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平凡なメイドの私が王子様に求婚されました  作者: つきはな ゆめ
本編
11/23

11話 普通の女の子として

「マリーちゃん、お花を届けてくれてありがとう」

「いいえ、お仕事ですから! それでは、失礼します!」


メイドを辞めてから2日ほど経ちました。

私は現在、両親が経営しているお花屋さんの手伝いをしています。


先程もお花をお客さんに届けたばかりです。

1日目は友達と遊んだりしてましたがメイドの生活をしていた所為か、

家にずっといたら落ち着かないので、お昼からこうやって手伝っています。


「ロアンとリズは元気かなー・・・」


思い出してしまうと、直ぐに会いたくなってしまう時があって寂しくなる時もあります。


私・・・まだ吹っ切れてないのかなー。

そんな時、後ろから聞き覚えがある声が聞こえて来ました。


「マリー!! やっと見つけたぞ!!」

「えっ?」


名前を呼ばれたので振り返ってみると、

目の前には青い瞳と青髪が似合う男性がいました。

私はその人がいたので驚いてしまいました。


「ロ・・・ロアン?」


身なりは王族の格好をしておらず、普通の私服姿でしたがロアン本人でした。


「やっぱり君だったか! 良かった!!」


そう言って逢えた事に歓喜し、突然抱き寄せられました。


「ちょっ、ちょっと! ロアン!?」


嬉しかったのか分かりませんが、ロアンに抱きしめられて照れてしまいました。

慌てていると、ロアンも気が付いたのか直ぐに離れました。


「あっ、すまん。嬉しさの余りについ」


ちょっとだけ、ロアンの顔が赤く染まっていたので面白かったです。


「良いわよ別に、嫌じゃなかったし・・・」


このままだと気まずいので、私は話を晒すことにしました。


「そ、それよりも何でロアンがこんな所にいるのよ!

それに何でそんな私服で来ているの?」


ロアンに指摘すると「あー、これか?」

そう言ってから耳を疑うような発言をしました。


「王子クビになった」

「ええっー!!!」


初めは驚きましたが冷静に考えると、私の所為だよね・・・。

そう思ってロアンに謝ろうとしましたが、ロアンが付け加えました。


「あ、でもマリーの所為じゃない。 父上と喧嘩して辞めされたんだ」

「喧嘩・・・?」

「ああ、そうだ」


聞く話によるとロアンが王女との結婚を破棄し、

メイドの私と結婚したいと話したら父上が怒り出して、

『あんなメイドなんて何処にでもいるだろう。

使用人と王子が釣り合うわけがなかろう』と馬鹿にし、

それに対してムカついたロアンは父上が頭に乗せている王冠を、

床に投げつけて粉々にしたみたいです。


それって・・・やっぱり私が原因じゃない?

謝ろうとするとロアンが笑っていました。


「まぁ、好きで王子になったわけじゃないからこれでいいさ」

「これでいいさって・・・国の王子はどうなるの?」

「あー、それは弟に任せたから大丈夫だ」

「えー大丈夫の要素がひとつもないんだけど・・・」


心配になりましたがロアンが咳払いをし、話を逸らしました。


「それよりもマリー。君に伝えたいことがあるから来たんだ」

「なに?」


もしかして・・・私が罪に問われて処刑?と物騒な事を考えていましたが、

ロアンがシャツのポケットから手のひらサイズに乗る、

青い箱を取り出して私の目の前で開けました。


そう、それは前にも観たことがある、ダイヤモンドの指輪でした。


「マリー・・・これで身分とかは関係ないだろ? 良かったら俺と結婚してくれないか」


そう言い、ロアンに求婚されました。

ロアンに求婚されました!

マリーはどう応えるか?


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