第百十六話「モフモフの一日と、王城に満ちる『優しい体温』」
朝。私の世界は、プラチナ色の、ふわふわの毛布の中で始まる。目を開ける。まず見えるのは、私の一番大切で、一番優しい存在、シャル様の、銀色の巻き髪と、陶器のような白い頬。
ミィ。小さな挨拶をすると、シャル様はすぐに私を抱きしめる。温かい光の匂いがする。
「おはよう、モフモフ! 今日も、世界一可愛いね!」
私は、シャル様に「可愛い」と言われると、毛皮が自然と一段階柔らかくなる。これが私の幸せのサインだ。
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朝食の時間。私は、シャル様の膝の上で、大食堂へと運ばれる。
【国王 ルードヴィヒの体温】
朝食中、パパ(※ルードヴィヒ国王)が、テーブルの下で、そっと私に触れる。優しく撫でてくれる。パパの手は、大きくて、力強いけれど、とても安心する熱を持っている。それは、「この国を守っている」という、重くて温かい魔力の波動だ。パパは、私に触れることで、その重さを少しだけ私に預けている。私は、その温かさに、そっと応える。
【王妃 エレオノーラの香り】
ママ(※エレオノーラ王妃)は、食後、私を抱き上げ、頬を寄せる。ママからは、穏やかなハーブティーと、銀色の魔力の、優雅な香りがする。ママの銀髪に触れると、心が静かに満たされる。ママは、私が「王家の安らぎの象徴」であることを、愛と共に無言で伝えてくる。
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午前中。シャル様は、私を連れて、図書館へ向かう。
【第一王子 アルベルトの静寂】
書斎で、兄様(※アルベルト王子)は、難しい書類と格闘している。兄様の周りには、冷たい論理と、高いプレッシャーの空気が漂っている。私は、兄様の足元に、そっと横になる。私のふわふわは、兄様の「冷たい影」を吸い取り、温かい光に変える。兄様は、私を撫でる時、一瞬だけ、完璧な王子という鎧を脱ぎ捨てる。
【第二王女 マリアンネの探求】
研究室では、マリアンネお姉様が、私を解析装置に乗せる。お姉様の指は、インクと、知的な熱を持っている。彼女の魔力は、私を解析しようと熱心だが、私の「幸福感の法則」だけは、決して論理で解き明かせない。私は、お姉様の好奇心という情熱が、たまらなく愛しい。
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午後。シャル様と一緒に訓練場へ行く。
【第二王子 フリードリヒの情熱】
フリードリヒ兄様は、私を抱きしめるのが力が一番強い。兄様の体からは、砂埃と、熱い汗と、強烈な情熱の魔力が発せられている。私は、兄様の荒々しい情熱を、私のふわふわで優しく包み込む。兄様は、私を抱きしめることで、「自分の力の使い道は、愛だ」と再確認している。
【第一王女 イザベラの優雅】
イザベラお姉様は、私を優雅に抱き上げ、私の毛皮に、彼女の新しいパステルリボンを結んでくれる。お姉様からは、香水と、絹の滑らかな匂いがする。お姉様は、私を「世界一愛らしいファッションアイテム」として扱ってくれる。私は、お姉様の「美を追求する純粋な心」が、とても愛しい。
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夜。一日の終わり。
私は、シャル様に抱きしめられ、ベッドに入る。シャル様が私の毛皮に顔を埋めるたびに、私は最も柔らかい究極のふわふわ状態になる。私の体温は、シャル様の温かい魔力と混ざり合い、無限の愛の循環を始める。
ミィ。私は、静かに鳴く。
(私の世界は、あなたの愛で満ちています)
シャル様は、私の言葉にならない愛のメッセージを受け取り、安堵の息をつく。私の温もりは、シャル様の心を、孤独な夢の気配から、永遠に守り続ける。




