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平凡なメイドの私が王子様に求婚されました  作者: つきはな ゆめ
本編
6/23

6話 お裁縫好きなメイド(追加ストーリー)

「ふー、こんなもんかな?」


竹箒をベンチの背もたれに立て、大量の葉っぱが入っている袋をベンチの横に置いて一度座りました。


「うん。この周辺は綺麗になったわね」


何のお仕事をしていたかと言いますと、今日は敷地にある庭の落ち葉広いです。


一見楽そうに見えますが、広い敷地なので落ち葉の量が多くて大変なんです。

数人のメイドでこのお仕事をしていますが三時間程綺麗にするのに時間が掛かりました。

うん、超大変です。


ベンチで休んでいると先輩のニアさんが来て「メリッサさんがお庭が綺麗になったから、

各自仕事を上がっていいわよ」と伝言され、ようやく仕事が終わりました。


さて、昼ご飯を食べに行きましょうか。リズの方は仕事を終えたかしら?

できれば一緒に食べたいんですけど。んー、取り敢えず食堂に向かいましょうか。

その前に手を洗いに行こうっと。


お城に中にあるお手洗い場所に入り、

手を石鹸で洗ってポケットに入っているハンカチを取り出して手を拭こうとすると、

ある事に気が付きました。


「あ・・・スカートの裾が少し破れている・・・」


よく見ると、何かに引っかかって破れた感じでした。


「ど、どうしよう・・・」


私はメリッサさんからメイド服を貰った時の事を思い出し、動揺しました。

『こちらのメイド服は全てオーダーメイドに作られていますので、大切にしてくださいね』

と・・・やばい。バレたら怒られる?


どうしようと考えていると、廊下を歩いていたら後ろから誰かが抱きついて来ました。


「マリー! お仕事お疲れー!!」

「きゃあっ!?」


振り向くと、犯人はリズでした。


「マリーか。ビックリしたー・・・」

「ごめんね。驚かせちゃった?」

「うん。ちょっと困った事があってね、考え事をしていたの」


そう言うと、リズが両肩に手を置き、真剣な眼差しで私の目を見ながら話しました。


「何かあったの? 私で良かったら相談して」


私は迷わずにリズに相談をする事にしました。


「うん。実は・・・」


◯


食堂でハンバーグとサラダを食べながら相談すると、リズが解決策を提案してくれました。


「そう言うことなら、サラさんにメイド服を治して貰うといいよ」

「サラさん?」


知らない名前が出て来たので聞き返すと、リズが自信満々に紹介をしてました。


「そっか、マリーはサラさんの事知らないんだ。

サラさんと言う人はお裁縫担当のメイドさんでね、凄い裁縫が上手なの!」

「へーそんな人がいるんだ!」

「うん! 私も一度メイド服を引っ掛けて破れた事があってね。

その時に治して貰ったの! だから、昼から一緒にお願いしに行ってみよう!」

「うん、ありがとうリズ!」


私達は少しだけ急ぎめに昼ご飯を食べて、リズと一緒にサラさんがいそうな所を探しに行きました。


んーお裁縫室には誰もいませんでしたか・・・どうしましょう。


諦めないでサラさんを探していると、先輩のメイドさんに声を掛けられました。

「どうしたの? 何か探して物をしてる?」と聞かれたので、

サラさんがどこに居そうか尋ねると親切に教えてくれました。


「サラなら部屋にいるよ。私、サラと同室だから案内してあげる」

「わぁ、ありがとうございます!」

「ありがとうございます!」


とても親切なメイドさんに聞けてラッキーでした。

案内をしてくれるお姉さんはヒリナさんと言い、私よりも一つ年上のメイドさんらしい。

後を付いて行って部屋の前に案内されると、ヒリナさんにドアを開けて貰って一緒に入りました。


「サラー。後輩メイドちゃんが貴方に用事あるってー」

「んっ? 何かしら?」


ソファの上で本を優雅に読んでいたのは緑色の髪が似合い、

眉毛も長くて綺麗な瞳をしている美形な女性でした。


この人がサラさんか・・・モテそう。

サラさんがリズと目が合うと、お互いに挨拶をしてました。


「こんにちわ。サラさん!」

「リズちゃん! 久し振りね」

「お久し振りです!!」


私は初対面でしたが、リズは面識があるみたいです。

リズに続ずいて挨拶をしてから自己紹介をしました。


「初めまして! 私、マリーと言います。今日はサラさんにお願いがあって来ました」

「お願い? 私に?」


何かを察したのかスカートの裾を見ていて、

サラさんが本を閉じて立ち上がり、私に近づいてきました。


「いいわよ。服を脱いで」

「えっ!?」


多分、縫ってあげるからメイド服を脱いでという事なんですけど、

いきなり服を脱いでと言われたので戸惑ってしまいました。

そんな矢先にヒリナさんがサラさんにツッコミをしていました。


「貴方はいつも言葉が足りないのよ!」

「いたっ!?」


頭を上から叩かれていました。


「うーー・・・酷いよ、ヒリナー・・・」

「いきなり服を脱いでって言われたら戸惑うでしょう!」

「はーい・・・」


あれ?大人びた雰囲気だと思いましたが、ちょっと天然な女性?

そう思っていると、ヒリナさんが言葉を付け加えて言ってくれました。


「ごめんね、後輩ちゃん。直訳すると『あら? スカートの裾が破れているわね。

もしかして裁縫を私に頼みたいの? いいわよ。直ぐに治してあげるから服を脱いで。

それまで私のワンピースでよければ貸してあげる』って言ったのよ」


直訳の長さにビックリしました。メイド服を脱いでサラさんに渡し、

サラさんの私服を借りて裁縫をする所を眺めてました。

数分待っていると、サラさんが「はい、終わったわよ」と笑顔で服を渡してくれました。


「うわー凄い・・・」


先ほどまで破れていた裾が綺麗に縫らさっていました。


「ありがとうございます。サラさん! この恩は必ず返します!」

そう言うと、サラさんが「必要ないわ」と一言で返されてしまいました。


ヒリナさんの直訳に寄ると、

「お礼なんて必要ないわ。私、お裁縫が好きで友達にも頼まれたりするからこういうのは朝飯前よ。

だから気持ちだけで十分だわ。ありがとうね」みたいです。


マリさん。めっちゃ良い人です。

しかし、お礼をしたかったので翌日に手作りクッキーを焼いて持って行きました。

とうぜん、ヒリナさんの分もあげました。


先輩方が凄い喜んでくれたので、私も嬉しくなりました。

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