第8話 南北の道について
「中軸となる道」について、前回までは沿う形で流れている川を書いた。そしてその際に出てくる交差点について、以前に
──南北に向かう道がある
と話したことを覚えてもらっているか、どうか。
北に行くとタイヤ店があって、南に行くと大通りに出る。そこまでは記述したが、この道が以後どうなっているかについて、短いながらに書いていきたいと思っている。
まずもって言うが、この道は北側に至っては、そこまでの広がりが無い。むしろ広がりを持っているのは南側である。
まず南に行くともう一本、東西に通る大通りが現れたとは書いた。
今回、紹介するのは「さらに南に直進するとどうなるか」という部分である。
あまり道中は詳細に覚えていないが、大通りを横断して以降、暫く進むと大きなターミナル駅へと着く。
駅は大きく、さらに南に行くには構内を過ぎて、反対側の通りに出なければならない。
このターミナル駅についても今後、書ければと思うが(とはいっても複雑すぎて、書ききれるかは分からない)、今回の主役は通りであるから省く。
ターミナル駅を過ぎてからだと、いくらかの商業用ビルが立ち並ぶ。
通りの左右に量販店などが並ぶ中、少し行くと立体交差があり、通りはコンクリート造りの陸橋を潜って向こう側へと出るのだ。
そして繁華街のような場所を過ぎたのち、景色は開けることになる。
海である。
湾岸部、護岸工事の進められた公園などがあり、広い敷地の中、とても抜けた青に包まれるのである。
東側に海遊館系統の施設があり、西側は海水浴場がある。
どちらにも立ち寄ったことはあまりないが、少ない記憶でいえば、海水浴場の方は切り立った崖と、流れの激しさがあって、おおよそ海水浴に使えるような場所とは思えなかったと憶えている(なお、この記憶についても混同の可能性がある)。
後ろを振り返ると、今まで通ってきた街がある。この辺りには例えば、お台場のレインボーブリッジような橋はないが、市街の商業区画と海岸とが直接に繋がる、夏らしい活気のある雰囲気に包まれているのだ。
──少し歩いて、気晴らしに行こうか
などと思った時には、大抵ここに辿り着いている気がする。




