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嫌われて自分を生きる  作者: こたつむ


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損する人生はイヤ

美桜は、夢結に感謝はしているが、妹2人のためにと自分を後回しにしている夢結に賢さは感じていない。

祖父母の家に住むようになってから、お世話になっているのだからと、祖母の手伝いをし、それが夢結の役目となり、祖母が病床に伏せれば、祖母の世話、自分の負担をどんどん増やしていった。

会社に勤め始めてからも、職場で周りのために動いて負担を増やしているのが伺える。

だからと言って、その負担を背負ってくれる人はいないようだ。

自分から損する人生を歩んでいる。

背負わなくてもいいものまで、自分で背負っている。


もえは見返りのないことはしない。

そんなもえが、人のために唯一するのは夢結の負担を減らすことだけだ。

そんなもえが美桜は好きだ。

夢結のように人のために自分をすり減らす人生は送りたくない。

自分の大事な人のためにだけ動き、まわりに振り回されない人生を送りたい。


「もえ、今度の休み、買い物について来て!」

「めんどくさい!友達と行ったら?」

「もえがいいの。友達とじゃ、気を使うじゃん?」

「だったら1人で行けば?」

「もえの好きな美味しいトルコ料理の店教えてもらったんだ。ランチ奢るからさ〜」

「トルコ料理かぁ〜夕方までに帰れるなら付き合ってもいいよ。」

「大学生に奢らせるの?」

もえと美桜の会話を聞いていた夢結が会話に加わる。

「美桜が奢りたいって言ってるだけ。」

もえは、美桜に誘われて嬉しいくせに、わざと素っ気ない態度を取って、美桜が甘えてくるのを楽しんでいる。

美桜は、もえに相手にしてもらいたくてじゃれつく。

どうみられるか、どう思われるかを考えることもないもえ。

人のために、自分をすり減らすようなことはしないもえ。

美桜は、小さな頃から、求められるまま、可愛さを演じてきた。

人にどう思われているかを気にせず、自分らしく生きたいと願っている。


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