第7話 近くの川について②
さて、前回は川の下流に向けての風景を描いた。今回は川の上流に向けての風景である。
前回よりもやや抽象的(ここでは想像本位という意味)な言葉も増えるかもしれないが、そこを了承いただいた上で進めていこうと思う。
まず、だいぶ前に書いた「中軸の通り」と「川の遊歩道」とが沿う交差点から話を進める。
川の上流というのはここから、方角としては西へ行くことになる。
まず最初に、交差点の位置からは川が暫く消える事を書かねばならない。
地下に埋もれるのか、或いは断絶しているのかという話だが、そこに関しては私もわからない。ただその交差点から西に行き続けると再び川が現れるのは確かで、その川が上流部であるというのも確かである。少なくとも私の中では。
かつ不思議なことに、この川は上流に行くと川幅が大きくなる。交差点の辺りでは街中の小川程度だったものが、一気に10mありそうなまでに様相を転ずるのだ。
川幅が変わるまでの変化は、なだらかなものでは無く急である。だから私も「一枚の地図が描けるような地形である」とは認識しながら、どういう繋がりがあるのか余り掴めていない部分があるのも確かである。
周りに建物もなくなり、風景が一気に抜ける。広い川と土手上の遊歩道とがあって、足元には短い芝のような草が多くなる。
進むごとに郊外の幹線道路沿い(高速道路ではなくバイパス様である)のような景色になり、そのイメージの通りに一本の橋が見えてくる。片側二車線の大きめな道で、時たまトラックも通るような橋ではあるが、川を辿っていくには、この橋を跨ぐ必要がある。
因みにこの橋も、渡ってみると郊外のような景色があるが、あまり記憶が定かでは無いので「思い出せば記述する」という程度で捉まえてほしい。
さて、この橋を跨いで向こう側に行くと、遠景に山の峰が見えるようになる。だいたい青々として木も草も生い茂り、レジャーに来ている人間が目立つようになる。
土手の下、広い川岸の横ではBBQをする光景があったりもする。ここまでは二度くらいしか来たことがない。
ただよく覚えているのは、薄い青、或いは紫色の小さな花が群生している光景であった。そういう植物が敷き詰められている所まで来て、遊歩道は徐々に消えていくことになる。
最後には草花で土手が埋もれて先へ進めなくなり、引き返すことになるのだ。
これが凡そ、主要な川の上流部の全体像である。少し簡素な説明になったが、思い出せるのはこれが限度であった。
こうやって思うと、やはり夢の世界である。見える物は多かったはずなのに、どうにも言葉にするのは難しいと、今更ながら感じている。




