八歳になりました!―2
「おはようございます、ルル様。そして、お誕生日おめでとうございます。」
マリンのこの一声で私は目が覚めました。
「ありがとうございます、マリン。いつもより、早い気がするんですが……」
「今日は、ルル様の誕生日祝いのお茶会がございますもの。その準備のため時間が早いのです。疲れてしまったらいけませんから、途中でお眠りになったらいかがでしょう?」
「そうします。」
お茶会の準備の時には体を細く見せるために、マリンたちがマッサージをしてくださいます。その時に眠ればよいと仰っているのでしょう。
そしてそれから4時間かけてようやく終わりました。今の私は薄紫色のドレスを着ています。ところどころに花の刺繍がしてあってとてもかわいいです。このお茶会のために半年ほど前から作っていたものです。一緒にシアもドレスを作っていましたが、シアも今日のために作っていたとはその時知りませんでした。
「ルシー、このリボンを使ったくださいね。わたくしとお揃いですのよ。」
「わぁ。ありがとうございますっ、シア。」
「刺繍の色がわたくしは赤、ルシーは金になってますわ。」
「ふふっ、またお揃いのリボンが増えて嬉しいです。」
シアとお揃いのリボンが何本かあります。それは全て互いの誕生日祝いとして贈ったもので魔力隠蔽の魔道具です。私が最初に送ったのがそうだったので習慣化みたいになりました。それらのリボンはどれも紫色で刺繍が私は金もしくは青、シアは赤です。紫にもいろんな色があって刺繍もいろんな柄があるので今のところ、レパートリーに困ることはなさそうです。最近私たちは刺繍を習い始めたので上手になったら刺繍が入ってないシンプルなリボンを買って自分で刺繍をするのも良いと話したりもしています。ちなみに、刺繍の色は私はお母様たちの髪色の金色、そして、自分の方で用意するときはお母様たちの瞳の色の青かシアとお揃いでなければ自分の色の銀や紫が多いです。シアはハルさんの赤一択ですけどね。
「マリン。申し訳ないのですがリボンを変えてもらっても良いですか?」
「かしこまりました。あら、こちらのリボンはこのドレスととても合いそうですね。刺繍が同じ柄ですよ。」
「ふふん。そうでしょう、そうでしょう。そうなるように作らせましたもの!」
シアが得意げに笑っていてとても可愛いです。
「それは嬉しいです。このドレスと一緒に大切にしないとですね。」
「勿論わたくしも大切にしますわよ!」
「ふふっ、はい。」
お茶会といった社交の場はあまり好きではないですがこのドレスとリボンで少しは頑張れそうです。




