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女自衛官が異世界裏技攻略!!  作者: 小説書こう


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10/12

吸血城へ侵攻

レイ一行は吸血城へのおどろおどろしい森を進む。前回は普通の森のような感じだが今回はまるで幽霊でも出そうな雰囲気だ。


「これってゾンビでも出るんじゃない?」


とレイが言ったところで案の定


グチャ


全員の足が止まり一同はゆっくりと振り返る

「……い、今何か聞こえませんでした?」


グチャ……グチャ


明らか何かがこちらへ向かって来ている。そこにはぼんやりと人影が立っていた。

ボロボロの服に曲がった首、垂れ下がる腕。


そして――腐った顔。


「……うわ」

白瀬が引く。


人影は一体じゃなかった。霧の中から次々と現れてくる。


男、女、子供、全員、腐っている。眼球が落ちかけている奴までいた。なのに動いる


「ワオ!!」


レイがテンション高めに叫ぶ。


「准尉テンション上がるとこじゃないです!!」


その瞬間、ゾンビ達が一斉に走り出した。


「グォアアアアアッ!!」


「来るぞッ!!」


89式が火を吹く。ダダダダダダッ!!

頭部が吹き飛ぶが倒れない。首だけになりながら這ってくる。


「うおっ!?」


堂前が鉈で頭を叩き潰す。ぐしゃっ!!

黒い液体が飛び散る。


「映画通りヘッドショットじゃねぇと止まらねぇぞ!」


「完全にゾンビゲーじゃん!!」


レイはむしろ楽しそうだった。まるでアクションゲームみたいな動きでゾンビを捌いていく。


「准尉! 数多すぎます!」


氷室が叫ぶ。霧の中からまだまだ出てくる。キリがない。するとレイが前方を指差した。


「あっ!」


霧の奥に巨大な影が見えた。


「城!!」


黒い城。尖塔だらけの巨大建築はまるでゴシックホラー映画の城だった。だがその周囲には鉄柵に閉ざされた門。しかも門前にはさらに大量のゾンビ。


「うわぁ最終防衛ラインだこれ!!」


「どうします!?」


「もちろん――」


 レイがニヤァっと笑う。


「突破よー!!」


次の瞬間、久我の機関銃が唸った。

ドドドドドドドドドッ!!

門前のゾンビがまとめて吹き飛ぶ。


「今だ走れ!!」


一行は全力疾走。ゾンビ達が手を伸ばしてくる。堂前が鉈で腕を叩き切り、東雲が蹴り飛ばし、白瀬が近距離で頭を撃ち抜く。レイは先頭で門へ突っ込んだ。


「うおおおおおッ!!」


門へ飛び蹴りが直撃し、


 バゴォン!!


老朽化していた鉄門が派手に吹き飛ぶ。


「えぇ……」


「開いた……」


「フィジカルで解決した……」


一行は雪崩れ込むように城内へ入る。その瞬間。

ゴゴゴゴ……

背後で門が勝手に閉じ始めた。最後に見えたのは門の外でうごめく、無数のゾンビ達そして、城の中は静寂、冷たい空気、赤い絨毯、薄暗いシャンデリア。

まるで“歓迎”するみたいに、奥へ続く廊下だけが不気味に口を開けていた。

レイは89式を肩へ担ぎ、口元が吊り上がる。


「よぉーし」


「次は吸血鬼ステージ攻略開始ね!」



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