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76. アルマ宮編(22) 人
※主な登場人物は、作品あらすじ欄にまとめています。
「あの、ジュニパー様」
ペルラは、少しためらってから口を開いた。
「私の通行許可って、どうなったか、ご存知ですか?」
「ああ、それだけど」
ジュニパーは少し困ったように笑った。
「駐留軍って人が多くて、誰に聞けばいいかわからなくて……」
「そうなんですね」
ペルラは目を伏せた。
「確かに大きい所って、窓口がたくさんありますものね」
「ごめんね、ペルラ」
「気になさらないでください。仕方ありませんもの」
ペルラは微笑んだ。
「私を泊めてくださって、ジュニパー様には感謝しています」
それから、ため息をついた。
「……でも、通行許可をもらうのが、これほど難しいとは思いませんでした」
「本当だねえ。アルマンディンは大変だね」
ジュニパーは頷いた。
「こんな大変なアルマンディンで、ジュニパー様はお仕事を頑張っていらっしゃるのですね」
「アルマンディンは大変だけど、アルマ宮はいい所だから」
「そうですね。皆様、優しくて」
「……ペルラがいて」
ジュニパーは嬉しそうに言った。
ペルラもつられるように笑う。
「……ジュニパー様がいて」
ジュニパーは弾けるような笑顔を見せた。




