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6話

ディマルクの人間化ポリモーフした姿は、

白髪刈り上げ、細マッチョ、竜形態のときもそうだったが、

瞳の色は、黒と黄色のグラデーションになっている


「ちくしょう、普通にイケメンじゃねえか!」


彼が変身した時、思わずそう叫んでしまったが、仕方ないと思う


「そうか?アスタの顔もかなり整っていると思うが...?」


と、言われたが、

違う、俺のはゲームのキャラであって、本来の顔はフツメンなんだ


「で、確かここは商業都市で、

物価は高いが、治安が良く、毎日さまざまな物や者が行き交う平和な場所...だったよな?」


上等な服に着替えた二人と共に街を、その領主を訪ねに来たのだが

事前に説明されていた様子とは少し...いやだいぶ異なる街の雰囲気だ


昼時だというのに店は開かず、

大きい建物...おそらく領主館的な場所に集まり、声を上げているし

それに対応を迫られているせいか、

少し小道にそれると、空き巣などの犯罪が横行している

窓は割れまくってるし、見える顔たちは平和とは程遠いものばかり


「いや、一昨日訪れたときは、説明した通りの街だったぞ」


「何か問題が起きたのでしょうか?」


まあ、突っ立っててもどうしようもない


「あのでかい建物が領主館か?とりあえず、訪ねてみよう。

その問題が解決できることなら、俺の頼み事も聞いてもらえやすいだろう?」


「そうですね。

門番に取り次いでもらうようお願いしてきます」


「頼んだ」


シャーフィカは

ペコリとお辞儀をして、人混みの頭上を通り、門番の方へ近寄る


「うーん、権力とか使って、

モーセみたいに人の波を分けられたりしないのか」


「モーセがなんだか知らないが、

シャーフィカはここらでは有名では無いから、貴族である領主はともかく、

一般人をどけるのにそんなのは必要ないだろ」


...すごいまともだ

ああ、早くギルメンを探さないと、俺のボケをツッコむ人が...

いや、ギルメンは一緒にボケる側だな


真面目な顔をしながら、そんなふざけたことを考えていると、

シャーフィカが戻ってきた


「準備するから待ってほしいそうです。」


「まあ、当然だな。

いきなり、高位の貴族が訪れて、即座に招けるわけない」


「へー、やっぱ粗末なもてなしとかするとやばいからか?」


庶民にはそういう感覚わからないなーというので聞いたのだが...


「いや、不正の証拠とかを隠すのに時間がかかるからだ」


予想外の答えに理解が追いつかない


「それでまかり通ってるのか?」


不正があるだろう、それを分かっていても何も追求しないのか?


「まあ、軽い不正だったら、それを摘発したほうが色々問題が起きるからな」


「そうですね。アスタ様の世界ではどうだったかわかりませんが、

貴族は往々にして、平民より魔力が大きく、強いですから

それに、後任がそれよりマシになる保証もないですしね」


暴れられたら困るし、その後も困る...

それは確かに面倒なことになるな


え?様呼びについては触れないのかって?

俺は強制してないし、ゲームのNPCで慣れてるから別にいいよ


「ちなみにだけど、なんであんなになってるかって聞いたりはした?」


「いえ、私の身分を明かしたら希望でも見つけたかのような表情をして、

走っていってしまったので、特に質問とかはしてませんね」


「希望...?まあ、街の様子は終末目前って感じではあるが...

あっ、いや流石に...」


「何か心当たりがあるのか?」


「無いと思う...そうであってほしい!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ディマルク・エルドラン侯爵閣下、シャーフィカ・グランダース伯爵嬢、

屍の城塞竜...平民たちがそう呼んでいる背中に城をのせたアンデットの地竜を...

あの化物を倒し、我らをお救いください!」


「ッ〜ーーー.........!」


領主との面会、

そして、社交辞令の挨拶も無いままに、

領主、メーナ・ソックス子爵は土下座で懇願を始めた


その背後には金色に輝く硬貨の山ができており、

これを報酬に問題の化物の討伐を依頼してきたのだ


屍の城塞竜と呼ばれているアンデットの地竜は、昨日街の真横を通り過ぎ、

街道を踏み潰し、それが通ったところに大量のアンデットを残しながら歩いて行ったらしい


突然現れた、おぞましい怪物、

デカく、そして残されたアンデットたちの強さから、

巨大なその怪物の恐ろしさが想像もできない強さであることが理解できてしまう


歩くことによる地響き、顔を上げて見てしまった絶望の象徴


そりゃあ、終末にもなる


が...、

俺にはその屍の城塞竜というのに覚えがある

見たことがある

乗ったことがある


フレンドの一人である、プレイヤーネームが「アカさん」という人が所属するギルド

「蠱毒の城」

ギルド拠点がギルドマスターの召喚獣の”アンデットの地竜”の上に築かれた”城”であり

かなり変わった人たちが集まる”トップギルド”の一つだ


「転移して1日で何やってんだよ...」


「蠱毒の城」ギルドマスター、”四番目の魔王”

プレイヤーの中でもトップレベルにやばい人がやばいことをやっているらしい

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