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44話 森を探索

「また、ビックラビットを狩りに行けばいいのか?」

「おう。大体そんな感じだなァ」

「そんな感じ? 何かいつもと違うのですか?」

「いやぁ、俺もよく分からなくてな。いつも買い物に来る客から聞いた話なんだが、最近森の様子がいつもと違うらしくてな。様子を見に行って欲しいと考えているんだが……」


肉屋のおっちゃんは腕を組みながらも、うーんと唸っておる。何か懸念することでもあるんだろうか。

俺達いつもとは様子の違う肉屋のおっちゃんの言動を不思議に思いながら、お互いの顔を見合わせた。

おっちゃんは難しい顔をしており、あまり気が進まないが、俺達に依頼をしているように見受けられる。


「いつものやってる事と変わらないねー」

「そうだな」


流れとしては、確かにいつもの通りだ。


俺達は訓練の為に、いつもの丘に向かう。

最中、村の中央通りにある肉屋の前を通った時、おっちゃんに挨拶をする。

ついでに、魔物討伐の依頼をされるのが、至っていつもの日常だ。

むしろ、お願いされるでもなく訓練がてら狩りを行うほどだ。


ピクニック気分で森に入ってはビッグラビットを狩っているくらいのお手軽さだ。

お弁当をお茶を持っていくほどなのだ。

ご飯とお茶を嗜みつつ、見飽きるほど顔を合わせたビッグラビットを狩っているのだ。

もう何匹狩ったか分からない。


どこかしらの書籍書いてあった通りに、最弱モンスターを飽きるほど狩っていたら魔王になっていたりするのだろうか。

ある日起きたら、ダンジョンの中だったり。

そしたら、奴隷のエルフとか幼女とかお姉さんが複数人いて、とっかえひっかえで、めくるめく夜のとばりに溶け込んでいくのだ。


俺は草食系男子であるから、それほど性欲が強くない。

すぐ飽きてしまいそうだな。

今の、ゆったりと流れる時間を噛み締めながら暮らすのが丁度良いのだろう。


「依頼してなんだが、無理に森に入らなくていいぞ。冒険者ギルドにお願いするのもありだしな」


おっちゃんはまだ難しい顔でそう言っている。

以前、冒険者ギルドにお願いしていた件、それは、俺達は知っている。

知らず知らずに俺達が解決してしまった。

黒いワイルドコック、エルダーコックの討伐の件だ。


「何か問題でも?」

「いや、な、その客が言うには、深く引き裂かれたような、切り裂かれたような、ここらじゃあんま見ねぇようなビッグラビットの死骸を、森の中で見つけたって言うんだわ。ビッグラビット同士で殺し合うなんて、今まで見たこと無いしな。それにあいつらは、相手を切り裂くような爪が生えているわけでもないしな。それが不思議でなぁ」

「確かに不思議ですね」


俺達が知っているビッグラビットは、相手を切り裂く程の鋭い爪なんて生えていない。

ビッグラビットの攻撃手段は、発達した後ろ足を使う、体当たりか、飛び蹴り程度のものだ。

今まで、爪を使った攻撃なんで食らったことは一度もない。

きっと、ビッグラビット以外の魔物か何かがやったのだと思う。


「だからな、良く分からねぇもんを、無理してお前らにお願いするのは危ねぇかなぁって考えてるんだわ」


得体の知れない、魔物に出会うのは怖い。

けれど、このまま放置して村の人達に被害が及ぶのは感心しない。

と言うか、一番被害を受けるであろう人間は俺達4人だろう。

村の人間で、好んで森に入るのは俺達くらいのものだ。

散策していたらばったり遭遇する可能性は十分高いと思う。

無理して怪我をするのは好ましくない。


しかしだ、ビッグラビットの肉は貴重なタンパク源。

育ち盛りの俺達は、卵と野菜だけでは満足はできない。

そんなやつらが、4人もいるのだ。


当分は肉屋に買いに来ればいいと思うのだけど、長くは続かないと思う。

この世界には、大型冷蔵庫なんて無いし、ましてやこんな田舎の肉屋が大量に在庫を抱え込める余裕なんて無い。

良くて5日程度が限度だろうか。


仮に冒険者ギルドに依頼するとしてもだ。

こんな辺鄙な田舎村に、冒険者が都合良く来てくれるのだろうか。

しかも、近日中に。

そんな保証なんてある訳がない。


「どうしようか、いつもビッグラビットを狩るのとはちょっと違う感じになりそうだけど」

「そうだねー、でも様子を見るくらいだったら大丈夫なんじゃないかな?」


ティアの言う通り、森の様子を見る程度であれば問題無いとは思うけれど。


どちらにせよ、いつか、誰かが確認しないといけない。

問題は放置すると、いつの間にか手に負えなくなるほど大きくなるのものだ。

初めは気にするほどでもない些細な物事でも、対策を打たなければ雪だるま式に大きくなり、いつの間にか手に負えなくなっていたりする。


(ケット・シー。変な魔力の気配とか感じる?)

(そんな事は無いと思うんですけどね。多少、魔力反応が大きい魔物がいるっぽいですけど、全体的には大差無いですね)


取り敢えず、ケット・シーセンサーが感知できる異常は無いようだ。

様子を見る程度だったら問題無いだろう。


「森に入るだけだったら大丈夫かな? とりあえず様子だけ見てきますよ」


兄さんも頷いて肯定している。

アイリスはよく分からん。


「すまねぇな。よろしく頼むわ」

「準備はしっかりしたいんで、明日にでも見に行きますよ」


というわけで、次の日、森に様子を見に行くことになった。

変な気配を感じたら逃げれば良いだろうとは思うが、気を引き締めよう。

前回は無理をしたために、俺は気を失ってしまったのだ。

たまたま上手く言ったけど、今回も上手くいくとは限らない。

最善を尽くそう。



翌朝、俺達はいつも通り朝食を取る。

その時に軽い打ち合わせを行った。


「みんな、もし強そうな魔物に会ったら、前にエルダーコックと戦った時みたいに全力に最後まで戦う事は止めておこう」


兄さんとティアはきょとんとしており、何を言っているのか分からないような顔をしていた。


「なんだ、戦わないのか?」

「うん。戦わない」


兄さんは少し不満そうだ。

俺達はまだ幼く非力だ。

無理をして、命を失って未来を棒に振るわけにはいかない。

説得して理解して貰うしか無さそうだ。


「前は、囲まれる前に、たくさんのワイルドコックがいた事には気づいてたんだけど、すぐに逃げる事を選ばなかったから、逃げれなくて無理して戦うはめになったんだ」


二人とも、真剣に俺の話を聞いているようだ。

アイリスは聞いてる…のか?


「最終的には何とかなったけど、僕は気を失っちゃったし、みんなも満身創痍だったよね。ギリギリで勝てて嬉しい事ではあったんだけど、それは事を裏返すと、本当の実力じゃなくて、運が良かったから勝てたとも言えるんだ」


アイリスは食事にしか目が行っていない。

二人のこちらを見る目はとても真剣であるというのに。


「それに、今回はカイル達もいないから、僕が気を失った後、3人で止めを刺せるかも分からないからね」


少しもこっちを見る気配がないな。


「だから、勝って帰る事がとても難しい、そんな条件の中敵と戦うのはとても危険なんだ。少し何か歯車が狂うだけで、僕らは簡単に死んでしまうだろうから」


ちょっとくらいこちらを見ても良いのではないのだろうか。


「だから、僕が逃げるって言ったら、全力で逃げる事に専念して欲しいんだ」


満足そうに食事を平らげた表情のアイリスが視界の端に写り、俺の目の端にうっすらと涙が溜まる。


「わかった」

「うん。言う通りにする」


兄さんと、アイリスは納得してくれたようだ。

物分りが良くてとても助かる。

子供はちゃんと話せば理解してくれるものなのだ。


「ごちそうさま」


そう言って、お茶をすするアイリス。

たまにこんな子もいるけどね……


「アイリス、僕が逃げるって言ったら、絶対みんなと一緒に走って逃げてね?」

「分かってる」


分かっているなら大丈夫だろう。

不安だけど仕方ない。


朝食を終えた俺達は装備を整えて、何時も通り森へ向かい、そして何時も通り探索を行う。

今日も天気が良く、そして、森の空気は清々しく美味しい。

いつもの日常だ。


(どう? 変な気配はする?)

(先日と同じで、大して変わった様子は無いですね。多少、反応の大小はありますけど、群れたり、危険を感じるほどの魔物はいませんね)


俺達は森の奥へ進む。

今の所、おっちゃんが言っていた、ビッグラビットの変な死体は無かった。


途中数体のビッグラビットと遭遇したが、致命傷にならない程度の傷を追わせて、追い払いながら進む。

無駄にワイルドコックを狩っても、村へ持って帰る事は出来ないし、他の魔物をおびき寄せる危険があるから。


「何にもないな。いつもと同じだ」

「そうだねー。あまり奥に行くと帰るの大変だし、そろそろ戻らない?」


ティアの言う通りだ。

それに、アイリスは飽きてきたようで、面倒くさそうな顔をしている、そろそろ潮時だろう。


(む、魔物が接近しているようです。気をつけてください)


ケット・シーセンサーに魔物が引っかかったようだ。

どうせ、またビッグラビットだろう。


「みんな、魔物が近づいて来ているみたい。戦闘準備をお願い」


兄さんと、アイリスは何時ものように、武器と防具を構え戦闘準備を行ってる。

俺も、魔力を集めていつでも魔法が使えるよう準備をする。


「何かいる」


いつも大人しく、ただ俺達の後を付いてくるだけのアイリスだったが、そう言うと、一人で茂みの方へ向かった。

急なことだったので俺達はあっけにとられ、ずんずんと森の中へ進むアイリスに付いていくのが遅れてしまった。


一足早く進むアイリスは、茂みの向こう側に行ってしまって、姿が完全に見えなくなってしまった。

しばらくして、やっと状況を飲み込み、はっと現実に戻った。


俺達は急いで、奥へ消えていったアイリスを追いかけるため、茂みをかき分けて進む。


「アイリス…どうしちゃったの…?」


はぁはぁと息をしながら草をかき分けるティアは、とても不安そうだ。

慎重ながらも、急いでアイリスの下へ向かっている。

心情が、防具のがちゃがちゃと言う音に表れているようだった。


俺達は茂みを抜け出し、ようやくアイリスに追いついた。


そして、俺達は驚く。

俺達が茂みから掻き分けた先には、この森に生息するはずのない魔物がこちらを睨みつけていたのだから。


「みんな急いで! アイリスを守るんだ!」


俺達は全力で走りアイリスの前方に陣を展開し、アイリスを守る形で武器を構える。


その魔物の身体は羽毛に覆われており、鋭い嘴と鉤爪を身に纏っている。


以前、街の近くで戦った事のあるワイルドコックだ。


以前のトラウマが蘇る。

あの時、俺達は少なからず調子に乗っていたんだろう。

実際、一体のワイルドコックであれば、問題なく対処出来たし、エルダーコックですら、ほぼ完封できていた。

しかしそれは、1パーティにつき、相手する魔物が1体の時だけだ。


数の暴力を振りかざされたら、あっという間に全滅してしまう。

エルダーコックの出現には細心の注意を払わなくてはならない。

エルダーコックでは無くても、他の魔物が近づいてきたら、即刻逃げるべきだろう。

敵の敵は味方なんて、都合良く物事が進む訳がない。


(ケット・シー、他に反応は?)

(ありません。この一匹だけですね)


なら問題ないだろう。


切り裂かれたビッグラビット。

この森に生息する魔物は、確認できる限りビッグラビットしかいない。

さらに奥に行けば、もしかしたら他の魔物が居るのだろうが、比較的、村から近いこの辺りでは一度も見た事が無い。

頻繁に森に入っている俺達ですら。


きっとこいつが、今回の事件の犯人だろう。

早く始末して村に帰ろう。

長居は無用だ。


「兄さん、こいつが今回の犯人だと思う」

「分かった、俺がやる!」


兄さんが両手に剣を構え、突っ込もうと走り出す。

ティアは、兄さんが走り出すよりも早く駆け出し、盾を構えてワイルドコックに対峙している。

俺はいつでもサポートが出来るよう、体に魔力を練り上げる。

今回は凍結魔法と、電撃魔法で動きを制限する事で、皆をサポートしよう。


「待って」


アイリスが一言で、斬りかかろうとしていた兄さんはつんのめりそうになった。

飛び込む寸然といった所で攻撃をするのを止め、アイリスの方を向いた。

俺も練り上げた魔力を発動直前の状態で止める。


「油断している隙きに攻撃しないと、こっちがやられるぞ!」


ワイルドコックはこちらをじっと見ており、今の所、攻撃する気配は全く無さそうである。

魔物が敵と対面した時に行う、威嚇行為を全くしていない。

戦闘意志は無いのだろうか。


「ど、どうするの?」


ティアは困り顔でこちらを見ている。

どうすると言われても俺も困っている。

アイリスは何がしたいのだろうか。

早く仕留めなければという気持ちと、アイリスの言葉が気になって攻撃を躊躇う気持ち、その間で心は揺れ動き続けている。


そんな気持ちの中、何秒か観察していて気づいたのだが、このワイルドコック、こちらを見ていると言うより、アイリスを見ているように見える。

アイリスとワイルドコックはお互いを見つめ合っているようだ。


「大丈夫、この子は安全」


そう言って、アイリスはワイルドコックの方へ歩き出した。


「アイリス危ないよ! こっちに戻ってきて!」


ティアはアイリスの方へ駆け出し、盾を構えてアイリスを守ろうとしている。

兄さんと俺も一足遅れてだが、アイリスの元へ駆ける。

アイリスはそれでも構わず、ワイルドコックの方へ歩み続けていた。


アイリスがワイルドコックの目前まで進んだ所で流石に不味いと、俺達がワイルドコックへ斬りかかろうとした所に、アイリスがすっと手を差し伸べた。


「駄目」


俺達はアイリスへ斬りつける訳にもいけないので、剣を引っ込める。


どうするべきか判断が出来ず狼狽えている中、アイリスはワイルドコックへ更に近づき、頭へ手を伸ばした。


「危ないって!」


そう言って俺が風魔法でワイルドコックを吹き飛ばそうとした所で、アイリスは俺とワイルドコックの間に身体を入れて、魔法からワイルドコックを守ろうとした。


「アイリス、離れないと危ないよー……」


そんな俺達の心配をよそに、アイリスはワイルドコックの頭を優しく撫でた。

すると、ワイルドコックは頭を垂れ、その場にしゃがみ込む。


「嘘っ」


ティアは驚いたあまり、両手で口を押さえて目を白黒させ固まっている。

俺達は、普通ではありえないその光景に唖然とした。

ワイルドコックは目を閉じ、アイリスの行為に抵抗すること無く、すべてを受け入れているようだった。


とても不思議な光景だ。


まるで、お姫様に忠誠を誓う騎士の様な凛とした佇まいで、項垂れたまま微動だにしないワイルドコック。

それを従えるアイリス。


木々の隙間から溢れる陽の光、森を抜ける風によってなびくアイリスの美しく光る銀色の髪、それらが相まった幻想的で美しい光景がそこにあった。


俺達は見惚れてしまい、完全に動けなくなっていた。


「私を主だと思ってるみたい。連れて帰る」


俺達は、呆然とその様子を眺めていたが、アイリスの言葉で現実に戻ってくる。

あまりに美しい光景に気を取られて、とんでもない発言を聞き逃してしまう所だった。


「ん? え? どういう事?」

「私が飼う」

「何言ってるんだ? そんなの危ないだろ」

「そうだよアイリス。魔物って人を襲うんだから駄目だよー」


まったくその通りだ。

魔物を家で買うなんて、危険以外の何物でもない。


「私が面倒見るから」

「ちょ、ちょっと待って。ほんと危ないって……」

「そんな事無い。もう私の物だから」


ワイルドコックはアイリスの所有物になったようだ。


「おすわり」


そこには、行儀良くお座りになられているワイルドコック様がいた。


「うおーすげー……ってそういう事じゃなくて」


確かにワイルドコックは大人しく、アイリスの言うことであればなんでも聞いているようだった。

でも、だからといって簡単にそうですかって許せるものでもない。


「駄目だって、村の人達になんて言われるか分からないからさ」

「そうね……名前はターキーにしようかしら」

「「「えっ?」」」


俺達はアイリスのあまりのセンスに唖然としてしまい、脳の処理が追いつかず、その場で固まってしまった。


名前は既に決まっているらしい。

ターキーって、安直すぎやしないか。


てか、「そうね」って肯定の意味で使ったんじゃないんだ。

会話のキャッチボールが出来ない。

お互いのボールが虚空で交差する。


「だって、美味しそうじゃない」


あぁ、そういう意味でターキーね。

アイリスの中で、ワイルドコックは食材のようだ。

虚しいな、ワイルドコック。

お前のその忠誠心は儚くも、俺達の非常食となるようだ。


「食材にすると言ったって、誰かが怪我した後じゃ遅いからさ」

「大丈夫。これで縛って繋いでおくから」


そう言って、ごそごそとバックパックから麻で出来た太い縄を出した。


確かに、縄で繋げばある程度大丈夫だとは思うけど、ワイルドコックが暴れだしたら連れている人は引きずり回されないだろうか。

それに、せいぜい直径1センチ程度の縄だ。

爪で千切られてもおかしくないのでは?


心配をしている中、アイリスはワイルドコックの足に縄を括り付けて、ひと仕事終わったと言わんばかりにふぅっと息を吐き、おでこを腕で拭っている。


そんな繋ぎ方で大丈夫なんだろうか。

鳥類を効率よく縛る方法があった気がする。

はっきり覚えてない俺がやったとしても、大して変わらないだろうけどさ。


「どうしようかな……」

「俺達を敵とは見て無さそうだな」

「そうだね、敵意は全く感じないな。アイリスがここまで言ってるんだし、大丈夫じゃないかなー?」


確かに、このワイルドコックには敵意を全く感じない。

二人も大丈夫そうだと言っているし、取り敢えず家へ連れて帰るしか無さそうだ。

当のワイルドコックは大人しいもので、アイリスの足元で毛づくろいに勤しんでいるようだ。


「アイリス、本当に大丈夫なんだよね?」

「大丈夫、何かあったら私が美味しい食材にするから」

「そう……食材、ね」


その後、どうしても連れて行くと決めたアイリスを説得することは無理で、テコでも動かなかった。

アイリスを説得することを諦めて、一先ず家へ連れて帰る事にした。

俺以外は村の皆を説明する事は出来ないから、おのずと俺が説得するしか無いのだろう。

しかしだ、村の人にどうやって説明するべきなのだろうか。


俺は頭を抱えて家路に着く。


後には、ワイルドコックに繋いだ縄を持って、楽しそうに歩くアイリスと、さらに後から不安そうに警戒心丸出しで歩く兄さんとティアがいた。

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