第三話
着替えてこれからどうするか考えていると、とあることを思い出す。
そういえば、ここがゲーム内のアバターの家ならばこの部屋は寝室兼アイテム保管庫だったはず。
壁に貼られている人と同じくらいのポスターに手を伸ばす。すると、ポスターをすり抜けて真っ白な空間に入った。
「ゲーム通りなんだなぁ」
目の前にはアイテム一覧と書かれたカタログが表示されている。
そこから魔法補助の指輪(全属性)を選ぶ。
そう、このゲーム、魔法が存在するのだ。
私は異世界系が大好物である。エルフや獣人など存在しない種なども好きだが、特に魔法が大好きだ。それだから、ゲーム友達からロランスを勧められた時、恋愛ゲームは好きではないと断ったが、魔法使えるよ?と言われた途端やると即やると断言してしまった。VRで魔法使えるとか最高だろ?
まあ、話しを戻してこの魔法補助の指輪(全属性)、普通は1つか2つの属性しか補助できないのだが、学園に入る前にレベルをカンストすることで手に入れることができる。
「なんで持ってるんだ?」
レベルをカンストするには、学園に入るまでの準備期間に、服集めや、魔法の鍛錬をせず、モンスター狩りに全て費やさないと無理である。ソロモードの場合。
このゲーム、ソロモードとデュオモードがある。ソロモードはアバターは自分だけで、ゲームの主人公として立ち回ることができる。だが、デュオモードは、3人までのアバターが居て、モブになってしまったり、キャラクターを取り合ったり、アバター同士の恋愛もできる。
準備期間が終わったら学園の制服がクローゼットに用意されているはずだから、今はまだ準備期間ということになる。つまり、ここはデュオモードの世界。
私には1つ心当たりがあった。生前ゲーム友達とプレイしていたデュオモードの世界では、準備期間中だったはずである。そこではゲーム友達と頑張って手に入れた魔法補助の指輪が…
すぐに寝室に戻り右手を下から上へと手を振る。
「できた…」
そこには、ステータスとフレンド状況が表示されていた。
ラズ・イナリー
ステータス
体術 325
剣術 183
魔術 59
神聖術 2
精霊術 15
防御 432
魔法耐性 34
神聖術耐性 67
精霊適正 なし




