最高で、最悪な… 4
R3.5.31にタイトルを「特別な令嬢 ルルシーナの一生」から現在のものへと変更しました。
*⑅︎୨୧┈︎┈︎エドワード視点┈︎┈︎୨୧⑅︎*
今日はルルシーナが8歳になる誕生日。アレナに頼み込んでルクナティア領にレオンハルト様に連れて行ってもらった。恐れ多くも国王陛下に王妃殿下も一緒だった。
僕達が住むアルメラの貴族は8歳になるとお披露目の意味を込めてお茶会を開く。その規模は爵位や財産によって変わる。僕の時は数百人もの人が来ていた。僕は次男だけど将来、ユーアイン侯爵家を継ぐことが決まっているから、どうにかして娘を売り込もうとする人が多くて面倒だった。ユーアイン侯爵も結婚して子供を作れば僕が侯爵家を継ぐ必要はなくなるのに。
ルルシーナのお茶会にもやっぱり、数百人もの人が来ていた。僕と同じで三公の子供というだけでなく、王族でもあるから僕の時よりも来ている人たちが多い。それに今回はアレナが来ているというのを知った人が慌てて出席の連絡を送ったという事もあったらしい。これは、ルルシーナを待っている間にリズから聞いた話だけど。
ようやくお茶会が終わった。ルルシーナを驚かせようと、ルルシーナの部屋に入らせてもらってルルシーナを待つ。誰もいないと思ってドアを開けた瞬間のルルシーナは珍しく驚いた顔をしていた。ルルシーナが驚くのは珍しい。
ふふ、可愛いなぁ。普段はどれだけ口説いても反応を返してくれないのに、今はとっても驚いた顔をしているからなんだか嬉しい。
それから、少しルルシーナと話したら他の皆も交えて話した。リズがすっごく変わってて面白かったなぁ。やっぱり、普通は最愛に対して執着するよね、うん。アレナだってそうだし。しかも、女の子みたいな愛称だからってユリシーズ呼びを頼まれた。リズの変わりようには本当に驚いたよ。
アルメラの王族の最愛と僕達ヴァンパイアの唯一は似ている。違いは自分で決めるかそうでないかだ。
でも、共通点だってある。どっちも、叶わない事はないのだ。必ず叶うという訳ではないけれども、必ず叶わないわけではない。むしろ、大体の場合が叶う。叶わないのは状況が許さない場合のみだ。だって、最愛も唯一も両想いになるのだから。
初めてルルシーナに会った時は知らなかったけど、いろいろと勉強していくうちに知った。だから、僕とルルシーナは、両想いなはずなのだ。
だって、僕の唯一はルルシーナだ。だから、ルルシーナの最愛は僕でないとおかしい。だけど、ルルシーナは僕を受け入れてくれない。幼馴染みの中で僕にだけ、少しだけ、小さいけれども、壁を作る。
ねぇ、ルルシーナ。僕の唯一。
どれだけルルシーナが拒否しても僕は諦めない。どれだけ嫌がっても僕のものにして見せるからね。




