リズとお出掛けをします〜その2〜
番外編も読んでくれた皆様、ありがとうございます!!
衣類屋を出た後は雑貨屋に行ったり買い物を続ずけ、
休憩をしたくなったので二人で綺麗な喫茶店に入って寛ぎました。
窓際のテーブルに座り、
リズがお勧めしてくれたコーヒーとショートケーキを食べていました。
「ここのショートケーキは甘さ控えめでいいでしょー?」
「うん! コーヒーと合うね」
「気に入ってくれて良かったー」
思う存分に喫茶店を満喫し、ふと窓の外を眺めると、
見覚えがある男性が目に入りました。
「あれ? ロアン様?」
「えっ?」
私が気がついてリズも窓から眺めると、見間違いではありませんでした。
あの舞踏会で着そうな白いジャケットを着ていて、
真っ白なズボンに煌びやかな飾り付けの格好と、
とても目立つ青髪の男性はロアンしかいません。
「何でこんな所にいるんだろう?」
「んー・・・サボっているとか?」
「あははっ、まさかー」
二人で話していると、ロアンがこの喫茶店に入って来ました。
お店の中にいた女性達がロアンに気がつくと、やっぱり驚いている様子でした。
「ねー、あれってもしかして、ロアン様じゃない?」
「わっ本当だ! 何でこんな場所に?」
「ロアン様はやっぱり素敵だわー」
んー凄いモテますね。女性の店員さんも目がハートマークになってますよ。
いえ、本当になっている訳ではないけどね。
ロアンが平然とカウンター席に座って何かを注文しようとすると、
ずっと見ていたので目があってしまいました。
「あっ・・・」
「マリー!?」
ロアンは慌てるようにこちらに近ずいてきました。
「ロアン様こんにー・・・」
「マリーよ! この事は黙っていてくれ!!」
「えっ?」
一体何故です・・・? 理由を尋ねようとすると、
ロアンが私の隣に座り、話をしてくれました。
「今仕事をサボッ・・・いや、休暇中なんだがバレると怒られるんだ。
だから、俺がここにいる事は城にいる者には話さないでくれ」
私とリズはロアンが明らかに仕事をサボっていると思いましたが、
素直に受け入れて了承しました。
「分かりましたロアン様! 私も言いません!」
「はい。私も言いません」
「そうか! 良かったー・・・」
ロアンが一安心をした後、何事も無かったようにコーヒーとショートケーキを注文し、
何故か三人で喫茶店を満喫する事になりました。
これはどういう状況???
帰宅する時にはロアンが私達の分を払ってくれて、
凄く助かりましたが今だに状況が追いつきません。
しかも喫茶店のオーナーと思われる方ともフレンドリーに話してましたので、余計にです。
「いやーこの前は本当に助かりました! ありがとうございますロアン様!!」
「いいんだ、気にしないでくれ。ここの喫茶店は皆に愛されている所だからな」
と、気になる会話をしていたので喫茶店を後にすると、私はロアンに質問をしました。
「ロアン様、先程オーナーさんとお知り合いみたいだったんですけど、どういう関係なんですか?』
「あっ私も気になりますー!』
尋ねるとロアンは少しだけ考えるそぶりをしてから、口を開こうとしました。
「あーそれは。俺がここの喫茶店にー・・・』
言葉の途中で誰かの大声が聞こえて、言葉が途切れてしまいました。
「ロアン様!! 探しましたよ!!』
「レーゼ!? 何故ここに!!』
ロアンが秘書のレーゼにめっちゃ怒られていました。
「また、勝手な事をしていたのですね、
王様が怒っていますわよ!! 早く帰って来てください!!』
そう言われて連行されてしまいました。あー可哀想に・・・。
ロアンには申し訳ないけど私達はお出掛けを満喫するため、買い物の続きをしました。
そう、この時はまだ知らなかったですね。
ロアンが勝手にあの喫茶店に資金援助をしていた事をです。
ロアンはこの街にいる住人をとても大切に思っているので、
老朽化が進んで経営が出来なくなってしまう喫茶店を資金援助し、
リニューアルをさせたみたいなの。
なので、オーナーさんがロアンにあれ程感謝をしていたのですね。
ロアンがこの街の住人に愛されている理由は、
こういう事をいつもしているからなんですって、
勝手にお金を使ってるので王様は呆れているようですが
・・・まあ、それだけ優しい方なんでしょう。




