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夢の話  作者: 床擦れ


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10/11

第10話 団地について

 団地だんちという言葉は最近、見なくなった。

 今は「○○(まるまる)パーク」とかの言い方が強いのだろうか。私はもっぱら「──づま」という言葉で見る。


 ごめんなさい。

 話を戻して、今回は夢の中に出てくる団地だんちについて話そうと思う。本当にごめんなさい。

 この団地だんちは「南北なんぼくとおみち」を南に進んだとき、途中とちゅうで当たる大通おおどおりの先にある。方角は東。つまり前回に話した寺院じいんの、さらに先である。

 大通おおどおりをしばらく進むと、左側に緑色のあみフェンスで囲まれた区域くいきが見えるようになる。

 内側には学校がっこう施設しせつと、団地だんち

 手前に学校、奥に団地だんちである。

 学校に関しては、中に入ったことが無い。

 だが周りに道があり、白くられた校舎があり、校庭が中々(なかなか)の広さだったのは覚えている。これ以外に語れることは無い。

 対して団地は、道に起伏きふくなどが無い中で、極端きょくたんな平地の上に碁盤ごばんじょうに、6~8とうばかりがならんでいる。

 こちらも壁面へきめんしろだが、年季ねんきが入っていることはわかる。それぞれの構造こぞうはほぼ一緒いつしょで、小さな階段かいだんと、はししつらえられたエレベーターというのは変わらない。

 現実の団地だんちと比べると建屋たてやごとの大きさは、かなり大きいかもしれない。寸法すんぽうはあまり覚えていないが、一棟いつとうごとに現実の団地だんち住宅じゅうたくの、倍くらいの大きさがあったとおぼえている。

 団地だんちの周りには木々(きぎ)わり、に緑をていしている。

 そしてそのわき団地だんち裏手うらてから出ると、「中軸ちゅうじくの道」への裏道うらみちあらわれる。ただこの道については、あまりおぼえていない。

 もうひとつ、思い出した。

 この団地だんち、というよりもさきしるした学校から、大通おおどおりをかいさずに「中軸ちゅうじくみち」にもどろうとすると、バッティングセンターがあらわれる。バッティングセンターというより、総合そうごう遊戯施設ゆうぎしせつと言ったほうが良いかもしれない。

 この施設ではコインを使って遊ぶことができる。

 ピンボールの筐体きょうたい、バッティングマシーンなど。たしか二階にかいて。とても繁盛はんじょうしていた。

 簡素かんそな表現になったが、この団地さんちおもぶかい。夢の中で出てくる回数が、もっとも多い地点だからだ。

 学生がくせい時代じだい旧友きゅうゆうと遊ぶときは、大抵たいていここに来た。自転車じてんしゃを乗り回し、数人で追いかけっこをする。数少ない友人に、再会できる場所なのだ。

 そしてもう一つ。ここは悪夢の舞台ぶたいになることも多い。

 誰かに追われている。その時は、この団地だんちで身をかくしながら、只管ひたすらに逃げる。

 ある時は「バイオハザード4(原作)」に出てきた、”巨大きょだいチェーンソーおとこ”にまわされたこともあった。マーセナリーズのみなとステージに出てくる、二枚刃にまいばチェーンソーを振り回しながらおそってくるアイツである。

 とまあ、こんな感じか。

 追加で言えば、この辺りはいつもくもっている。白い雲が、空一面そらいちめんおおっている。

 だが心象しんしょうとして一番いちばんれやかな気持ちになるのは、間違まちがいなくここであった。

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