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平凡なメイドの私が王子様に求婚されました  作者: つきはな ゆめ
一周年記念
22/23

お城の七不思議

完成しました!一周年記念に番外編を書きました!!

『ねーね、マリー。お城の七不思議って知ってる?』

『え? 七不思議?』


夜中にリズとパジャマパーティーを開いていると、

突然七不思議の話をしてきました。何故でしょう?

私が聴き返すと、楽しそうに話しの続きをしてました。


リズが言うのには【一つ目、城にはいるはずがない獣の鳴き声が聞こえる。二つ目、バリバリと何かを食べている音が聞こえてくる。三つ目、水が滴る音が聞こえてくる。四つ目、廊下で目が光る獣が走る。五つ目、爪を引っ掛く嫌な音が聞こえる。六つ目、廊下の絨毯に血の跡を発見した人がいる。七つ目、夜中に女の子の独り言が聞こえてくる】などがメイド達の中で噂になってるみたいです。


ふむ、なるほど。ハーブティーを飲みながら聞いていると、

リズが目を光らせていました。嫌な予感します。


『ねー、マリー! 今から調査をしない!』


嫌な予感が的中しました。

んー、まぁ七不思議って意外とあっけなかったり、

実はそんなに怖くありませんでしたと言うのもありますので、

リズと調査するのも楽しそうですね。私は二つ返事で答えました。


『うん、いいよ!』

『やったねー! それじゃあ、レッツゴー!』


パジャマパーティを辞め、ラフな私服に着替えて部屋に出ました。

廊下に出たらランプの明るさしかありませんのでとても薄暗いです。


うーん、これは雰囲気が出ますね。

物静かな廊下を突き当たりまで歩いていると、

七不思議にあった現象が起きました。


そうです。獣の鳴き声が聞こえて来ました。


『きゃあっ! 今の鳴き声は!?』


リズが怖がって私の腕を掴んでいましたが、私は平常心でした。

多分・・・猫の鳴き声かな?


鳴き声が聞こえてきた後に水が滴る音をしたり、

バリバリと何かを食べる音も聞こえてきました。


『また七不思議が!?』


多分、猫が水を飲んでいる音とキャットフードを食べている音ですね。

耳を澄ましていると、近くの部屋から女の子の声も聞こえて来ました。


『ねー、リズ。この部屋から物音が聞こえてこない?』

『確かにそうね。この部屋は確か・・・ネイルちゃんがいたような?』


気になった私はドアを軽く叩きました。


『ネイルちゃんー。起きているー?』


ドアを叩くと、中からネイルちゃんが驚くような声が聞こえてきました。


『ぴゃあっーーー!? だ、誰ですか!?』


あ、凄いビックリさせてしまいました。

私とリズだよーと説明すると、ドアを開けてくれました。


『え、えーと、こんな時間帯にどうしたの?』

『うん、ちょっと気になってね』

『七不思議の噂ってもしかして・・・ネイルちゃん?』


リズがそういうと、ネイルちゃんに腕を引っ張られるように部屋に入れられました。


『バレたら大変だから中に入って! 早く早く!』


うーん、どうやら予感は的中しました。

部屋の中に入ると、可愛い白ネコ猫がいました。


なんでこんなにネイルちゃんが焦っているかというと、

実はこのお城ペット禁止なんですよね。

飼っていることをバレてしまうとネイルちゃんはクビになると思い、

こっそり猫を飼っていたみたいです。


なるほど、七不思議の正体は猫が原因でしたか。

廊下で目が光る獣が走るという七不思議もこの猫ちゃんだと思います。


どうして猫を飼っているかを聞いてみると、

ネイルちゃんがお出掛けをしていた時に怪我をしていた野生の猫を見つけて拾い、治療をする為に部屋に連れて来たのはいいもの懐いてしまい、

外に帰すのも可哀想だと思ってそのまま飼ってしまったみたいです。


なるほど、絨毯の上に血の跡があったのはそれが原因だったのね。

そう考えている途中も白猫がネイルちゃん膝の上に乗っていたので、

すごく懐いている様子です。確かに、外に帰すのは可愛そうな気がします・・・。


相談をしていると、廊下から声が聴こえてきました。


『誰か起きてるのか? 就寝の時間は過ぎてるぞ?』


まずい!? 誰かにバレたと思いきやロアンの声がしたので、

私は一か八かドアを開けに向かいました。


『ど、どうしよう!?』

『これって・・・まずいわよね』

『大丈夫。私に任せて』


ロアンなら正直に話せば大丈夫だと思い、ロアンに説明とお願いをしました。


メイドの分際で生意気と思われるかもしれません。

そして、怒られるかもしれません。

そう思っていましたが、思いもしない言葉が返って来ました。


ロアンが部屋に入ってきて『ネイルよ。今日から猫の飼育係を任命する!』と言われました。


『え? ロアン様、いいのですか? ペット禁止では・・・』

『それは父上が勝手に決めてる事だから、俺から説明してなんとかするさ。だから安心してくれないか?』

『は、はい!』

『まぁ、そういう事だからマリー達も部屋に戻って寝ろよ?

就寝時間過ぎてるから、メイド長にバレたら怒られるからな』


そう言ってその夜は解散し、翌朝になりました。


少しだけ不安でしたがロアンが王様を説得し、

なんとペット禁止からペットを飼ってもいいとなりました。

これからは猫を堂々と飼えますね。


こうして、お城の七不思議の正体は猫だったという事が分かり、無事に問題も解決出来ました。


ふふっ、一件落着ですね。

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