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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
4部ジルベール10歳 時が動き出す

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4.34 犯人は捕まったが

伏線のためのお話です。

閑話ぽい感じになってます。

太郎は、我が家の番犬(狼)?

太郎の親は、ホワイトドラゴンとの戦いで死んでしまい、

その時に傷ついていた子供の太郎を家につれて帰り、治療を行いました。

当初、怪我が治ったら山に帰す予定でしたが、我が家から出て行く気配が無かった。

人に慣れすぎ、もう自力での生活は無理だろうと、そのまま我が家で育てています。

太郎と名前を付けて以来、急激に大きくなり、おおよそ現在3歳ほどのはずですが、すでに元の親とほぼ同じ大きさです。


あちらが母親であの大きさでしたが、太郎はオスなのでもう少し大きくなるのかも知れません。

太郎は、黒狼固有のスキルと、おそらく固体独自の感性に関する特徴があります。

黒狼固有のスキルは、特殊な空間魔法で、人の近くに直系30cmほどの黒く影のような平面に隠れることができます。

現在、その空間におよそ数時間もぐっていることができ、空間に入り込むと気配が完全に消え、索敵などのスキルでは見つけることができません。

目視で黒い丸が見つかれば解るといえば分かりますが、上手く影と重なれば全く気がつきません。

あとは、高速移動。

時速100km/hを超えた速度で地面を走り抜けます。

そして、太郎本人だけだと思いますが、特殊な能力で犬好きの善人をかぎ分けることが出来るようです。

”犬好き”の善人です。


領地内では、たまに盗賊が出ます。

太郎は、いつもエイミーと一緒に出動しています。

盗賊を捕まえると、たまに盗賊の中から人を引っ張り出し、その人を咥えて、自分で小屋に連れて行きます。

小屋でひとしきり遊んだ後、開放されます.

開放された後に話を聞くと、盗賊にさらわれ無理やり仲間にされて、盗賊仲間からもいじめられていた人です。

そういう人がすでに4名。


以前、王子たちが来ていた時に来た人達の中にも1人いました。

彼らは、みんな交代で太郎の世話をしたり、隊のみんなの雑用を受け、仕事をしています。

3食出るだけでもありがたいと、感謝しながらまじめに働く、良い人ばかり。

盗賊たちの仲間として、いやいやでも悪いことをしていたから、死刑にするなり、犯罪者として鉱山送りなどしないのかと言われますが、太郎が気に入っているから、ちゃんと面倒を見る限り、生活は保障するし、ある程度は自由を認めると言ってあります。


基本、この4人は本当にまじめです。

毎月、教会に行き、お祈りもするし、併設された孤児院の手伝いをする。

前職さえ目を瞑れば、本当に良い人。


さて、実は昨日の夜、王子たちが来ていた時以来の襲撃時間がおきました。

と言ってもたったの5名での襲撃。

あっという間に捕まえて終り。

とりあえず朝まで太郎の小屋に放り込む。

朝になると、今回は太郎のお気に入りはいなかったようですが、以前、王子達がいたときに捕まえた男が、今回の襲撃の親玉と思われる人を指し、自分を金で雇った人だと申告してきた。


まあ、特徴の無い、いたって普通の男。


主犯格が捕まえられるはずが無いと思っていたが、ここで自らそれもたったの5名で襲撃してくるとは。

なにか、裏事情があるのかも知れない。


王都に連れて行き、専門家によって取調べが行われた。


どうも、この雇い主から失敗の責任を求められ、今回の襲撃になったらしい。

そして、先日の王城での毒混入も、こいつが騎士に接触した犯人と判明した。

失敗続きで、騎士の逮捕からの足きりであることは明らか。

命を助けるかわりに、洗いざらいしゃべらせた。

王都から北上した山は、王家所有の鉱山がある。

その鉱山近くの山にある洞窟地帯に根城があり、そこに怪しい集団がいることが解った。


すぐに、騎士団が派遣され、一体の捜索が行われ、およそ100名の怪しい集団を逮捕した。

しかし、彼らは、殆どが近隣の伯爵家、子爵家の領地で税金が払えず、逃げ出した小作人や、貴族にいじめられたり、傷つけられたりした為に逃げ出した、貴族に恨みを持つ者たちではあった。

だが、明らかに王家に恨みを持つ者たちではなかった。

彼らの証言から、貴族たちへの仕返しについての指示は、3名ほどの神官の格好をした人が行っていたそうだ。

ちょうど1週間ほど前からいなくなり、自分達も食料も減り、どうしたら良いのか迷っていたらしい。

騎士たちから、悪い貴族の名前を聞き込み、実態調査が始った。

逮捕した100名の人達の殆どは、盗賊や実行犯とは無縁であったことから、希望する領地の小作として復帰した。

そして、実態調査の結果で、悪いことをしていた、伯爵家、子爵家の数家が爵位の取り上げとなった。


結局、なぞの神官の行方は解らず、調査は振り出しに戻った。

何らかの宗教がかかわりを持つのではないかと、裏宗教の見張りをきつくすることになった。


主犯の一角に、王都の偉い貴族の中にいるはずだが、わからなかった。


この世界、魔法があるので、精神系魔法で洗いざらいの情報が聞き出せるような気がしたが、

どうやら、そういった強い精神魔法が使える人がいないようだ。


魔法は、なんでも出来る。

しかし、都合の良い能力者が権力者の下にいる訳では無い。

精神系の特殊スキルは、後天的に発現することは稀だ。

なるべく小さいうちに見つけて保護する仕組みはあるが、

それでもなかなか見つからない。


そもそも、発見のための鑑定スキル持ちが少なく、王都から離れた人のスキルは把握できていない。

便利なようで、なかなか、不便な世の中だ。


この次の話から、ジルベールとマリア、スザンヌの秘密が公開される話になります。

ここでは、神官のキーワードを覚えておいてください。

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お知らせ
新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
女の子みたいな容姿の年下はやっぱりダメですか?。
「転生者はめぐりあう」の作品はアルファポリスの方が進みが早くなってます。
リンクはこちら 転生者はめぐりあう
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