第25話 永禄2年、始めました
+・+・+・+・+・+
第25話 永禄2年、始めました
+・+・+・+・+・+
永禄2年1月。
大友は豊前国京都郡で足踏みをしている。
当初18,000を集め、秋月の押えに3,000、毛利には15,000が当たっていた。
その15,000がいまでは8,000ほどになっている。
どれほど大友が酷い徴兵をしたかが分かるだろう。
さて、昨年の収支報告だ。
銭の造り直しは100,000貫。
ジイ様は一昨年のマイナスがよほど気に入らなかったようで、気合いを入れていた。
椎茸は14,000貫。
朝鮮(明)への出荷が非常に好調で、国内向けはかなり絞った。
玻璃は33,000貫。
こちらも朝鮮(明)方面への出荷が伸びている。
国内向けはガチガチに絞ったことから、また値が上がり始めている。
鉄砲は500挺を生産、5,000貫の支出。
目標の500挺の生産をしてくれた。
これで保有数は1,600挺になった。
走破船は0隻。
疾風船は4隻、5,600貫の支出。
これで保有数が10隻になった。
さらに小型の韋駄天船を2隻を建造。
1隻を800貫で購入したので1,600貫の支出。
韋駄天船の全長は12間(22メートルくらい)で、最大船速は時速20から25ノット、外洋航海もできるが、川のような浅い場所でも進入できる船だ。
生産力が上がったのは、造船所の拡張と船大工を増やしたからだ。
硝石は300斗を生産、6,000貫の支出。
こちらも硝石生産の場所を増やした結果の増産だ。
交易(博多商人)は回数を3回に増やし、1回当たりの船の数も増やしたことで、70,000貫。
交易の手間賃2割は14,000貫の支出。
硝石購入(博多商人)は3,000貫の支出。
水あめ菓子(新製品)は3,000貫。
飴ちゃんは2,500貫。
常備兵は2,000人で50,000貫の支出。
今年から伍長や足軽小頭を大幅に増やした。
それに伴う経費の上昇がある。
伍長は自分を含めて5人を率いる。
足軽小頭は3組から4組の伍を率いる。
シャボン生産は10,000貫。
ポルトガルの商人は、澳門からアジア圏に輸出して儲けているらしい。
商魂逞しいとは、彼らのことだな。
遠賀川の水路工事は5,000貫の支出。
領内だけじゃなく、領外からも出稼ぎにくる人が結構いる。
実は豊後の大友に徴兵されて逃げ出した兵の受け皿になっていたりするのだ。
俵物三品は5,000貫。
いきなりなんぞや? と思った人も多いだろう。
俵物三品というのは、鮑、海鼠、そしてフカヒレ(ヨシキリザメの鰭)の干物だ。
この俵物三品を作って朝鮮(明)に持っていったら、売れた。
いい値になったので、増産を指示している。
今年は最低10,000貫!
そんな目標でやっている。
生産分配は14,000貫の支出。
鉄砲生産、硝石生産、造船、農業振興、大筒生産、石炭採掘、蒸留酒醸造に各2,000貫になる。
それと今年から米や雑穀といった穀物を、税として集めた中から余剰分を売り払った収支も入れることにした。
30,000石の米を販売し、54,000貫(1石は1.8貫)。
2,000石の雑穀を販売し、2,600貫(1石は1.3貫)。
豊前では大友の攻勢があり田畑が荒れ、豊後では作り手まで徴兵したことで生産量がガタ落ちしたことで、米も雑穀も値上がりしている。
ちなみに、我が宗像領内では例年通りの収穫量を得られている。
ほかにも津料などの税は入ってくるが、領内の経済が活発化していることもあり、150,000貫ほどが入ってくる。
宗像の船で交易をしている商人ばかりが博多商人ではない。
自前の船を持っている商人も多いことから、これほどの銭が宗像に入ってくるのだ。
さて、これまで入れてなかった税に関しても今回は含めたが、収支は220,050貫のプラスだ。
博多を確保したことが大きいのは言うまでもないが、銭の造り直しも大きい。
ただ、銭の造り直しはいずれ鐚銭を駆逐してしまうので、いつまでも利益を得られるものではない。
その場合は本当に銭を1から造ろうかな。
毛利との約束の日が近づいている。
儂も出陣しようと思ったが、芽衣の出産が近いので止めた。
信頼できる配下たちに任せることにした。
占部氏時、土橋氏康、寺内秀郷、大和貞秀、石松尚貞、嶺氏兼、寺内尚秀、古野威成、深川貞國、市丸守種、鍋島直茂といった将に、常備兵1,500、百姓兵3,000、輜重1,000を任せる。
総大将は占部氏時だ。
譜代家臣の中に鍋島直茂が混ざっているが、彼は常備兵の訓練に積極的に参加しており、家臣たちと打ち解けている。
今回は嶺氏兼の配下として参戦することになっている。
「今回は手伝い戦だ。だが、豊前より大友を駆逐したら、企救郡が割譲される。よって、全力で大友を蹴散らせ」
「「「応!」」」
鉄砲を1,000挺持たせている。
騎馬鉄砲隊300、鉄砲隊700だ。
大友も毛利も鉄砲を使うが、数は少ない。
鉄砲自体が高いのもあるが、硝石が高いからだ。
宗像は澳門まで船を出していることから、毛利や大友より安く買っているが、それでも高いと思う。
自分のところで生産してなかったら、鉄砲隊なんて組織したいとは思えない金額だろう。
出陣していく彼らの背を見送ると、儂は貞安に命じる。
「常備兵を5,000まで増やしてくれ」
「5,000、にございますか。しかし、経費がかなり掛かりますが」
「5,000なら問題ない。集めて鍛え上げてくれ」
「承知いたしました」
ご愛読ありがとうございます。
これからも本作品をよろしくお願いします。
気に入った! もっと読みたい! と思いましたら評価してください。
『ブックマーク』『いいね』『評価』『レビュー』をよろしくです。




