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少尉ですが何か?改修  作者: 背徳の魔王
最終決戦ですね?
110/123

父との再会。


━━オーラル達一行は、南大陸での事件を収束させてから、数日後………。




━━再び海中船を使い、一度北大陸を目指すことになった。



皆に見送られながら、オーラルは空を見上げる。これから再び、長い航海が待っていた………。



一行は、内湾の航路を東経由で向かい、北大陸の玄関口である。交易都市セランを目指す。


「オーラル……、レイナに」


「分かってる。その身を大切にな」


朗らかに別れの挨拶を交わしたオーラルは、海中船に乗り込んだ。





━━13日後の夕方頃……、



閑散とした港町に突如現れた海中船に。俄に騒がしくなるなか、世界連合の決定によって、北大陸に異変があったことが知らされていた、更に新たな命として、オーラル達が北大陸を巡ることだったのである。



色々と細かい理由はあるが、ケンタウルスの他にも、平原の地下に、今まで出会わなかった無数の種族が、住まっていたことが分かった。連合としては魔人の脅威だけでなく。人類に対してどのような種族なのか、政治的判断ができるオーラル達には、その辺りのどのような存在かを。調べるためと言う側面もあった。



ようするに、中央大陸が現世に現れたからこそ起きた、様々なことが……、人間は不安なのだ。



━━━━━━━━



━━オーラル一行は、交易都市で数日疲れを癒してから、アロンド族が運営する土竜馬車に乗って、一度レオールの首都アージンを目指すことになった。



アージンまでは、3日の旅となる。


「これが大地を走る土竜か」


興味深く。初めて見る小型の土竜に目を輝かせ、アロンド族の御者にあれこなれ話かけていた、


「おお~英雄様が、土竜騎士だったとは奇遇ですな~」


気さくな中年を相手に、地上の土竜について詳しい聞きながら、オーラルはわざわざ御者台にお邪魔する拘りようだ、これにはみんな驚いていた。


他の面々は、馬車に乗りすぐさま、出発していた。



初日こそ、久しぶりの平和を享受していたが、あまりにも変わらない風景を見ていたら、流石に飽きていた、外を見ると何処までも変わらない草原の景色。これが何時までも続くと聞けば………。




苦行のような日々の果てに、ようやく首都アージンに着いた。



その頃には、みんな腰を痛めていたのは。ある意味仕方ないことなねだろうか。


「やれやれ道が少ないから、ガタガタの道をあんなスピードで走るのは正直勘弁してほしいね」


カールがいないからまだ文句も少ないが、疲労困憊だった。そんなオーラル達を出迎えたのは、金髪を左右から編み上げ後ろに束ね上げた美少女が。嬉しそうにぽやぽやと笑っていた。


「昔の面立ちがあるな」


「ああ確かに」


オーラルの目から見ても。美しさに磨き掛かっていた。そんなレイナには、驚くやら気恥ずかしいやら……、



思わず顔が強張っていた……、


「オー君、ピアも。お久しぶりね♪♪」



髪の色が違うので、一瞬戸惑ったものの。見慣れたお嬢様具合は、全く変わってないようで、逆に嬉しかった。


「おっ、さきに着いてたのか、みんなワリイナ~」


レイナの後ろから、黒髪の青年が現れた。

オーラルは何やら懐かしい気持ちになっていた。驚くオーラルは改めて青年を見てると、締め付けられるような。つんとした痛みを感じていた。



「まさか……、父さん?……」


美しさに磨き掛かったレイナの隣に立ち止まり、記憶の彼方にあった父と重なる。見慣れたシニカルな笑みが、青年の顔に重なって見えて、思わずオーラルは呟いていた……、



その呟きを聞いて、レイナの顔が強張っていた……、


「父さん?……」


ピアンザは首をかしげ、訝しげに呟いた、改めて二人を見比べると。顔立ちと面差しが似ていた、ただし父と呼ぶにはいささか、オーラルと歳が変わらぬのが気になったが、



ピアンザの視線に気付いて、シニカルな笑みが深まる青年に、目を細めていた。



「お久しぶり~オー君♪」


あえてリブラから、視線を遮りレイナはニッコリと。あの日のようにや、日溜まりのような、優しい笑みを浮かべていた、ただし押しの強い。意思の強そうな目をしていたが………、



これは何かしらの理由があると。オーラルも察した、色々と聞きたいことはあったが……、



今は世界連合の命令とは言え、オーラルの立場では、今のレイナを問い質す立場にも、場面でもない、



息を吸い込み。一度目を瞑って、意識を切り替えていた。


「話は聞いている。レイナ無事で……良かった」


目を開けたオーラルは、眠たそうな眼差しに、素直な優しい笑みと言葉を紡ぐ。


「えへへ、ありがとうオー君」


ついニヘラ嬉しそうに笑いが込み上がる。



━━そして、改めて傍らのピアンザを認めて、レイナの表情が一変した。


「ピア………、と、また顔合わせれる機会あるなんてね……、この数年は思わなかったよ」


チクリ、恨みがましく睨んでいた。昔は甘えた口調で、ピアンザのことピアと呼んでいたのに、今のピアにはとても冷たい声色が強かったきがした。


表面こそは、あくまでも笑ってるが、目がまったく笑ってない、あくまでも真剣で、相貌の奥に隠していたが、レイナの怒りの深さを物語っていた。



二人の間に、ピーンとした張詰めた空気が流れる。



これは仕方ないと、一斉にピアンザに目が向けられていた。憤りを抱える人間はレオールに多いと物語っていた。


「そうだよな……」


寂しげに笑うピアンザ、だが弁解はしなかった。流石は新たな魔王を名乗ってただけはある、



そして……、北大陸に戦争を仕掛けた以上。既に決めた事であろうか。


「うっ、うう……、胃が」


胃腸の弱いサミュ宰相は、キリキリ痛む腹を押さえていた。



すると突然リブラが、ガシガシ頭を掻きながら、オーラルと一瞬目を合わせたが、何の色も浮かべなかった。オーラルは少し動揺したが表情に出さずに済ませた。


「まあ~仕方ないだろうな、」


思い空気をあっけらかんと。軽い物言いをしながら、シニカルな笑みを浮かべるリブラ将軍に、空気も少しだけ軽くなっていた。


「まあ~面倒ごとなんてのは、残り一体の魔人を探して、そんでもって倒そうや、んで……、まずはあの大陸をどうすればいいか、皆で話さないか?」


軽い物言いだが、全く持ってリブラ将軍の言う通りなのだ。それよりも気になる言葉が……、


後一体と聞いて、ピアンザもピクリと反応する。オーダイ将軍は片眉をひそめ、幾分囚われの頃と違い、精悍な空気を纏うギラムだけが。周りとは違い気付いてないようだったが、オマケの剣将ルルフ、エフィの二人は空気になっていた。



改めてオーラルと目を合わせるレイナ。


「後一体と、言いましたか?」


疑問を口にしたのは、サミュ宰相であった、やはり戸惑いを隠せずにいたようだ。



この時点で、オーラル達が知ってる情報では、最初にオーダイ将軍が、一番最初に倒したのが始まりで、


━━その後。ピアンザの部下が1体。倒したのは聞いていた。


オーラル達が、世界連合の命によって三体の怪物と。三体目の魔人を討伐した。


その後、再び帝国に現れたと言う四体目を、暗殺した六将がいたことは、海中船に乗る直前に聞いていた。


五体目が、オーラル達が交易都市に到着した時に。レオールの首都近くに現れた所を、レイナに倒されたことは聞いていた。




(さてどう説明したらよいか…、)




六将が一人ミューア・サリアンが、魔人を発見して、たった一人にて、暗殺したと聞いたのだが、詳しい内容は、セランに滞在中に聞いていた。それから数日後に、今度はリブラ将軍が魔人を倒したと聞いては、みな戸惑いが浮かぶ。


「どうもさ~、俺が狙われたようなんだよね~」


軽い、実に軽く重要なことを語る。リブラ将軍だが、語った内容は、実に重かった。


「いや~まいったよ。強いのなんのってさ~」


しまいには楽しげに笑い声を上げていた、


「ちょ、リブラ将軍。そんな軽く言わないでくださいよ」


「そうだぜきひ、あのレイナさんが死にかけたような化け物相手に。完勝しといてそれはないと思うぜ」


「…………」


(リブラ将軍か……、殿下とカレイラが噂していた人物だった)


それがもしかしたら。父かもしれないと考えると。緊張して、喉がカラカラになっていた。



そんなオーラルの複雑な胸中など関係なく、話は進む、何時の間にか、リブラの傍らに青年がいて、口にした内容には、聞き逃せない内容が含まれていた。



逆にレイナ側からも……、町を襲った魔人のこと以外に。世界連合に知らせていない話があったと。説明を受けた。



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