4話
「じゃあ、損傷しているだろう内臓を回復させるが...
痛くするからな〜。“美酒の給仕”」
ペッ
本来きれいな水や酒や薬で使用するスキル
それをつばで発動させる
「グギャァ〜ーー!!」
このスキルは使用する液体の
レア度と品質によって効果が高くなるからな
泥水でやってもよかったが、
デバフがかかりそうだからやめてやった
ディマルクは痛みでのたうち回り、
そのせいで土が舞い、うざったい
「動くな、煙い...」
痛くなるようにしておいて、
痛みで動いたら文句を言う
我ながら理不尽だが、その原因はコイツにある
「ぐ、オオ...、いったい何が...
あっ!テメェ、さっきはよくも...!
あれ、?腹が痛くない」
「治してやったぞ、感謝しろ。
それより、お前ここらの地理には詳しいか?」
「まあ、ここは俺様の縄張りだし...
おい、シャーフィカ、いったい何がどうなってんだ?」
「それはだな、カクカクシカジカ、マルマルうまうま
だから、死にたくなかったらさっさと答えろ」
「へー、超越者だった訳か
そりゃ俺様が負けるわけだぜ。
死にたくは無いから、まあ、教えるけどよ...」チラッ
ディマルクは俺、そして次にシャーフィカの方を見る
「どうした?」
「いや、口出せる立場じゃないか。
とりあえず背中乗ってくれ、空から見た方が説明しやすい」
「わかった」
振り落とされる心配は無いので、素直にまたがる
「シャーフィカも来いよ?
俺たちの常識は知らないはずだから、
質問に答えられる人数が多いに越したことはない」
「わかったわ」
やけに親切な行動に違和感を感じつつ、
楽しい飛行体験が開始する
ビューーッ!
ジェット機に乗ったらこんな感じだろうか?
ゲーム時代とは違うリアルな飛行感
雲に突っ込み、
ボッ
抜けた先、
太陽光を乱反射する白い海に、
えも言えない感覚に襲われる
「じゃあ、わからないところがあったらつど質問してくれ
その方が教えやすいから。
まず...〜ーー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
長いからまとめると
元の世界ごとにだいたいの国が存在
文明が混ざりまくった国もある
種族の優劣で差別がある
差別はあるが大抵の国は新しい世界の人間を
ひとまずの捕虜として扱う
世界の半分以上が未開の地
紙紙幣の価値はないが金属は価値がある
ファンタジーな種族はだいたいいる
魔法とかもあるし、
ギルド的なのもある
そして世界全体として、争いのない平和な国は存在しない
どこもかしこも、同種族、異種族関係なく争っている
絶対王政以外の国は存在せず、
人権は地位によって手に入るものなので奴隷制度がある
などなど
「...なるほど、分からないことがわかった」
うん、無理!
文明レベルも地域によってバラバラ過ぎるし、
価値観の違いを埋められない
「なら、シャーフィカを連れていけばいい。
地位もあるし、知識もある、これ以上の適任はない」
「えっ?!」
「確かに...、それもそうだな。」
「ええっ?!」
「じゃあ、もちろんお前も来るよな?」
「...は?」
「そうよ、私だけに面倒を押し付けようったって、
そうはいかないわ!!」
シャーフィカが同調する
「何となくだが、お前の主張は
俺がお前たちより強いから、という前提があるはずだ。
なら、俺のこの要求を拒否したりしないよな?」
ディマルクは気分でシャーフィカが殺されてしまうのを恐れている気がする
だから彼女を自分側の存在ではなく、
俺側の存在にしたいんだ...多分だけど!
「というか、二人の体格差からして、
小さくなる魔法とかあるんだろ?
それ使って一緒に来い」
「ねえ、一緒に来てくれるわよね...?」
「うっ...!」
おっと、この上目遣いは強いか?!
空中だから高さを合わせることは容易なはずなのに
見上げる形で目を潤ませる...
求婚の決闘をしてくる、確実に惚れている相手に、
これは確信犯だな
と、言うかこれ、
ナチュラルにシャーフィカはついてくることに同意したってことだよな?
「わかった、俺も行く。だけど、
ドラゴンに乗って行ったら確実にひと騒動起きる
それでもいいのか?」
「世界が吸収されている時点で、
ひと騒動どころじゃなく問題が起きまくってるだろ
ってことで、このまま近くの街まで行くぞ!」
ドラゴンライダーという、
ロマン溢れる事実に内心、心躍らせながら、
なかば強引に、仲間を手に入れることに成功した。
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アスタ君、ドラゴンライダーに興奮するのワンテンポ遅くない?と思うかもしれないけど、
少し前までイライラしている状態だったから、
情報過多で混乱して、理解を諦めて、
冷静な状態になった上で
今後も竜に乗ると言う事実を再確認した
だからこそロマンを感じる余裕ができたんです




