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11話

マークのスキルが出来た


どんなスキルか、

名前は知らないが、大体の能力は知っている


剣のスキル3個、死霊のスキル7個、

戦闘系スキルで効果は生命奪取

切った相手の体力を自身の体力に変換する


戦闘系スキルなのでシンプルに身体能力が上昇しているし、

生命奪取で相手に傷をつけるほどに疲労が回復するので、

疲労軽減効果の他の2人より元気そうに帰ってきた


さて、ディマルクとシャーフィカの2人には事前に伝えているが、

スキルの欠片は実は装備強化にも使えたりする

ただし魔物からドロップしたものに限るが...


なので、何百個も集まっている死霊のスキルの欠片は、それに使われる予定だ


...スキル欄をこの低位の死霊のスキルで埋めることは可能だが、

まあ、強くないからな


「と...いうわけで、俺も参戦するから」


これ以上、こいつらだけに任せると、

追いつけるものも追いつかない


マークのスキルができて、

ディマルクとシャーフィカの装備を強化するのに十分な欠片も集まった


速度を上げるぞ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

sideマーク


ドドドドッッ!

ドドドドドドドッ!


アスタは参戦を伝えて、翌日、

彼ができる力の一端を見せるといい、

スキル「賢者射殺ス神滅ノ矢(アイオニオスティセミ)」を発動して一本の矢を放った


矢の向かう先は上、彼方上空、

敵は、的は地上にいる屍だと言うのに、

なぜかと、

そんな疑問を持つ暇もなく、

矢が放たれた衝撃が生じる


矢は瞬間空に着き、

向きを変えて、“加速”した...


らしい、

俺には一瞬のことであり、

遥か遠くであり、

具体的に何が起きていたのかは分からなかった


だからこの説明は後から聞いたものだ


だが、スキルを習得し、

上昇した動体視力により、“観る”ことができた部分もある


俺の観た一瞬の出来事は、

引き伸ばされ、こう見えた


天が緋色に染まるほどに大きく、

地を穿つほどに鋭く、

人には過ぎた奇跡


その“再現”は

不死をも滅する

無敵を誅する


ただ一射の、

瞬きの間の出来事


しかし、この網膜フィルムに焼きついた

神話の一幕...そう見えたのだ


これが俺の超えるべき英雄ヒーロー


わかっていた、感じていた...つもりだった

超常的な力を持ち、

ドラゴンを従えている

何万と打ち込んで感じていた差...


そんな感じていた“差”は、

実際のそれと比べてなんと小さいことか


見ることのできた奇跡

知ることのできた幸運


谷ほどのサイズだと思っていたら、

月までの距離ほどに離れていたのだから


そして、言ってくれた

自分でも同じ高みに上がれると


ただ、同じ道を進むつもりはない

よって、俺は剣でいこう...ソッチのほうがクールだし

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

sideディマルク


「クッソ、アホか?!」


俺の眼は竜の眼...

お陰で、常人には一瞬のことでもスロー再生で見ることができる

ただし、肉体が思考と同じ速度で動くというわけではない


つまり...

生じた衝撃に対してまともな防御態勢を取るまもなく晒される


視界に収まるアンデットは着弾地点、その周辺全てを巻き込んでもろとも消し飛ばした

前に雲を突き破った一射、

それが軽い一撃だと言われたときは冗談だと思っていた


だが、そうではなかったのか


「おい!馬鹿じゃねえのか?!普通、声かけてからやるだろ

成竜になったばかりのガキどでも合図を出すぞ!!」


シャーフィカは...大丈夫だな

ルークは...発射の衝撃は耐えられたみたいだが、着弾の衝撃で気を失ったみたいだ


「シャーフィカ、大丈夫か?」


「...ッ!え、ええ...スキルを覚えたお陰で本当に丈夫になったのね。

アンデットたちでは攻撃を受けることがなかったから、実感がなかったわ」


そういえばそうか

立ち位置的に衝撃を結構な食らっているはずだが、怪我とかはない


「というか、さっきから無視すんなよ!」


「...マジか、バフなしでここまでの威力に上がっているのか。

すげえな...栄光の世界......。」


どうやら予想以上の威力だったらしく、動揺...というか感動していた


「間違いなく、隠しテキストまで現実になっているってことだろ?!」


意味不明な...いや、おそらくゲームと言うやつの用語なのだろうが、

そう叫び始めた


そして、俺達としては安心できないことに、

アスタはこいつ自身の認識以上に強くなっており、

これからも無意識に俺達を巻き込む可能性がでてきたということだ


「声聞こえてるか?

火力が上がってるなら、余計に声をかけてから行動しろよ?

基本お前の周りにはお前より弱い存在しかいないと思ってくれ」


普段は、プレイヤーたちが来る前まではそちら側だったので、

むやみやたらに周りを傷つけないように注意してきた

が、まさか俺がこっち側になるなんてな...


「まあ、俺より強い存在をしっているだけにそんな心持ちは持てないだろうが、

次からは、声掛けしてからまだ使っていないスキルを使うことにするよ」


「頼んだぜ?」


そう言って、

俺達だけで戦っていたのと比べ、5倍以上の距離を進んで、翌日を迎えることになった

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