表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嫌われて自分を生きる  作者: こたつむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/27

もえの秘密

有給をとっていた長澤が、出雲のお土産を手に戻って来た。

(もえも、出雲に行ってたっけ)

家に戻った夢結は、長澤が出雲に行っていたことを話す。

「すごい偶然だよね。」

「偶然じゃないよ。あのさ、今度、美桜が彼氏連れてくるじゃん?長澤さんに来てもらおうよ。」

もえが唐突に提案する。

「長澤は関係ないじゃない。」

「女所帯に男入れるのどうかなって。それに、長澤さんに男の目で、美桜の彼氏を見極めて欲しい。」

「長澤は、人を見極められるタイプじゃないよ。それに、何でもはっきり言うから、雰囲気壊しそうだからダメ。」

長澤は入社時の新入社員歓迎会で、酔い潰れ、マンションの鍵を無くし、仕方なくウチに泊めたことがあった。

その時にもえに会っているが、5年も前のことだ。


しかし、美桜が颯太を連れてくる1時間前に長澤が来た。

「どうして?」

「美桜ちゃんの彼氏を見極めないとね。」

キッチンにいるもえが言う。

「私が声を掛けた。」

「連絡先、知ってるの?」

「そう言うこと、偶然じゃないって言ったじゃん。」

夢結は、ハッとする。

同じ出雲に行っていたことをもえが『偶然じゃない』と言っていたが、長澤ともえが共に旅行に行くとは、思いもよらぬことで、夢結は、その言葉を流していた。

「付き合ってるってこと?」

「偶然じゃないって言った時、言おうと思ったけど、夢結が流すから、言うタイミングを失ってた。付き合うようになったのは最近。それまでは、お茶する程度。」

「オレは、結構前から口説いてたんだけどね。」

長澤は言う。

「私は、長澤さんみたいな人なら、夢結が、変われると思って、2人が付き合えばって、最初は思ったんだけど、ダメだった。」

それが、2人が連絡を取り合うようになったきっかけと夢結は思った。

「長澤をそういう目で見たこと一度もないよ。」

「人間性が、違いすぎるからね。」

長澤も言う。

「そっか、長澤ともえ、人間的に近いよね。驚いたけど、なんか納得いく。」

自分がある2人はとてもお似合いだと夢結は思う。

もえは、微笑む。

「私も美桜も、もう大丈夫だよ。夢結には、自分のことだけ考えて、焦らず、いろんなことにチャレンジして、好きなことを見つけて、好きなことをして生きて欲しい。」

もえは、今日を姉の使命からの本当の解放の日にしたかったかもしれない。

「私を心配して、長澤と連絡取ってたんでしょ?姉としては、もえにはもっと頼られたり、甘えられたりしてみたかったな。」

「充分、甘えてたよ。夢結がいてくれたから、自分らしく生きて来れた。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ