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嫌われて自分を生きる  作者: こたつむ


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美桜の思い

両親が急に亡くなり、美桜はまわりに心配され、何かと可愛がられて来た。

夢結は、親代わりとして大人になろうとし、もえは誰にも甘ず、悲しいなどの感情を出すことはなかった。

末っ子の美桜は、まわりに常に気にかけてもらえ、可愛がられた。

できることもできないと甘えれば、相手はそれをかわいいと思ってくれる。

祖父母が生きていた時は、自分だけでなく、姉たちにも同じように愛情をかけてくれるよう行動することが、美桜の役目だと思っていた。

三姉妹のみの暮らしとなってからは、大人を操ることから、三姉妹で支え合うことを心がけている。

もえが家事を行うようになってからは、一緒に洗濯物を畳んだり、食事の後片付けも一緒に行う。

美桜にとって、いつも公平な意見を述べ、誰にも媚びないもえは信頼のおける人間だ。

一緒に家事をしながら、愚痴をこぼしては自分を律する。

夢結は妹2人のためにと、自分を後回しにして、誰にも甘えることはしない。

その夢結を甘えさせてあげられるのはもえと自分だけだと美桜は思っている。

もえと美桜は、祖父母の家で、負担が増えていく夢結の姉という責務を解放してあげるために、

「お姉ちゃん」

と呼ぶことをやめた。

夢結は長女というだけで、

「お姉ちゃんだから」

と、何かと責任を負わされていた。

その上、三姉妹を引き取った祖父母の世話までするのが夢結の責務になった。

妹たちのためにだけ生きるお姉ちゃんであってはならない。

1人の人間として、自分の人生を大事にして欲しい。

夢結を甘えさせてあげられなくても、負担を軽くすることが、今の美桜にできる精一杯のことだ。

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