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88. アルマ宮編(33) 柱

※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。

その頃、大広間では、カウプテとミリスがソルト伯爵のもとを訪れていた。


「本日はおめでとうございます」


「ありがとうございます」


カウプテは、東部統監、そして東部方面司令官として長年務めてきたソルト伯爵の功績を称えた。


それから、隣に立つミリスを紹介した。


「こちらは第三港湾副司令官のミリス・ヘーゼルです。うちの有望な若手です。あと、先日ちょっとご相談した件の……」


「ああ、君がミリス?」


ソルト伯爵が尋ねた。


「はい」


ミリスが一礼すると、ソルト伯爵は言った。


「さっき、ベルデ様の妹のペルラ嬢が、君のことを探していたよ」


ミリスは顔を上げた。


「ペルラが?」


「さっきまで会場の外にいた。ジュニパー殿下と一緒に行ったばかりだ」


「どちらへ行きましたか?」


「そこまではわからないが、急げばまだ近くにいるかもしれない。孔雀石の柱のあたりにいたよ」


「ありがとうございます」


ミリスは頭を下げると、急いで大広間を出た。


孔雀石の装飾が施された柱の周りには、祝賀会の客たちが行き交っていた。


ミリスは廊下の先まで見渡した。


ペルラの姿は、もうどこにもなかった。

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