表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ドラゴンテイマーと魔人』 ~追放された不遇職の僕は、婚約者だった公爵令嬢と共に、何とか生き抜いていこうと思いました~  作者: 星衛門
2章 ヴァンパイアと魔人

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/39

33レーナ探索②




 リックとクロは地面の下にある地脈の魔力を辿って、レーナの行方を探索する。


 『う~ん……こっち!』


 地脈の魔力を感じ取れるクロを先頭に、その後をリックが付いていく。

 とはいえ、進み自体は早くない。


 どうやら、クロ曰く、地面の下にある地脈は大きな川の流れのようで、感覚的に地脈の流れの方向は右往左往をしており、まっすぐ走っていることが余り無いそうだ。


 なので、進みのペースは少し小走りして、止まって、また小走り、また止まる。

 これの繰り返しだ。


 当然、進みも遅いので、


 『『『ギャギャ!!』』』


 魔物に出くわす。


 ここは「漆黒の森」。

 こんな悠長に進んでいては、魔物に見つかるに決まっている。


 目の前には、オークの集団。

 二足歩行の豚の魔物。


 知能は、それなりにあり、各々武器を持っている。


 オークなんて、前にレーナと避暑地への行った時を思い出す。

 あの時は、母を失ったリックは精神的に塞ぎ込んでしまっていた。


 それを見たレーナが気を利かせて、一緒に避暑地に行ったのだが、その途中でオークの集団と出会ったのだ。


 倒される護衛達。

 もうだめかと思いきや、レーナが素手でオークの集団と戦ったのだ。


 そこで知った。

 レーナが半分魔人と言う事実に。


 『『『グギャア!!』』』


 オークたちが各自で持った武器を振りかぶり、突進してくる。


 リックは懐から小剣を取り出す。

 レーナがいない今、クロと戦うのは、自身しかいない。


 『うりゃあ!』


 クロが爪を使って、オークを簡単に斬り裂く。

 黒竜であるクロの方は問題なさそうだ。


 リックはと言うと、


 「は!」


 オークの攻撃をよく見て、避けてから急所である脇腹を小剣で突く。


 いい感じだ。

 いつもより体が動ける。


 明らかに、身体能力の向上が見て取れるのだ。


 リックには、分からないが、レーナ曰くリックの体には、レーナに匹敵する魔力が流れているよう。


 魔力は体の機能を上げる。

 魔力量を多く持っていればいる程、身体能力が上がる。


 リックは『ドラゴンテイマー』である。

 テイマーは何かを従魔にすると、その従魔から少しだけ力を貰えるのだ。


 リックはクロと言う最強種の魔物の中でも、さらに異質な黒竜の子供であるクロから、少し力を貰っている。


 とはいえ、少しだけでも、飛んでも無い魔力を貰ったのだ。


 クロがオークを薙ぎ倒す中、次々と、リックはオークを適切に処理していく。

 オークの動きが、本当にゆっくり見えるのだ。


 小剣を振った時の攻撃力も、クロを従魔にする前と比較にもならない。


 今のリックには、オーク程度問題では無いのだ。


 瞬く間に、オークの集団は殲滅。

 さらに進もうとすると、


 『シャアアアア!!』


 けれど、次に現れたのは、巨大な蛇。

 丸太を思わせるような体躯を持った全長数十メートルは在りそうな大蛇だ。


 コイツは、カイザースネーク。


 数十メートルもある体躯を活かして、獲物を締め上げて、終いにはミンチにして捕食してしまう恐ろしい蛇の魔物だ。

 他の強力な魔物すらも尻尾を巻いて逃げるような魔物。


 不味い、コイツは今の自分には倒せない。

 直感的に、そう判断するリック。


 一方、クロは、


 『もう邪魔!ママを探してるんだから!』


 口いっぱいの魔力を溜め、吐き出す。


 ゴオオオオ!!

 クロは嫌そうな声を出して、口から炎を吐いたのだ。


 全身を岩で出来たロックゴーレムすらも溶かしてしまう炎のブレスが、カイザースネークに放たれる。


 カイザースネークは、悲鳴を満足に上げることなく、燃え上がる。

 決して、カイザースネークは弱い訳では無い。


 クロが規格外すぎるのだ。


 「よくやった、クロ」

 『えへへ』


 そんなクロをしっかりと褒めるリック。




 レーナを探索する事、数時間。

 かなり、森の中を進んだところで、


 『むむ?』


 クロが立ち止まる。

 地面を見て、何かを悩む素振りをする。


 「どうしたの、クロ?」

 『チミャクの魔力が全く感じなくなった』

 「え?感じない?」

 『うん。何か…物凄く離れている様な。チミャクが地面のずっと下に行っている様な』

 「地面のずっと下……」


 クロの言葉から考えるに、地面の下に流れていた地脈だが、その流れていた場所から、さらに下へと言っていると言うのか。

 クロの魔力を探知できなくなるほど、下に。


 厄介である。


 地脈の先がレーナの転送先と仮定すると、レーナは地中のずっと下に転送されたことになる。


 地面の下には、何があるのか。

 レーナが本当に地下にいるとして、どうやって助け出すか。


 地面のずっと下なんて、普通はたどり着けない。

 何とか、地面の下へ行く方法を見つけないと。


 『どうする、パパ』


 クロが不安そうに、見てくる。

 リックは考える。


 地面の下へ行く方法。


 自分達で穴を掘る?

 勿論、非現実的。


 ふと…リックは地面を見下ろす。


 そこには、地面から顔を出したモグラがいた。


 そこで、思いつく。


 「そうだ!」


 自分達で穴を掘るのが難しいなら、他の生物にやらせればいいんだ。


 何か、地面を一瞬で掘り進められそうな魔物…ドラゴンを。

 そのドラゴンをリックがテイムすれば、地面を下を行き来できる。


 そう考えたリックは、早速地面を掘れるドラゴンを探すために、行動を移す。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ