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少尉ですが何か?改修  作者: 背徳の魔王
最終決戦ですね?
115/123

召喚魔法



━━━オーラル達が、中央大陸に突入していた同時刻。



ファレイナ公国。中庭━━。



世界議会の決定によって、中央大陸進軍は決まり、各国は精鋭中の精鋭が集められていた。



問題は、遥か上空にある大陸に。どのように乗り込むこと。これを可能にしたのが、帝国の魔法学であった。『瞬きの扉』(またたきのとびら)と言う、召喚魔法のゲートと呼ばれる魔方陣を用いた固定魔法を使うことで可能とした。


ファレイナ公国からは剣士100名、八剣将の内二人が、決死隊に参加していた。他にも二人の八剣将が兵を纏めることになっていた。先ずは斥候部隊を送り出し。二日毎に補給と新たな兵を送る予定となっていた。


息の詰まるような重苦しい空気の中。


集まっていた兵を見送るもの達も。刻一刻と集まりだしていた。その中にはミザイナ女王、ジンベイ王の姿も、



やがて日が落ちて、かがり火が用意され。低いざわめきが大きくなりそうな頃。


「おい、魔方陣が光始めたぞ」


「おおようやくか」


「どうやら無事に決死隊は仕事をこなしたようだねミア」


「ああ……、よかった」


ようやくかと、ざわめきがひときわ大きくなった。


「……ミザイナ」


「父上ご覧ください。みながやってくれました」


興奮おもいやらぬミザイナに。ようやく起き上がる事が出来た父は。弱々しい面立ちながら、強く頷いていた。



ミザイナが見守るなか、いや数多の民がこの日の出来事を決して忘れることは無いだろう、


人々が見守る中。巨大な魔方陣が、積層を開始して、宙に浮き上がる。


「皆の無事を祈る!、抜刀」


号令を受けた兵達は、一様に剣を手にして、転移後にすぐ動けるよう備える。



━━魔方陣の中に光が集まりだして、入り口が開いた。


「前進、進め!」


兵は次々と召喚されて消えて行く、


「「「ファレイナ公国の武勇を」」」


「「「我らが剣を陛下に捧げん」」」


大歓声が上がった。


「やったなオーラル……」








━━同時刻。




白銀の城・裏魔方陣前。



魔方陣は再び光を集め、魔力を拡散しては、現れた積層魔方陣を動かして行く。新たな空間開くとそこから遥か南大陸にいた土竜騎士団が現れた。



続いて今度は、ファレイナ公国の手勢が抜刀しながら現れた。


「オーラル。そろそろ軍国いけるか?」


「問題ない」


再び魔方陣が輝き。空間が開くと。軍国にいたデーア他魔法使いの面々と、軍国ローレンの兵士達が現れた。


「ん………、おいそこにいるのは、エドワルド公ではないか!、いつの間に……」


バローナが唖然とした声を上げていた。


「フハハハハハ。ずるいではないか、楽しそうでなつい来てしまったぞ」


どうやら兵のような装備をしたエドワルド公爵が、実に楽しげに笑っていた。


「いやいや……、来ちまったもんは仕方ないか」


「歓迎しますよエドワルド公。参戦ありがとうございます」


豊かな髭をしごきながら、カカっと楽しそうに笑うエドワルド公と。顔をひきつらせながらも。仕方ないか笑うバローナ。


「お待たせしましたバローナ将軍」


「よく来たなデーア」


同じく笑みを称えながら、片足を引き摺り、やってきたデーアを出迎え厚く握手した。


「オーラル殿。我らは直ちに城に向かいます。数日掛かりますが『瞬く扉』の設置を開始します」


「お任せしますデーア殿」


「おい、お前達は場所を作って、先に魔導兵の準備を開始しなさい」


「はっ、お任せ下さい」


「では、兵のまとめ役は、そちらにお任せします。ボルト・ホウリー先輩。デーア殿の護衛お願いします」


「任せておけ、ついでに近辺の整地を整える」


すっかり日に焼けたボルトは、白い歯を煌めかせ。厚い胸を叩く。


「オーラル間もなく魔力が安定する。そろそろ次が行ける」


ピアンザの顔にある満足そうな。笑みを見て、オーラルは一つ頷いた。






━━西大陸・パレストア帝国。封印の扉前━━、




突然……、




冥界の力と神々の封印の力が消え失せていた……、



この場所には。封印に我が身を捧げ。魔力の電池となっていた古代の民が次々と解き放なたれていた。


見渡す限り棺のような物が。辺り一面設置されていた。それがシステムダウンしたことで、


次々と音もなく開いていく、



現場に居合わせた六将が1人ロドラ・アグレドは、開放された緑の民を集める。



中には歓声を上げる民もいた。


「ついに封印が解けたか……」


広間に不安げな顔をする見覚えのある長老と目が合い。お互いに目を細めた。


「ピアンザ様……、遂にこの日が来ました」


緑の民の中でも。優秀な戦士を、封印の扉の前に集めていた。


「……みな行くぞ」


「「「おう」」」


兵達が、巨大な扉に体を使い。渾身の力を込めて開いてく。


扉は魔法のアシストが消えてしまい。苦労しながらゆっくり、少しずつ時間を掛けて押し開く。


「━━これが中央大陸」


荒廃した大地が眼前に広がっていた。



アグレドが扉をくぐり抜け。しばし歩いてくと。一つの墓を見付けていた。


「これは………、まさか」


見覚えのある闇色の黒いローブが、虚しく荒廃した大地にゆれていた。


「これは……、一体誰が?」


墓に『魔王ヒザンここに眠る。』古い文字で書かれていた。


「魔法で守られているのか?」


神の目を模倣した能力をもつアグレドだから。発見出来た。些細な魔力の残し。


「誰かが、魔王様を葬ってくれたと言うのか?、分からぬが……、今は感謝する」


アグレドは誰かも分からぬ者の気遣いに感謝した。


「陛下……、ピアンザ様はやりました」


敬意を込めて、頭を垂れた。




━━清浄なる。気配を感じて、アグレドは顔を上げると。その方向に白銀に輝く城を認めた。





同時刻━━、





東大陸、ギル・ジータ王国に集まったのは。隣国ドヴイア国の元将軍であり。現アレイク王国第1師団所属キブロス・レダ少尉、



並んで息子イブロが率いるドヴィア騎士団、



さらにラトワニア神国の太陽神アセードラの大僧正ルメージが、それぞれ100名を率いて、その時を待っていた。




やがて……、




巨大な魔方陣が積層を始めて。魔方陣が動き出すと。空間が開いた。



連合の兵は次々と。光に包まれ、消えていった。





━━10回にも及ぶ大召喚、



神経をすり減らすような連続しての魔力欠乏症に。オーラルは疲労困憊であった。



気が付けば、多くの人々が中央大陸に現れ。白銀の城に向かっていく……。



これ程多くの人間が、大陸に足を踏み入れたのは、



実に1000年振りの事である。




━━一足先に。白銀の城に入ったデーアは、



早速大広間に入ると階段の下にある拾いましたスペースを選び。『瞬く扉』の魔方陣を描き始めた。



何れくらい時間が過ぎたか━━



体感で半日は時間がたっていた気がする。


「これでいいだろう、それにしても竜脈に城を立てたからか、魔力が溢れているな」


ファレイナ公国にいるエル・フィアンに連絡を入れた。


「こちらの準備は間もなく終わります。そちらの方はどうですかな?」


僅なタイムラグで、返信に数秒を有する。その点魔法の鏡の魔法は、白銀に輝く場内では、実に使いやすかった。


『問題は無いわ、試しにカールが使うから、道を空けてちょうだい』


「解りました」


急かせるような物言いに。デーアも苦笑する。



間もなく魔方陣に魔力が集まって、起動した。


空間に歪みが出来て穴が開いた。空間が安定すると。程なく、『瞬く扉』の魔方陣の準備が整った。


「何時でもどうぞ」


僅な間を開けずに、金属音が城内まで響く。


魔力が設置した魔法石を経由して、強く輝きだした。光が収まり。青ざめた顔をした軽薄そうな青年が現れた。


「めっ、目眩……、酷……ウプ」


慌てて口を押さえるカール・シタインに、デーアの部下がバケツを差し出した。


途端に。魔方陣のない隅に移動して、ヨロヨロ歩いてく。カールは座り込んで、バケツに顔を突っ込んでいた。


「典型的なテレポート酔いであるな」


召喚魔方陣を用いた物とは違い。空間を開いてから相互移動が可能になる。『瞬きの扉』は、慣れた者でも目眩はするし。いきなり飛ばされると。吐き気が酷いのだ。



そこが召喚魔法と違う点だろうな。


「無事に到着した、直ちに連合議長エバーソン王に連絡を、我々は当初の予定通り、魔導兵(ゴーレム)とのリンク作業に入ると」


『了解したわ』


通信が切れた。






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