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君はラストヒーロー  作者: 月 影丸
2章 耀とトオル
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小話4 水羊羹のお返し

6月半ば、突然のインターホンに耀はどきりとした。

開けてみれば、大家の徳田トメがちょこんと立っていた。耀はトメを居間に案内した。

「トメさん、お久しぶりです。見ない間に随分小さくなりましたね」

「は?この前あったばっかりだろが」

耀の言葉にトメは耳を疑った。前回会ってからはまだ

2ヶ月も経っていないのに、と。

「あ、、、そうでしたっけ、あはは」

耀は瞬時に悟り、話を合わせることにした。そうか、記憶喪失の時に会っていたのか、と。

「で、耀。二人で住むことにしたんか?」

「はい?!何の話です?」

「だから、この前の、ほら、あの子!なんて言ったかな、ほら!」

トメは相手の名前を思い出せないでいた。男の子っぽい名前だとは思っていたけれど、そこまでしか記憶にない。

「あぁ、恋人とは別れたんですよ。万が一誰かと同棲することになったらすぐ言いますって!」

「そうか、、、。ほら、これでも食って元気出せ」

トメは詮索をやめ、差し入れを手渡した。近所の洋菓子店の人気商品であるプリンだった。

「ありがとうございます」

耀は笑顔でプリンを受け取った。

「どうせなら一緒に食べましょう?」

耀は受け取った2つのうち1つをトメに渡した。


耀は近所のこのプリンが大好きだった。これより美味しいプリンは食べたことがないと思うくらいに。

「「いただきまーす!」」




"あれ、、、"

「美味いな。お前、ここのプリン好きだっただろ?」

「え、ええ」

トオルはトメの言葉に合わせた。


美味しいには美味しい。

でも、何かが足りない。



耀は疑問に思いながら、プリンを食べ進めた。


結局何かはよくわからなかった。




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