フラワーボーイズ 第7話:「フラワーボーイズの2.5次元カオス大作戦!」
前回のポジションシャッフルで大失敗をやらかしたフラワーボーイズ。
しかし、彼らはただでは起き上がりません!
泥まみれの挫折から一転、翔太が思いついたとんでもない「逆転の秘策」とは……?
彼らの「第二の結成日」となる第7話、開幕です!
――それは、泥まみれの失敗から始まった、俺たちの「第二の結成日」だった。
「お前ら、それ本気で言っているの……?」
翌日の作戦会議。たけるの部屋に集まった俺たち4人の前に、ノートPCの画面が光る。そこに映っているのは、T×3(ティーバイスリー)さんから送られてきた『男二人、女三人』のトガったキャラクターデザインと、俺が徹夜で書き上げた企画書の骨子だ。
「本気も本気だよ。たくみ、お前昨日『女の子三人ってどうすんだよ』って言っただろ? その答えがこれだ」
俺は画面を指差した。画面には、俺たちの写真と、5人のキャラクターが複雑な矢印で結ばれている。
「男2、女3。メンバーは4人。つまり――『誰か一人が二役やる』んじゃない。『全員が性別の壁を越えて、カオスを演じ分ける』んだ」
静まり返る部屋に、俺の言葉が響く。
昨日のポジションシャッフルで、俺たちは自分の無力さを知った。だけど同時に、演者としての引き出しの「歪な形」をお互いに見せつけ合ったんだ。
たけるの死ぬほど面白くない成金ボケ(だけど声のトーンは妙に艶っぽかった)。
かずとさんの壊滅的なタイピング(だけど焦ったときに出た悲鳴は完全にロリ声だった)。
たくみのシュールすぎるカメラ指示(あの独特の間は、ミステリアスなクールキャラに化ける)。
「たけるの音声編集技術とボイスチェンジャー、そして俺たちの喉。これをフル活用する。ターゲットは、ただの綺麗な声優動画じゃない。ネット住民の脳をバグらせる、究極の『2.5次元カオス劇団』だ!」
「……っ、おもしろ。マジで言ってるじゃん、しょうた」
かずとさんが、獲物を見つけた猛獣のような笑みを浮かべて身を乗り出す。
「ボイチェン使ってバチバチに可愛い女子高生キャラの声を俺が当てるわけ? で、中身はゴリゴリの筋肉ボケの俺。……ニコ動のコメ欄、大荒れ間違いなしだな!」
「俺、自信ないですけど……」たくみがボソッと呟く。「でも、昨日の地獄に比べたら、マイクに向かって変な声出す方が、まだ打席に立てる気がします」
「よし、決まりだ」
俺は不敵に微笑み、スマホを手に取った。
「T×3さんへ返信。『この挑戦、謹んでお受けします。ただし、普通に演じるのでは面白くないので、僕たちなりの“カオス”を上乗せさせてください』……と」
送信ボタンを押した瞬間、部屋の空気がガラリと変わった。
つい数日前まで、お互いの役割に不満を抱き、バラバラになりかけていたフラワーボーイズ。それが今、未知の領域を前にして、一つの生き物のように駆動し始めている。
「そうと決まれば、まずは音声テストだ!」
たけるが、いつもの「職人の顔」になって機材をセッティングし始める。
「かずとさん、まずはその喉を絞り上げて、最高にぶりっ子なロリ声を絞り出してもらうからな。覚悟しろよ」
「望むところだコラァ! 耳がキーンとするくらい可愛く鳴いてやるよ!」
「たくみはツンデレ女子な。ほら、マイクの前に立て!」
「えぇ……!? 『べ、別にあんたのために録画回してるんじゃないんだからね!』……これで合っています?」
「間が天才すぎる。採用!」
爆笑と奇声がたけるの部屋に響き渡る。
俺たちの「地獄の失敗劇」は、ネットの海を揺るがす大革命の、最高の前振りに変わろうとしていた。
第7話をお読みいただき、ありがとうございました!
まさかの全員で性別の壁を超える「2.5次元カオス劇団」結成!
かずとさんのロリ声に、たくみの天才的な間のツンデレ……文字だけで既にカオスな空間が伝わってきて、執筆(作戦会議)中も大爆笑でした。ここからネットの海をどう揺るがしていくのか、ぜひ応援よろしくお願いします!
「おもしろそう!」「カオス劇団の初陣が見たい!」と思ってくださったら、ぜひ【ブックマーク登録】や【いいね】、下部にある【☆☆☆☆☆】の評価で応援していただけると、たけるの音声編集のモチベーションが爆上がりします!
次回、いよいよ動画制作スタート!? お楽しみに!




