第十六話 自分の足で
翌朝、礼は扉を叩かれるよりも先に目を覚ました。
まだ朝日は昇りきっていない。小さな窓から差し込む光は青白く、街も完全には目覚めていないようだった。遠くから荷車の車輪が石畳を転がる音が、時折かすかに聞こえてくる。
礼はベッドに横になったまま、しばらく見慣れた天井を眺めていた。
昨夜はあまり眠れなかった。
目を閉じるたび、本当に出ていくのか、一人で大丈夫なのか、そもそもどこへ行くつもりなのかと、同じ疑問ばかりが頭の中を巡った。
考えたところで、答えはほとんど出なかった。
行き先は決まっていない。仕事もない。金だって、しばらく食いつなげる程度しか持っていない。
それでも一つだけ、昨夜から変わらなかったことがある。
ここを出る。
それだけは、自分で決めた。
「……よし」
小さく呟き、身体を起こす。
右肩にはまだ鈍い痛みが残っていた。脇腹も完全には治っておらず、大きく息を吸うと奥の方が疼く。普通なら、旅に出ようなどと考える身体ではない。
だから今日すぐに遠くへ行く必要はない。まずは街の別の宿へ移ってもいいし、傷が治るまで近場で過ごしてもいい。
大事なのは距離ではなかった。
自分の足で、ここを出ることだった。
礼はゆっくりと服を着替え、昨夜のうちにまとめておいた荷物を確認した。
着替え。水筒。最低限の道具。これまで書き続けてきたノート。そして、この世界では何の価値も持たない学生証。
最後に、壁へ立てかけてある木剣を見た。
ガルドとの稽古で何度も振ったものだ。表面には細かな傷が走り、握りの部分は一か月の稽古ですっかり手に馴染んでいる。
借り物だ。
本来なら返すべきなのかもしれない。
礼は木剣を手に取り、しばらく眺めた。
『明日もやれ』
『明後日も』
『その次も』
初めて剣を教わった日の声が蘇る。
「……これは持ってく」
誰に許可を求めるでもなく、礼はそう決めた。
教えてもらったことまで返す必要はない。
荷物と一緒に木剣を背負うと、思っていたよりも軽かった。遺跡で荷物の大半を捨ててしまったせいもある。
『荷物と命なら、命だ』
「……分かってるよ」
またガルドだ。
この先、一体何度あの男の声を思い出すのだろう。
礼は苦笑してから、一か月を過ごした部屋を見回した。
狭いベッド。小さな机。椅子が一脚。朝になると光が差し込む小さな窓。
初めてここへ来た時、自分は何も持っていなかった。
金もない。文字も読めない。仕事もない。この世界でどうやって生きていけばいいのかさえ分からなかった。
一か月。
時間だけを見れば短い。
それなのに、礼にとっては日本で過ごした何年かよりも濃く感じられる一か月だった。
「……ありがとうございました」
誰に言うでもなく、礼は小さく頭を下げた。
それから、部屋を出た。
◇
食堂へ降りると、今日もいつものテーブルに五人分の朝食が並んでいた。
「おはよう」
最初に声をかけたのはミレナだった。
「……おはよう」
礼も答える。
ガルド、ミレナ、セイル、ボルグ。
全員いる。
礼が背負っている荷物を見れば、今日がいつもの朝ではないことなど分かるはずだった。
それでも誰も、すぐにはそのことに触れなかった。
「礼!」
代わりにボルグがいつもの大声を出した。
「今日は遅かったな!」
「いや、今日は起こされる前に起きたんだけど」
「何!?」
「そんな驚く?」
「成長したな!」
「俺を何だと思ってんだよ」
「寝坊助だ」
「一か月で何回かしか寝坊してないだろ」
「三回だ」
セイルが本から目を上げずに言った。
「数えてたの?」
「数えたわけじゃない。覚えていただけだ」
「それはそれで気持ち悪いな」
「失礼だな」
礼は笑いながら、いつもの席へ座った。
パンを取る。今日もまだ温かかった。
スープからは細い湯気が立ち上っている。ボルグが豪快にパンを頬張り、ミレナが呆れたように注意する。セイルは相変わらず食事中まで本を読んでいる。
ガルドは、時々こちらを見る。
礼も気づいていた。
けれど今日は、昨日のように目を逸らさなかった。
パンを千切り、ゆっくりと食べる。
味を覚えておこうと思った。
このパンの味も、薄いスープの味も。ボルグが椅子を軋ませる音も、ミレナが呆れた時に小さく息を吐く癖も、セイルがページをめくる乾いた音も。
ガルドが、四人の話を聞きながら時折小さく笑うことも。
全部。
覚えておきたかった。
「礼」
不意にミレナが呼んだ。
「ん?」
「……本当に行くの?」
食卓から音が消えた。
礼は少しだけ迷ってから、頷いた。
「うん」
「一人で?」
「そのつもり」
「でも、まだ怪我も治ってないじゃない」
「いきなり遠くまで行くつもりはないよ。しばらくはこの街にいるかもしれないし」
「だったら、ここに――」
ミレナは途中で言葉を止めた。
その先を口にしていいのか迷っているのが分かった。
「……ごめん」
「何で謝るんだよ」
「引き止めそうになったから」
「いいよ」
礼は笑った。
「引き止めてもらえるのは、ちょっと嬉しいし」
ミレナの目がみるみる赤くなった。
「そういうこと言わないでよ」
「何で」
「泣くから」
「もう泣きそうじゃん」
「うるさい」
礼は笑った。
ミレナも、泣きそうな顔のまま笑った。
最後の朝食は、思っていたよりも普通に終わった。
だからこそ、礼はその時間を忘れないだろうと思った。
◇
「ごちそうさまでした」
空になった皿の前で、礼は手を合わせた。
この世界へ来たばかりの頃、四人に不思議がられた日本の習慣だった。
今ではボルグまで真似をする。
「ごちそうさまでした!」
「お前、絶対意味分かってないだろ」
「飯を食ったという意味ではないのか?」
「全然違う」
「そうなのか!?」
最後までこれか。
礼は笑いながら席を立った。
荷物を背負う。
四人も立ち上がった。
「門まで行く」
ガルドが言った。
礼は一瞬だけ彼を見て、それから頷いた。
「……うん」
五人で宿を出た。
朝の街はすでに動き始めていた。店先には商品が並べられ、荷車が石畳を行き交い、冒険者たちが武器を背負ってギルドへ向かっていく。
世界は何も変わっていない。
今日、礼が初めて手に入れた仲間たちと別れることなど、誰も知らない。
それでいい。
礼はそう思った。
これは世界にとって特別な日ではない。
今はまだ。
ただ一人の十七歳の少年が、自分で選んだ道へ歩き始めるだけの日だった。
◇
門へ向かう途中、最初に礼へ声をかけたのはボルグだった。
「礼」
「何?」
珍しく声が小さい。
礼が見ると、ボルグは少し困ったように頭を掻いた。
「俺は、あまり難しいことは分からん」
「知ってる」
「何だと!?」
「冗談だって」
「まったく……」
いつものように怒鳴りかけたボルグだったが、すぐに表情を戻した。
「あの時な。お前を残すと決まった時、俺は自分が残りたかった」
礼は何も言わなかった。
「脚が動かなくても、盾くらいにはなれた。お前より身体もでかい。時間くらいは稼げたと思う」
「ボルグさん」
「だが、できなかった」
大きな手が強く握られる。
「すまん」
礼はしばらくボルグを見ていた。
「……謝らないでよ」
「しかし」
「ボルグさんが決めたわけじゃないだろ」
「それでもだ」
きっと、この男もずっと考えていたのだ。
自分が残っていれば。
自分が怪我をしていなければ。
礼と同じように、何度も。
「俺、ボルグさんのことは恨んでないよ」
「……本当か?」
「うん」
「そうか……」
大男は目に見えて安心した。
その顔がおかしくて、礼は少し笑った。
「それより、レストラン」
「おお!」
「本当にやるの?」
「当然だ!」
「料理できないのに?」
「これから覚える!」
「客来るかなあ」
「来る!」
「自信だけはすげえな」
礼はまだ見たこともないその店を想像した。
巨大なボルグが、小さな厨房で鍋を振っている。
似合うような、似合わないような。
「できたら食べに行くよ」
何気なく言った言葉に、ボルグの足が止まった。
「……本当か」
「うん」
「そうか」
ボルグは顔を逸らし、目元を乱暴に擦った。
「なら、それまで死ぬなよ!」
「そっちもな」
「当然だ!」
今度はいつもの大声だった。
◇
次に礼の隣へ来たのはセイルだった。
「礼。これを持っていけ」
差し出されたのは、一冊の薄い本だった。
「……何これ」
「初級魔術理論」
「嫌味?」
「なぜそうなる」
「俺、魔力ほとんどないんだけど」
「知っている」
「じゃあ何で」
セイルは本の表紙を指で軽く叩いた。
「魔術を使えなくても、知識は使える」
「…………」
「君は僕が教えたことを、時々こちらの想定とは違う形で使うからな」
「そう?」
「ああ。迷いの森でもそうだった。僕は魔力の性質を説明しただけだが、君はそこから違和感を探す方法を考えた」
礼は差し出された本を見る。
「だから、知っておけ。使えるかどうかは、その後で考えればいい」
「……セイルさんらしいな」
「そうか?」
「うん」
礼は本を受け取り、大切に鞄へしまった。
「ありがとう」
「礼」
「何?」
セイルは一瞬だけ迷うように口を閉じた。
「君が何かを見つけた時は、いつか僕にも教えてくれ」
礼の動きが止まる。
「……何のこと?」
「分からない」
「分からないのかよ」
「ああ。ただ、君が何かを隠していることだけは分かる」
やっぱりこの男は鋭い。
礼は無意識に、自分の胸の奥へ意識を向けた。
そこには今も、あの名前のない何かがある。
「今は聞かない」
セイルは前を向いた。
「君が話したくなった時でいい」
礼は少しだけ考えた。
そして。
「……いつか」
そう答えた。
◇
街の門が見えてきた頃、ミレナが礼の袖を掴んだ。
「礼」
「ん?」
「私ね……」
いつもの快活な声ではなかった。
「あの時、本当に置いていきたくなかった」
礼は黙って聞いた。
「本当よ」
「うん」
「信じて」
「信じてるよ」
すぐに答えると、ミレナが驚いたように顔を上げた。
「信じてる」
礼はもう一度言った。
「だって、ミレナめちゃくちゃ泣いてたじゃん。あれが演技だったら怖いよ」
「……馬鹿」
「痛っ」
腕を軽く叩かれる。
「怪我人なんだけど」
「その口は怪我してないでしょ」
「そういう問題?」
ミレナは笑った。
けれど、その目にはもう涙が溜まっていた。
「前に言ったでしょ」
「何を?」
「礼がいてくれて、よかったって」
忘れるはずがなかった。
あの日。
初めて、自分がそこにいることを誰かに喜んでもらえた。
「……うん」
「あれ、今も変わってないから」
ミレナの頬を涙が伝った。
「本当に。礼がいてくれて、よかった」
礼はしばらく何も言えなかった。
胸の奥が痛い。
でも、それは遺跡で感じた痛みとは違った。
「……俺も」
ようやく声を出す。
「ミレナに会えてよかったよ」
「だから、そういうこと言わないでって!」
「何でだよ」
「泣くから!」
「もう泣いてるじゃん」
「うるさい!」
二人で笑った。
やがてミレナは涙を拭うと、少しだけ躊躇してから両腕を広げた。
礼はその意味を理解した。
昨日なら、一歩下がっていた。
身体が勝手に拒絶した。
今日は違った。
ミレナがゆっくりと近づき、礼を抱きしめる。
一瞬だけ身体が強張った。
それでも礼は逃げなかった。
動く左腕を上げ、そっとミレナの背中へ回す。
「……痛い」
「あっ、ごめん!」
「嘘」
「礼!」
「ははっ」
慌てて離れたミレナを見て、礼は笑った。
「元気でね」
「うん」
「ちゃんと食べなさい」
「母親かよ」
「放っておいたら食べなさそうなのよ」
「食べるって」
「怪我したら薬草」
「分かってる」
「白線三本は?」
「薬草」
「二本」
「吐く。絶対食うな」
ミレナは満足そうに頷いた。
「よろしい」
「先生かよ」
「先生よ」
礼は笑ってから、少しだけ姿勢を正した。
「……ありがとう、先生」
ミレナはまた泣きそうな顔になった。
「……うん」
◇
街の門を出たところで、五人は足を止めた。
ここから先は街道が緩やかな丘の向こうへ伸びている。
礼は三人へ別れを告げたあと、最後にガルドを見た。
昨日から何度も、何を言うべきか考えていた。
感謝だけでは違う。
恨みだけでも違う。
どちらか一方を嘘にしてしまえば、きっとこの一か月まで嘘になる。
「ガルドさん」
「ああ」
礼は一度、大きく息を吸った。
「俺、あなたのこと恨んでます」
「ああ」
「今も。たぶん、しばらく許せないと思います」
「ああ」
ガルドは何も言い訳しなかった。
ただ礼の言葉を、そのまま受け止めている。
「でも」
礼は続けた。
「あの遺跡から生きて帰れたのも、ガルドさんに教えてもらったからです」
逃げること。
怖がること。
周囲を見ること。
荷物よりも命を選ぶこと。
守護者から逃げていた時、何度も頭の中で聞こえた。
「全部、役に立ちました。ガルドさんだけじゃない。みんなから教えてもらったことがなかったら、俺はたぶん死んでた」
礼は一度視線を落とし、それからもう一度、まっすぐガルドを見た。
「だから……ありがとうございました」
頭を下げる。
しばらくして顔を上げると、ガルドは苦しそうな、それでもどこか嬉しそうな顔をしていた。
「礼……」
「でも」
ここだけは、言わなければならない。
礼は背負った木剣の重みを感じながら、ゆっくりと言った。
「もう、あなたの後ろは歩けません」
風が街道を抜けた。
道端の草が波のように揺れる。
ガルドはしばらく礼を見つめていた。
怒ることも、説得することもなかった。
やがて静かに頷く。
「……分かった」
「うん」
「礼」
「何?」
ガルドは何かを言おうとして、一度口を閉じた。
そして、少しだけ笑った。
「生きろよ」
礼の胸が大きく跳ねた。
あの遺跡で、閉じていく扉の向こうから叫ばれた言葉だった。
『生きろ!!』
あの時は命令だった。
絶対に死ぬなと。
何があっても生きろと。
礼を置いていく男が、最後に押しつけた命令。
礼の表情を見て、ガルドも同じことを思い出したらしい。
「今度は命令じゃない」
ガルドは言った。
「俺の願いだ」
礼はしばらく彼を見つめた。
それから、小さく笑った。
「……うん」
今度は素直に頷けた。
「ガルドさんも」
「ああ」
「生きててよ」
「ああ」
「次会った時、死んでたら怒るから」
「死んでたら怒られても分からんだろ」
「じゃあ生きてて」
ガルドが笑った。
「分かった」
◇
別れは、それで終わった。
もっと何か特別なことが起きるのかと思っていた。
抱き合うわけでもない。
大声で泣くわけでもない。
礼は四人へ背を向け、街道へ一歩踏み出した。
一歩。
もう一歩。
背中の荷物が揺れる。
木剣が腰のあたりへ軽く当たる。
十歩ほど歩いたところで、後ろから声が飛んできた。
「礼!!」
ボルグだった。
「絶対に店へ食いに来いよ!!」
礼は振り返らず、片手を上げた。
「分かってる!!」
「礼!」
今度はミレナだ。
「薬草、間違えないでよ!」
「間違えねえよ!」
「礼!」
「何!?」
「本を読め!」
セイルだった。
「お前まで叫ぶのかよ!」
思わず礼は笑った。
そして最後に。
「礼!」
ガルドの声が聞こえた。
礼の足が止まる。
振り返らなかった。
少しだけ怖かった。
帰ってこい、と言われたら。
自分は。
もしかしたら。
「行ってこい」
礼は目を見開いた。
帰ってこいではなかった。
行ってこい。
その言葉が、胸の奥へゆっくりと落ちていく。
視界が少し滲んだ。
「……うん」
小さく答えてから、これでは届かないと思った。
礼は振り返った。
四人がいた。
ガルド。
ミレナ。
セイル。
ボルグ。
この世界で初めて礼の名前を呼び、初めて仲間だと言い、初めて帰る場所を作ってくれた人たち。
そして今。
初めて、自分の意思で別れる人たち。
礼は大きく手を上げた。
「行ってきます!!」
四人も手を上げた。
誰が何を言ったのかは、もうよく聞こえなかった。
それでも十分だった。
礼は前を向く。
街道の先には、知らない世界が続いている。
行き先はまだ決まっていない。金も多くはない。仕事もない。剣の腕前は初心者で、魔力に至ってはほとんど持っていない。
不安なことを挙げれば、いくらでもあった。
それでも以前とは一つだけ違う。
自分で選んだ。
どこへ行くのかも分からない道を、自分で歩くと決めた。
礼は背負った荷物の紐を握り直し、ゆっくりと歩き始めた。
身体の奥には、まだ名前のない奇妙な力が眠っている。
それが何なのか、礼は知らない。
なぜ自分にだけ感じられるのかも。
どこまで扱えるのかも。
何一つ分からない。
ならば、調べればいい。
失敗したら、もう一度試せばいい。
遺跡ではそうして生き残った。
「……まずは」
礼は歩きながら呟いた。
「これが何なのか、だよな」
胸の奥へ意識を向ける。
――ドクン。
確かにそこにある。
「お前、何なんだよ」
当然、返事はない。
「まあいいか」
礼は小さく笑った。
「そのうち分かるだろ」
街道は、朝の光の中をどこまでも伸びていた。
如月礼、十七歳。
この時の彼はまだ、自分の内側に宿る力を《童力》とは呼んでいない。
それを操る技術が、やがて《童術》として体系化されることも知らない。
ましてや自分の名よりも《童師》という呼び名の方が広く知られ、さらに遠い未来には一つの国の始まりにまで辿り着くことなど、想像できるはずもなかった。
今の礼が持っているものは、少しの金と、一冊のノート。一本の木剣。セイルから譲られた魔術書。そして、名前すらない小さな力。
決して多くはない。
けれど礼にとっては、それで十分だった。
誰にも待たれていなかった少年は、この世界で初めて帰る場所を知った。
そして、その場所を失う痛みを知った。
だから今度は。
誰かに与えられるのを待つのではなく、自分で探しに行く。
いつか。
もし、この世界のどこにも自分の居場所がなかったなら。
その時は――。
礼はまだ、その先の答えを知らなかった。
ただ、自分で選んだ道を歩いていく。
その小さな一歩が、いつの日か一つの国へと続いていることも知らないまま。




