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8話

「3人とも、俺はアンデットと戦わないから、お前らで戦ってくれ」


「はあ?なに言ってんだ?!

竜の方は無理だから、アンデットたちを倒して進むって言ったのはアスタだろ?」


「ワタシにはまだ全然力ないんだぞ?」


「何が理由なんですか?」


まあ、これらは当然の疑問だな


「いやさ、よく考えたら、あのアンデット達はスキルの欠片落とすと思うんだよね

一回お前らで戦ってみて、欠片が出たらお前たちの物、

出なかったら次からは俺が倒すことにするからさ」


俺が戦って、欠片を3人に渡すのは簡単だけど、

それじゃ意味がない

強くするためにスキルを覚えさせたいのに、その過程を省いたら本当の意味で強くならない


「なぜ、あのアンデットたちからはスキルの欠片?ってやつが落ちると思ったんだ?」


「えっとだな、スキルってのは、魂で出来た記録、経験の結晶化なんだ。

で、そのスキルの欠片を生成するのが、俺達プレイヤーや、マーク達地球人、

そして、ゲームで出てきたモンスター達。

まあ、スキルを現地人の二人が覚えられるのかは知らないけどね」


「...うん?そうなると、ワタシは今ある欠片でスキルを習得してしまった方がいいのか?」


「あっ、いや、それはやめた方がいいかな。

スキルは最終的に覚えられる数が決まってるから、今生き残るのにすぐ必要ってわけじゃないなら、

素直に10個集めたほうがいいぞ」


少なくともゲームのときはそうだった

この世界のモンスターは欠片を落とさないし、

レベルを上げるための経験値が十分に無いなら、弱くてもたくさんのスキルを覚えたほうが...

でも、今回のアンデット達みたいな場合があるなら、そう心配しなくてもいいのか?


今はまだどうすれば正解というのがわからない状態だ

だから、

俺の知る方法で、できる限り強くする


マークを連れているのは、

興味本位の実験半分、

家族や友人を守るために役立つといいなが半分で、

俺の持っている知識を共有するためだ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「だああ!!はっ、喰らえクソ野郎!」


「死に晒しなさい!ファイヤーストーム」


「ガハハハハハッ!!」


地上で一対一で、剣で、

空中から一方的に魔法で、

爪やブレス、踏み潰しなどなど、

それぞれの方法でどんどん骸骨が倒されていく


というか、シャーフィカがファイヤーストームって言ってるように聞こえるけど、

実際には詠唱用の言葉でしゃべってるのかな?

後で聞いてみよ


そんな中、俺が何しているかと言うと...


「”ファイヤー”...っと」ボッ


地面に魔法陣を書いて、使えるか調べていた...ちゃんと使えるらしい


ちなみに言うが、これはスキルではない、技術だ


もちろん、現実に元から魔法があったとか、

そういうオカルトチックな話ではなく、

ゲーム由来のもの


ゲーム内における、スキルの習得は、実際にその行動を取らなくてはいけない

剣のスキルなら剣を振るう

では、魔法のスキルは?

そう、魔法陣を使うのだ


魔法陣はスキルや職業に関係なく、魔力と事前の準備さえしていれば使えるものだ

決まった効果を、時間をかけて、スキルより非効率的に使用できる...


普通に大半のプレイヤーはスキルを習得したら、そっちを使う

なら、なんで、俺はそれを覚えていて、

それを実際に扱えるか?


俺の所属しているギルド、「浪漫厨学校」は、

ロマンビルド、厨二病設定、その他色々、エンジョイ勢のギルドで、

俺は魔法陣厨だったというだけだ


浪漫厨学校という名前の通り、

研究によって分かった情報は、授業と銘打って普通に公開されていた


...他の授業は結構人気あったりしたけど、

魔法陣は実用性がない上に頭を使い、ロマンとしても他のやつに劣っていたため、

生徒は片手で足りるほどしか来てなかったけどね...


「これでよし!...一応自分の身体で実験しておくか...って熱っ!

あれ?どこを間違えた?」


(自称)一番魔法陣に詳しい俺でも、ミスはする...


「あ、ここか〜、線が一本ある無いで属性が変わっちゃうんだから、困っちゃうよね

よし、今度こそ問題ないはず...よしよし、成功だ。」


まあでも、一度書いちゃえば、後は触媒か魔力を消費して何度でも使える


今回作ったのは竈門を作るもの、

土が盛り上がって、火が着き、風が送られる、高度なもの...


「はああ〜ーーッッッ!!」


「アイスランス!」


「ガー〜ハッハッハ!」


後の待ち時間は、ピザを作りながら待つとしよう

まさか、課金のお金を稼ぐために磨いた腕が、異世界で役に立つとは...


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はあ、はあ、はあ...つ、疲れた」


「私も、もう魔力が空です...」


「ガハハ、俺はまだまだいけるぞ!...で、このうまそうなのは食ってもいいのか?」


ディマルクが保温の魔法陣の上にあるピザを指さして聞いてくる


「構わない、味は美味いと思うぞ」


「じゃあ、このでかいのを...う〜ん、うまいなぁ!

とくにこの肉!

厚くてジューシーで、一体なんの肉なんだ?俺が狩ってきたやつでは無さそうだが...」


「そいつは良かった。それより、もっと食べてもいいぞ」


食文化が違うだろうし、言っても問題ないのかもしれないが、

あえて言う必要は無いだろう

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