第3話 中軸となる道について
前回、「私の夢では広域になるに連れて、起点が分散していった」という旨のことを書いた。
それに偽りは無いが、「起点となりやすい道」あるいは「夢に出てくる土地の中心軸となっている道」と言い表せるものは存在する。本当なら、読み物としては
──地形、山、川
などのように分類ごとに纏めていくべきなのだろうが、どうしても夢という散漫なデフォルメ情景を拾っていく以上、中心点から徐々になぞる形で書いていこうと思う。ややこしいかもしれないが、どうか了承いただきたい。
さて、中軸となる道の形式であるが、これは私の実家のほど近くにある道がモデルとなっている。夢の中では片側一車線の、ごく普通の舗装路である。
両脇には建造物があるが、その種別は一般の住宅やマンションなどではなく、郊外の幅広な街道に在るような物ばかりが建っている。これに関しては例えば、大きめの敷地を必要とする独立店舗(つまりは複合商業施設ではない)を想像してもらえれば、概ね間違いは無い。
こういった道が、まずは東西に貫いている。貫いているといっても、私は東側に向かった事は無く、全ての場合においてまずは西に向かう。
──東には行けないのか
という疑問を持つ方もいると思うが、東に行く場合には「西~南~東」などというように経路を辿っていくので、今後そう辿る時まで待っていただきたい。
中軸の道を暫く、先に言った通り西へ進んでいくと、左側(つまり南側)から遊歩道のある川がぶつかる。ぶつかった後は川と並走し、そのまま進めば信号付きの交差点へと差し掛かる。この十字路が西以外の方角、つまり東や南や北へ向かう経路へと繋がるのである。
この後の道の様相、特に東側へと延びる道がどこに行くのかというのは、やや混濁気味であるが、二つばかり浮かんでいる情景がある。
まずは商店街的な風景である。様々な店舗が建ち並び、商売をしている。飲食店が多く、奥まった所には高齢女性の営んでいる「焼きそば屋」が在ったはずだ。その他にも団子や煎餅などの米菓を売っていたはずである。
もう少し行くとコンクリート墉壁で区切った畑や、住宅が並んでいたと記憶している。坂で登っていくことができ、上には道が入り組み、やや迷路のような印象があるが、坂を基準に進んでいけば迷うことはほぼ無い。
ここに立ち入ると、夕方らしくなる印象がある。時に自転車を漕ぐ人もいる。区画の中には駐車場のような場所もある。車は何台か停まっていたと思うが、どんな車が止まっていたかまでは余り憶えていない。
そして、坂の上の住宅街を更に西(もしくは西南)に進んでいくと学校がある。小学校というよりも、中学校という印象だろうか。そういう規模感である。
このように中軸となる道を使えば、大体の位置関係を確認していける。
今回の話で出てきた「道に合流してくる川」とか「商店街」「学校」とかに関しても、独立して語ることはあったはずなので、それはそれとして紹介していきたいと思っている。
まずは「こんなもの」というくらいで理解を留めていただければと思う。
ここから私の土地は拡がっていく。




