2話
さて、デスワームをサンドバックにして状況把握、(現実逃避とも言う)
が終わったからまとめると...
まず、スキルは名前を呼ぶ設定にしてたけど、呼ばないでも発動できた
アイテムは、課金アイテムのマジックバック内に消えている物は無い
種族特性も使えたし、被害小さめのスキルは試して、仕様に変更は無さそうだった
ただ、ドロップが少し変わっていた
死体がそのままなのは変わらないけど、スキルの欠片が落ちなかった
たしか、スキルの設定が、
魂からできるスキルの欠片、そして合成して自らの魂に技術が刻まれる
とかだったから、ゲームのキャラとは魂の構造が違うのかもしれない
分かったのはそんな感じ...
さて、じゃあ今後の目標を決めよう
目標決めて何か動いとかないと不安だし
あっ、あとプレイヤーだけじゃなくて多分もっと多くの人がこの暫定異世界に
(だって赤ちゃんとか明らかにゲームやってない人もいたから...)来ているはずだよな?
じゃあ、家族と知り合い...
これがログイン中の場合のみスキルとか使えて〜...だったら結構危ない
あ、ちなみに恋人はいないし、これからも作れることは無いだろう
だって、種族が...大雑把に言えば魔族になっているし
デスワームの死体をマジックバックに入れ、
進行方向を決めるべく、スキルを発動する
「凶方指定」、簡単に言えば敵の多い方角を凶方、少ない方を吉方に指す探索スキル
でも、スキルテキスト的には良いことが起きる方向が吉方、悪いことが起きる方角が凶方
なら、吉方と凶方が同じを指す方向には命の危ない知り合いがいるということになる
「よし!同じ方向になった。進むのはこっちだ!」
っと、その前に...
「”英雄の軌跡”」
特殊な効果はない、
ただ、巨大で、特徴的な岩を出現させるだけのスキル
まあ、これがあればギルメンなら俺だってわかるでしょ
俺は、太陽の登り始めいてる方向に向かって歩いていく
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「う〜ん、ちょっと疲れた程度かな。」
最初のうちは歩いていた、
でも、正直この草原は広く、
代わり映えのない景色には20分で退屈を感じ、
退屈は現状の不安を呼び起こした。
そしてポジティブな方向に思考を向けていたら、
超人的な身体能力を持っている今なら走ったほうがいいんじゃないかという結論を導き出したのだ。
結果、しっかりとした足跡を残しつつ、
日がある程度登ったのに、いまだ草原を抜け出すことは叶っていない。
でも、これがおかしい状況なのは分かっている
それなりの時間走り続けられる=一度も魔物に遭遇していないということ
「スキルのテキスト部分が実際の効果を持っていることは吉方と凶方が重なるという
ゲーム時代ではあり得なかった事象が証明している。
しかし、元々も効果である魔物の多い方向が凶方になるのが失われているわけでないなら...」
耳を済ませ、感覚を研ぎ澄まし、
周囲のあらゆる情報を捉えようと集中する
「上か!」
かすかに聞こえるこれは戦闘音
雲の上、そこで戦闘が繰り広げられているのは間違いない
で、ならどうするかって話なんだが...
「奇襲する...というにはどちらが敵なのかわからないし、
飛行手段自体はあるし、一度近づいてみるか?
いや、相手が自分よりレベル低い可能性より、その反対の方が高いだろ、あれ」
見えない、雲が遮っていて、
直視は出来ていない
でも、この身体になったからか、
あるいは生存本能的なものか、
そこにいる存在が先程のデスワームよりは圧倒的に強いことは理解できている
「じゃあ、とりあえずいきなり攻撃されないよう、
合図だけ送ってみるか...」
取り出したのは金と黒色の弓、
本来なら重機械を用いてようやく引ける弦を引き、
相手に当たらないようにと手をはなす
すると、
矢はスキルを使用していないにもかかわらず
音速の壁を突き破り雲を穿った
「ありゃ、やりすぎか?」
空いた雲の先からは黒い翼を持つ人型と、
白くて見えにくいドラゴン型の存在が見える
双方こちらに気づいた様子...
「堕天使、悪魔系、そのほか有翼魔族...うーんとりあえずあっちは知り合いじゃねえな」
よく見えなくても、
見える情報から状況を理解しようとする
あの2名の戦闘のせいで付近に...地下を覗くここらへんに生物がいなかった
あ〜、なら一緒に転移してきたプレイヤーではない?
いやいや、俺が転移そうそうデスワームと遭遇したみたいに、
ここを縄張りをもつ主と戦闘...そのまま拮抗状態か?
有翼人とドラゴン、
両方がこちらに近づいてくるなか、ある問題に気づく
「あれ、現地人に日本語通じるかな?」
忘れていた言語の壁...
せめてどちらかがプレイヤーであることを強く願う
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