45.錬金術師戦闘準備
翌朝俺たちは最後の仕事に向かう。
「ザクロ、お前戦えるか」
「あの、あの、魔法なら少々」
魔法あるんだ。
「魔法使えるのか!すごいな!」
ブッシュ改めローツェ王は嫌な顔をしてる。
「ダークエルフが魔法を使えるのは常識だろう。それもあってダークエルフは恐れられてるからな」
「魔法があればいろいろ便利じゃないですか」
「よくわからないものを人々は恐れるんだよ」
「魔法生物は?」
「あれは生活必需品だ」
なんかよくわからんな。
「で魔法ってなんだ?」
「あの、魔法は魔素を具現化したものです。例えばサラマンダーが魔素を吸って火に変えて吐き出すのと原理的には変わらです。ダークエルフは魔素を使うのに長けてる種族なんです」
「なるほど、ようわからんな。魔素があれば何でもできるってことか?」
「あの、熟練が必要で、相性もあるです。私は火と土の相性がいいですから魔素から火や土を生み出すのが得意なのです、えへ」
「ぴ」
クロが反応した。大丈夫お前を見捨てたりしないから。
「防御力を高めたりも?」
「あの、人に直接はやったことないです。壁を作るくらいなら」
それなら俺の鉄壁のほうが強そうだな。
「まあ、いいや。ザクロも一緒に来てくれ。面白いものも見せてやるから」
「はわ!頑張るです。だから処刑は・・・」
牢獄の魔溜まり攻略には城の兵士が協力を申し出てきたが断った。
ただでさえ狭い牢獄に何人もいても邪魔だしかえって危ない。
入口に控えてもらって逃げ出した魔物がいれば退治してもらう程度でいいだろう。
ローツェ王にはしっかり働いてもらうがな。
「ザクロ、魔溜まりに沸く魔物はポーションで倒せるの知らないだろ」
「はわ!何です?知らないです」
「だから小物はそれで掃除する。お前にも何本か渡すんで試してみろ」
「あの、あの、エーテルかけるとどうなるですか」
「絶対やるなよ!」
「はいー」
事前にローツェ王には作戦を伝えてある。
どれくらい魔物がいるかわからないが液体聖素をまき散らして雑魚は一掃する。
溶かし切らなかったらミケとザクロで対応。
大物は王様とピピが攻撃して隙をついて俺が魔核を抜く。
王様は魔物がポーションに弱いということに驚いていたが、それよりもポーションをかけて倒すというほうに驚いていた。
全員にポーションは配ってある。
回復用だが、余裕があれば自分でかけて倒してもいい。
魔溜まりのことは、よくわかっていないことが多いができたばかりの魔溜まりというのは珍しいそうだ。
大物が何体もいるとは考えずらいだろう。ただし2体になるだけで討伐は相当困難になるのとその組み合わせによっても討伐の難易度が変わってくる。
スケルトンにどの程度知性があるのかわからないが、連携して攻撃することもあるそうだ。
「スケルトンに魔法使うやつはいないですよね」
「ん?普通にいるぞ。スケルトンメイジだな」
「弓を使うのは」
「それもいるぞ、スケルトンハンターだ」
遠距離攻撃は怖いなあ。2体出て弓と魔法で攻撃されたら、勝てる気がしない。
王様に頑張ってもらおう。
少なくともスケルトンファイターがいることはわかっている。
流石に1週間で3体沸くことはないだろう。
「王様は大丈夫ですよね」
「大丈夫というのは?」
「王様がヘマして死んだら、俺たちのせいになりそうなんで」
「おう、俺の屍を超えていけ」
いや、そういうことじゃなくて。
「魔が月のときは何体も魔物を倒してる。足手まといにはならないと思うぞ」
「それを聞いて安心しました。ここは本来の護衛役ということでお願いします」
「そういえば、そうだったな。ははははは」
さて行くか!




