現実の重みなんてものを考えたりして、理屈っぽくなるんだぜ? ……まあ、バッドエンドな話を否定するつもりはないけどさ。ハッピーエンドでもバッドエンドでも、話や登場人物が一生懸命やって進んだ正直な結果だってんなら、どっちでもいいっていうか。……けど、お前が書いてるのはそれじゃあダメだろ」
「ダメ、ですか?」
「ああ、ダメダメだ。童話やファンタジーってさ、ようするに夢物語だろ。剣と魔法だったり、愛や奇跡だったり。それに対して現実味がないとか、都合がよすぎるとかって文句つけんのは、場違いっつーか、お門違いじゃないか。―いいじゃんか。ご都合主義。子どもが見るようなユメの世界くらいは、ひねくれずに、素直にハッピーエンドにしとけよ」
鳩が豆鉄砲くらったような顔というか、目からうろこが零れ落ちてる時の顔というか。ともかくおかしな顔のまま橘は固まった。気を取り直したように目をぱちくりさせたあと、橘は言った。
「やっぱり楓佳さん、考え方が素敵です。きっと素敵な童話作家になれますよっ」
「いいや、遠慮しとく」
オレは苦笑いを浮かべた。いつの間にか橘は、迷いの晴れたような清々しい顔になっていた。
「じゃあ、早速続きを書いてきますっ。もちろん、ハッピーエンドで!」
橘はオレから原稿用紙を取り上げると、挨拶もそこそこに玄関に向かった。彼女の家はすぐ隣だ。わざわざ送っていく必要もなかったが、オレは玄関まで見送ることにした。
開け放たれた玄関の扉。梅雨特有の、湿気を帯びた風が部屋の中に流れ込んでくる。ふと外に目をやると、昼過ぎまで降り続けていた雨はとっくに上がっていた。
いつの間にか日も暮れていた。その薄暗い雲の中、雨雲の合間を縫うようにして月がぽかんと浮かんでいる。
その月は小さな雲の加減からか、まるで柄杓で掬い取ったように、ぽっかりと穴が開いているように見えた。
ほう、あの欠けた部分が月の雫になったワケか。
そこまで考えて、オレは思わず苦笑を浮かべた。
そもそも柄杓で月を掬うってなんだよ、という心のツッコミすらあとから浮かぶくらいには、橘の物語に引き込まれているオレがいた。
童話なんて、全然読んだこともないというのに。
将来、橘はきっと、大物童話作家になる。そんな予感さえあった。
「おい、香織」
ぺこりと頭を下げて自分の部屋に戻っていく橘を、オレは呼び止めていた。
橘――香織は長い黒髪を躍らせくるりと身を翻すように振り返ると、屈託のない顔で「なんですか?」と答えた。
「物語は、どんなラストを考えてたんだ?」
香織は、まるで聞かれるのを待ってましたと言わんばかりに微笑みながら答えた。
「実は、女の子のあとをずっとつけていた泉の精霊が、その子の心の優しさに打たれて特別につきのしずくをプレゼントするんです。それでお母さんの病気が治って、その後も末永く、二人仲良く暮らすことになるんです。めでたし、めでたしですねっ」
「はあ」
オレの思考は一瞬だけ飛んだ。
泉の精霊? んなもん、どっかで出てきたっけ? つーか、心優しい女の子に感動してしずくをプレゼントするって、それまでの大冒険とかってなんだったのん? いや、冒険の結果女の子の優しさを伝わったから必然性はあるって言えばそうかもしれないが、それなら道中主人公の優しさをもうちょっちだけ強調したほうがいいっていうか――。
オレはあんぐりと口をあけたまま、みっともなく固まっていた。口からツッコミを無制限に垂れ流さずにぐっと飲み込んだ自分を褒めてやりたい。
「どうしたんです? 素敵なラストでしょうっ」
「――前言撤回。やっぱソレ、都合よすぎ」
きっと、将来大物作家になるだろうというオレの予想は気のせいだったのだろう。
「せ、せっかくがんばって考えたラストなのにーっ」
よよと泣きながら、香織は玄関を飛び出していった。
「……まいったな」
ファンタジーに理屈はいらない。そう言っておきながら、結局のところオレ自身年齢を重ねて、いつの間にか理屈っぽくなっていたようだ。ファンタジーというものには馴染めそうにないらしい。
香織には悪いこと言ったかもな。
もう一度だけ欠けた月に目をやり、次に会った時どう謝ろうか思案しながらオレは部屋に戻った。
§
香織は二時間もしたらけろっとした顔で、再びオレの前に現れた。
「ラスト、楓佳さんのネタ貰っちゃいましたっ。考えてみたら、私の考えた結末よりも、こっちのほうが素敵かなぁ、なんて」
やっぱこいつ、将来大物になるかもしれない。
まー、いろんな意味で。
おわり
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
不器用で騒がしい、癖のある登場人物たちと二人の少女が紡ぐ、全20話の連作短編集です。
面倒見のいい姉御肌な女性と迷える少女のやりとりが、少しでも皆様の心に届いていれば嬉しいです。
もし少しでも『続きが読みたい』『応援したい』と思っていただけましたら、ブックマークや評価(★)をいただけますと、大きな励みになります。
引き続き、彼女たちの物語をよろしくお願いいたします。
【初出】
「つきのしずく」
熊谷雑文工房『点景』 2005
(※Web掲載にあたり加筆修正)




