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少尉ですが何か?改修  作者: 背徳の魔王
国王ですが何か?
81/123

失われし中央大陸



━━南大陸。軍国ローレン、




バーロナ将軍の眼前にて。未だに信じられぬ光景が広がっていた……、


あまりの光景に、我が身の無力さを嘆く……。


「助けて……」


悲鳴を上げる女、


「お母さん」


子供達が、我が国の民が……、



目の前で、生きたまま喰われる悪夢。



自分の無力にただ……。

歯噛みしていた、



わが手にある大剣は、最早酷く歯こぼれしていた。はぐれワームの体液にて、既に切れ味が落ちてしまい。いまや大きな鈍器であった。また剣を振るう力もなく腕が上がらなくなってきた。


「くそ………、地下に巣くうミミズどもが……、なぜ地上に現れたのだ?」


血を吐く呟き。始まりはほんの少し前だった……。




━━朝から突如として始まった小さな地震が、



何度も何度も起こり。不気味に思ってバローナは外に出た。




━━すると………、世界が暗雲に包まれていたのだ。



空は不気味な暗闇が広がり、また見える範囲全て覆われていた。




━━そう気を抜いていた、バローナは突然の大地が大きく揺れたため。立っていることすら出来なくなった。家々を崩し壊し、大混乱が始まった。



大地が悲鳴を上げ、ぽっかり穴が空いた。そう思った瞬間だ。無数の魔物。はぐれワームと呼ばれる。巨大なミミズが街中に溢れたのだ。



急な事態に全て後手に回るバーロナは、それでも精鋭部隊を率いて、10以上のはぐれワームを既に狩っていた。だがワームの数は減るどころか増える一方であった、


「なっ、なんだこれは……!」



崩れ落ちる建物………。



食欲旺盛なワームは、家を。石畳を……。人を関係なく喰らう、悪夢である。


「ふふふ……ついに始まったね」


「ふふふ……始まったね」


バーロナの側に、いつの間にか双子の青年が現れた。


「お前たちは……」


一度アルマンの屋敷で、顔を合わせしたことがあった。


「まっまさか………」


この双子のせいではないか?、あまりにあり得る可能性に、怒りが込み上がる。


「ふふふ……僕達なら、そんなことしないよ」


「ふふふ……だって、つまらないじゃないか」



バーロナを見る眼差しは、珍しく苛立ってるように思えた。


「困るよな………」


「困るよね………」


「「この国は、わりと気に入ってるんだよ」ね」


双子のどちらがしゃべってるか、解らないが、敵ではないと、直感した。


「お前は、この辺りの人間を避難させろ」


「ちょっと大きいの使うからね」


精悍だが、気弱に映る双子の眼に。鋭い光が宿る。バーロナは、この場を、異端児たる双子に任せるか、不安を覚えたが……、



今は住人の避難誘導を指揮するため走り出した。




━━━元リドラニア公国、現聖帝の国、



聖騎士ナタクは、聖王の剣の力で、現れし一軍を率いて━━、



闇の領域が、この国だけを覆うように準備していた……、それが項をそうしたのだ。


「ようやくか」


安堵と100年以上もの前の約束。



━━自分たちが出来なかったことの……。


決着の時を、ようやく迎える事が出来る喜びに。身を震わせた。


「我が、騎士団の誉れとせん!」


1人で、一国の王国であり、一軍。聖王の剣の力を。解き放つ。



その昔。西大陸にて聖帝の国サウザントはあった、



常勝無敗、無敵を誇りし白銀の鎧を纏う。獅子が竜を狩る紋章を掲げて。あまりの強さ故に。聖騎士団は恐れられていたと言う……。



━━白銀に輝く。1000の騎馬兵。



━━槍を身構える。1000の歩兵。



━━無限の矢を放つ。1000の弓兵は、整然と白銀の城の城門前に整列して。号令を静かに待った━━。



ナタクは、リドラニア城から溢れでた闇の柱を目に、その目を細めた……、


中から現れた闇の軍勢を前に、ほくそ笑んだ。







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