9話 噂が広まり
投稿時間が1時間遅れました!すいません!
今朝は仕事があるのでいつも通りにメイド服に着替え、
城の中を皆で掃除をしていました。
「ん? 何だろう・・・」
みんながいつもより私にぎこちないような気がします・・・。
挨拶をしても一言返されて終わったり、
変な視線を感じるような気がします。
まぁ、気のせいかしら?
そう思いながら城にある壺やカーペットを綺麗にしたり、
ガラスを拭き終わってひと段落しました。
「皆さん、お疲れさまです。
昼も清掃の続きをしますので、身体を休めてください」
「はーい」
「分かりましたー」
「昼からも頑張ります」
メリッサさんの指示により、メイドの皆さんが一度解散しました。
「お腹すいたー。食堂行こうー食堂ー」
「いいね! 甘い物が食べたい!」
「んーちょっとだけ仮眠しようかなー」
と、それぞれが自由に身体を休めるみたいです。
私達はどうしようかしら?
隣にいたリズに声を掛けました。
「リズはどうする?」
「んーお腹空いたから食堂に行きたいかなー」
「そうね。それじゃあ一緒に行く?」
「いいの? やったー!」
リズと話しながら長い廊下を渡って食堂に向かい、
パスタを注文して二人で食べていたら護衛兵の人達が変な噂をしていました。
「おい、聴いたか? ロアン様が王子を辞めるって噂」
「あー聞いた聞いた。 誰かと結婚する為って言ってたぞ」
「今朝から秘書のローゼさんと大喧嘩していたよな」
その噂が耳に入り、心当たりがあったのでパスタを食べるのを中断しました。
「マリー?」
「もしかして・・・」
フォークを置いて考えていると、私の元に数人のメイドが近づいて来ました。
「ねぇマリー。 もしかしてだけど、ロアン王子が辞めるって言うのはあんた仕業?」
「昨日の夜、王子と会っていて告白されていたって噂もあるわ」
私は誤魔化す事が出来ず、ただ黙っていました。
「そ、それは・・・」
俯いていると、メイドの人達に更に追い打ちをかけられました。
「ロアン王子が平凡なメイドと結婚したいだなんて・・・どんなテクニックを使ったのかしら?」
「身体でも使って誘惑したの?」
二人に責められていると、
それを観ていたリズがかばってくれました。
「ちょっと貴方達!! いい加減にしなさいよ!!」
テーブルを強く叩き、二人のメイドに怒っていました。
「なぁに? あなたは関係ないじゃない?」
「用があるのはこっちの方なの」
このままではまずいと思い、私も席から立ち上がって反論しました。
「ロアン王子に告白されたのは本当のことよ」
そう宣言すると、食堂にいる人達の視線が集まりました。
「あのメイドの使用人が? まじか」
「じゃあ、ロアン様が辞める理由はあの子と結婚する為か?」
「そんな馬鹿な・・・」
みんなの視線が痛いですが、勇気を振り絞って言いました。
「でも・・・私がロアン様と釣り合うわけがないから当然お断りしたの、
だから大丈夫って思っていたのだけど・・・」
「やっぱりあんたの仕業って事じゃない!!」
勘に触ったのか、一人が私の肩を突いて突き飛ばしてきました。
「メイドの分際で何をしているのかしら!?」
「あんたの所為で本当に辞めたらどう責任取るの!!」
「ご、ごめんな・・・さい」
床に力が抜けるように座ったまま涙ぐみ、
泣くのを堪えるしか出来ませんでした。
そうだよね、こんなのやってはいけない事だよね。
全員を敵に回したと思ってましたが、
リズが二人に対して激怒をしていて、
手を出しそうな程もめていました。
「いい加減にしろって言ってるのよ!! どれだけ酷い事しているか分かってる!?」
「だから、首を突っ込むなって言ってるのよ!」
「なに? あんたはこの子の味方なの? 馬鹿なんじゃない」
お互いに服を引っ張ったりして騒ぎになり、
さすがにこれはまずいと思って護衛兵の方も止めに入り、辺りは騒然となりました。
しかし、秘書さんのローゼさんが大声を出して喧嘩を止めました。
「この騒ぎなんなの!! 落ち着きなさい!!!」
皆がその声に驚いて騒ぎが収まり、
静かになったところにローゼさんが私に近付き、
見下すように顔を見られました。
「やっぱり騒ぎはあんたが元凶ね・・・」
そう言いつつ、ローゼさんから信じられない言葉が耳に入ってきました。
「マリー。 こうなったのはあなたの所為だわ。
責任を持って今すぐこの城から出て行きなさい」
「えっ・・・」
そう言葉を残し、振り返って何事も無かったように立ち去って行きました。
私を散々罵倒していた二人も嬉しそうに言葉を残して行きました。
「ふふっ、まぁ突然よね。 良かったー、これであなたの顔を見なくて済むわ」
「可愛いからって正直生意気だったのよね。それじゃあ、お元気で」
私は泣くのに我慢の限界がきてしまい、食堂を後にしました。




