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水色ドリーマー。   666。



吐き気で目が覚めたら、楽園にいた。



「낙원」。



『あ。起きた? おはようございます。』



挨拶が大事。デタラメ野郎、J。



『……吐き気がする。』



椅子にきつく固定された666。


寝起きはいつだって、ご機嫌ななめ。



『なかなか起きないからよ、

足の指、何本か取っちゃったぜ。』


Jが血だらけの指指す、下方向。



欠損。



うわあ。もう小指ぶつけれない。



『……もう、あんまり感じないみたい。

それより、ひどく頭が痛いよ。

靴下を脱がせてくれてて、良かった。

ありがとう。』


666は、凶悪な吐き気の中、

少しだけ良いこと。を見つけ出した。



『どういたしまして。』

 

『僕、ずっと寝てたの?』


『かわいい寝顔だったぜ。』


『やめてよ。』



吐き気。

割れる頭痛。


まだ生きている。



『お前、死ぬんだぜ。』


『うん。』


『何か、言い残したいことってあんの?』



いままで、

666がニコチンゲエゲエさせて、

人間を辞めていった、名前の無い人達。


理由も、語るべき過去も、

希望も無かった。



だから、



僕は全部を拒絶した。





じゃあ







僕は?











『ある! おしゃべりしたい。』



『え?そうなの?』


『うん。たくさんおしゃべりしたい。』


『ふうん。お前……』


『なに?』


『かわいいじゃん。』


『……やめてよ。』



ニコチン鍋の湯気。



不快な湿度と、血でびちゃびちゃの汚え床。


吐き気。


ひどい頭痛。



『あのね。こないだね、

お馬さんに乗ってピョん。ピョん。

メキシコでテキーラを飲んだ。

とても美味しかった。』


『ふうん。いいじゃん。』


『その前は、汚泥の中でもがきながら、

必死にカボチャを盗んだ。』


『クズ野郎だな。笑。』



『ビスケットを水で洗ったらね……』


『ああ。』


『さらさらって、流れて行っちゃった。』


『海まで探しに行った?』


『行ったよ。でもダメだった。』


『ふうん。泣いちゃいそうだぜ。』


『へへ。泣いちゃったよ。僕。』



ポロポロ。



『あとね。』


『おう。』


『迷子の十四匹の子猫ちゃんたちとね、』


『おう。』


『楽団を作って、夜更かしをした。』


『ロマンチックじゃん。』


『でね。』


『おう。』



『憧れの人に会えたんだ。』


『すげえじゃん。』


『でも、ダメだった。』


『ふうん。』


『空っぽでさ。僕が。』


『うん。』



『でもさ、とても優しい人が』


『うん。』




『ぎゅ。ってしてくれて。』




『うん。』

 


『たくさん泣いちゃった。』



ポロポロ。



『良かったじゃん。』


『うん。』



『………』


『………。』



『優しいね、世界。』


『なんつった?』


『美しいね。世界。って言った。』


『ああ。でもクソだぜ。』


『ホントだよ。

 足の指、もう1本も無いし。』



『ゲラゲラ。』


『えへへ。』  



ポロポロ。


吐き気。


ビー玉。



『お前って、さあ……』


『なに?』


『拒絶なんかして無えじゃん。』


『そうなの?』


『キラキラしてやがる。』


『……ふーん。わかんないや。』



『拒絶して無えなら、死ななきゃなんねえ。

ってのじゃ無くなっちゃうんだぜ。』


『そうなの? 変な理屈だね。』



『うん。俺ん中がひとつクリアになった。』



『デタラメな奴。笑。』







『じゃあ、こっからは……』



『うん。』










『お仕事として、お前を殺します。』



『うん。』



『楽しかったぜ。』



『ありがとう。J。』



『こちらこそ。ありがとうございます。




水色ドリーマー。   666。  。』












ゴボゴボ。






ゲエゲエ。








僕は今、






人間をやめてる
















































 






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