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平凡なメイドの私が王子様に求婚されました  作者: つきはな ゆめ
番外編
17/23

ドジっ娘なメイド

番外編を投稿しました!!

来週も書きますのでよろしくお願いします。

廊下掃除が終わって道具を収納庫に戻していると、

メイド長のメリッサさんに声を掛けられました。


「ちょっと良いかしらマリー。頼み事があるの」


後ろから声を掛けられたので直ぐに振り向き、

視線を晒さないように聴く体制に入りました。


「はい! 何でしょうか!」

「一緒に運んでほしいのがあるの、ちょっと手伝ってくれるかしら。

これが終わったら今日の分の仕事は終わりよ」

「分かりました! 手伝いますよ!」


二つ返事で応えるとメリッサさんが微笑み、

「ふふっ、頼もしいわ。 ありがとうね」と大人の笑みをしていました。


やっぱりメリッサさんは大人の女性って感じがします!! 憧れますね。


メリッサさんに付いて行くと、お城の中央に設置されている階段がある場所に来ました。

ここで何をするかと言いますと、両端に飾られている花の入れ替えをするみたいです。


今回は壺に入っている水も取り替えるので、

確かに1人だけだと大変そうです。


先ずはそのまま壺を敷地に持ち出して枯れている花をゴミ処理場に捨て、

水は蛇口場に捨てました。


次に空になった壺を蛇口場に一旦置き、花壇がある所に行きました。

他のメイドさんが予め用意をしてくれた花束をメリッサさんが受け取り、

蛇口場に戻って壺に花束を入れ、水を入れたら完璧です。


「これで良いわね。後は元の場所に戻すだけね」

「そうですね!」


メリッサさんと並びながら気楽に会話をして、お城の中に戻りました。


「マリー。大丈夫?」

「うん・・・なんとか大丈夫です」


壺の中に入っている花束が視界の邪魔をして歩きづらいのと、

ちょっと水を入れすぎた所為か重たいのでよろけそうになります。


ですが階段がある場所に到着したのでもうひと頑張りです。


そんな時でした。

足元が見えなかったので自分の足に引っかかり、

そのまま前に倒れそうになりました。


「きゃあ!!」

「マリー!?」


このまま倒れたら確実に怪我をするので怖くなって目を瞑り、

傷だらけになるかもしれない覚悟をした時に壺が床に落ちる音がしました。


「あれ、無傷?」

「怪我はない?」


ふと気がつくと、メリッサさんにお腹辺りを支えて貰っていました。


そのおかげで転ばずに済みましたが自分が落とした壺と、

メリッサさんが私を助ける為に持っていた壺を投げたため、

壺が粉々に砕けて床は水浸しになり、花も散りばめられてしまいました。


「す、すいません。すいません!」


謝っても怒られると思いましたが、メリッサさんは

「大丈夫よ。貴方に怪我が無くて良かったわ」と大人の対応をしていました。


それでも、この現状をどうにかしないと行けないので、

急いて掃除用具を持って来ようとすると誰かに声を掛けられました。


「凄い音が聴こえたんだがどうしたんだ!?」


振り返ると、そこには焦っているロアンがいました。


あ、もしかして・・・これはロアンの大切な私物とか?

お気に入りの壺や高価な物だったら何か罰せられるかもしれない。

弁償? うーどうしよう・・・そんな事を頭によぎって急いで謝ろうすると、

ロアンが私達の元に近づいて来ました。


「2人とも怪我はないか!? 破片が脚に当たったりしてないか!?」

「ええ、大丈夫ですわ。ロアン様。それよりも高価な壺を壊してしまい申し訳ありません」


私とメリッサさんに続き、反省して謝りました。


「も、申し訳ありません。ロアン様・・・」


そう言うと、ロアンは怒る素ぶりを見せず、安堵をしていました。


「ふー・・・2人に怪我が無くて良かったよ。安心した。

本当は一緒に片付けててやりたいんだが、

この後仕事があって出掛けないとダメなんだ。だから、2人で掃除を頼む」


そう言って背中を向け、城の中をせっせと歩いて行かれました。


「それじゃあ、一緒に片付けましょうか。マリー」

「う、うん。そうですね」


ロアンって本当に優しい王子様よね。掃除をしながら思いました。


床を綺麗にして今日の仕事を終えたので部屋に戻り、ソファの上で休みました。

今日はちょっと失敗しちゃったけど、

優秀なメイドになる為にもっと頑張りたいと決意しました。

今回はお仕事回を書きました。来週もお楽しみに!

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