第4話 村人
茜色に染まる村の入口まで来た。
村の周りをぐるりと高さ1m程の柵で囲ってある。
魔物がいる世界でこれはあまりにも頼りなさ過ぎるのではないかと思いながらも村の中へと入っていく。
見張りに誰か立っていることもなくすんなりと入ることができた。
村に入って気がついた事を将吾は辰之助に伝えていく。
「…辰之助、この村少しおかしいかもしれない。建っている家に対して人の気配が少なすぎる…何かあったのかもしれないから警戒だけはしといて?」
辰之助が素早く剣に手をかけるのを止める。
「こう言う場合はいつでも武器を取れる心構えだけでいいよ!武器に手をかけてたら相手も警戒して話ができないかもしれないからね?」
「…わかった!じゃあそうする」
納得してくれた辰之助と村の中心へと進んでいく。
(それにしてもおかしいな…パッと見ても家…ほとんどあばら家だけど、三十軒は建っていのに人の気配は50人そこそこだ…そんな事あるか?一軒に約二人以下しか住んでないことになる。
限界集落どころか廃村になるレベルだよ…)
村の中央に近づくにつれて人が集まっているのがわかる。
物音を立てずに近づき聴耳スキルを使用する。
村人の話盗み聞く。
「…村長、どうするんだ…この村はもう限界だっ!このまま子供を連れていかれたら…」
「わかっている。しかしじゃ、だからと言っても儂らにはできることなどなかろうて…黙って従うしか…」
「本当にそれしか手はないんか?解放軍の人達に何とかして連絡を取って…」
「それはいかん‼︎…解放軍は帝国の相手で精一杯じゃ…この村のために危険にさらすわけ…」
「でもよぉ…他に手はねぇ!もう…俺は子供を失いたかぁねぇ!」
その一言を皮切りにそこかしこから村長に声が上がる。
どうやら子供達を何者かに差し出さなければならないらしい。
それも定期的に差し出しているようだ。
村の人口が少ない理由に納得していると、村長が重い口を開く。
「…皆の気持ちは痛いほどわがる。じゃが…それだけはダメだ!解放軍が負ければもう未来はなくなるのじゃぞ?そんな事になれば今まで死んでいった子供達に何といって詫びればよい…」
静寂が訪れたタイミングを見計らって将吾は村長と呼ばれていた老人に声をかける。
「夜分にすみません。ちょっと宜しいですか?今晩泊まれるような場所ってありませんか?あばら家とかでもいいんですけど…」
突然現れた人物に村人達は喉を鳴らし驚いている…村長だけは表情を崩すことなく佇んでいる。
「…旅の人かね?よくこんな村に来られた。歓迎はでんのじゃが、空いてる家ならばつこうて構わんよ。あまりながいされると困るがのぅ…」
「ありがとございます。明日には出ますのでお気遣いは無用です。それで、どの家を使えばいいですか?」
「村のもんに案内させる。これは忠告じゃ…どこに向かっているかは知らんがの、早いとこ帝国から出た方がいい」
「それは…ご忠告感謝します。では、失礼しますね…」
村人の案内で本日の宿となる家…に案内される。
(案外あっさりといったな…でもなにがあるかわからないからなぁ…ゆっくりは寝れそうにないな)
借りた家で食事を済ませて就寝の準備をしていると…扉を叩く音が響く。
(はぁ…厄介ごとじゃなければいいんだけど…避けられそうにないよな…)
体調を崩してしまい、更新できませんでした。申し訳ありません。
だいぶ回復したので更新再開していきます!




