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夢の話  作者: 床擦れ


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7/11

第7話 近くの川について②

 さて、前回は川の下流に向けての風景をえがいた。今回は川の上流に向けての風景である。

 前回よりもやや抽象ちゅうしょうてき(ここでは想像そうぞう本位ほんいという意味いみ)な言葉も増えるかもしれないが、そこを了承りょうしょういただいた上で進めていこうと思う。

 まず、だいぶ前に書いた「中軸ちゅうじくとおり」と「かわ遊歩道ゆうほどう」とが沿交差点こうさてんから話を進める。

 川の上流というのはここから、方角としては西へ行くことになる。

 まず最初に、交差点こうさてんの位置からは川がしばらく消える事を書かねばならない。

 地下にもれるのか、あるいは断絶しているのかという話だが、そこに関しては私もわからない。ただその交差点こうさてんから西に行き続けると再び川が現れるのは確かで、その川が上流部じょうりゅうぶであるというのも確かである。少なくとも私の中では。

 かつ不思議ふしぎなことに、この川は上流に行くと川幅が大きくなる。交差点こうさてんの辺りでは街中の小川おがわ程度ていどだったものが、一気に10m(メートル)ありそうなまでに様相ようそうを転ずるのだ。

 川幅が変わるまでの変化は、なだらかなものでは無く急である。だから私も「一枚いちまい地図ちずえがけるような地形ちけいである」とは認識しながら、どういうつながりがあるのかあまつかめていない部分があるのも確かである。

 周りに建物もなくなり、風景が一気に抜ける。広い川と土手上どてうえ遊歩道ゆうほどうとがあって、足元には短いしばのような草が多くなる。

 進むごとに郊外こうがい幹線かんせん道路どうろ沿い(高速こうそく道路どうろではなくバイパスようである)のような景色になり、そのイメージの通りに一本の橋が見えてくる。片側かたがわ二車線にしゃせんの大きめな道で、時たまトラックも通るような橋ではあるが、川を辿たどっていくには、この橋をまたぐ必要がある。

 ちなみにこの橋も、渡ってみると郊外こうがいのような景色があるが、あまり記憶がさだかでは無いので「おもせば記述きじゅつする」という程度でとらまえてほしい。

 さて、この橋をまたいで向こう側に行くと、遠景えんけいに山のみねが見えるようになる。だいたい青々(あおあお)として木も草もしげり、レジャーに来ている人間が目立つようになる。

 土手どての下、広い川岸かわぎしの横ではBBQ(バーベキュー)をする光景があったりもする。ここまでは二度くらいしか来たことがない。

 ただよく覚えているのは、うすあおあるいは紫色むらさきいろの小さな花が群生ぐんせいしている光景であった。そういう植物がめられている所まで来て、遊歩道ゆうほどう徐々(じょじょ)に消えていくことになる。

 最後には草花くさばな土手どてもれて先へ進めなくなり、引き返すことになるのだ。

 これがおおよそ、主要な川の上流部じょうりゅうぶ全体像ぜんたいぞうである。少し簡素かんそな説明になったが、思い出せるのはこれが限度であった。

 こうやって思うと、やはり夢の世界である。見える物は多かったはずなのに、どうにも言葉にするのは難しいと、今更いまさらながら感じている。

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