これは騙し討ちですよね?―3
その後、アリーシェ様にヴィンスとの仲は誤解だと説明しても納得してもらえませんでした。誤解が解けたのはヴィンスがアンナの部屋に来てからです。ヴィンスは別にやることがあって私たちとは別行動でした。その事も私の仕業だと思われていたみたいです。私の最愛が誰か公表されてなかったことも誤解する原因の一つ見たいでした。聞いてみるとヴィンスとアリーシェ様の婚約は王家が主体となって進めていたみたいですから、ヴィンスが私の最愛ではないと分かると思うのですが……
「申し訳ございません、ルルシーナ殿下。何度も誤解だと仰ってましたのに。」
「謝るのでしたら、態度で示してもらえますか?そうですねぇ、ルルと呼んでください。あと、アリーと呼ばせてもらいますね。」
ヴィンスの婚約者の方とは仲良くしたいと思っていたのですから、仲良くなる第一歩として愛称で呼んでもらうことにしました。
「…それだけでよろしいのですか?」
「ふふっ。アリー、ルシーは別に怒っているわけではありませんもの。アリーと仲良くなりたいだけですわよ。」
「シア、別にばらす必要はありませんよね⁈」
「え、本当に殿下は怒っていらっしゃらないのですか?」
逆に怒るようなことはなかったかと思うのですが。どうして起こっていると思われたのでしょう?
「え、えぇ。怒ってませんよ。」
「ルルの器は大きいね。」
「あ、アンナもそう思う?だよね。僕もいままでルルが本気で怒ってるのを見たことないよ。あるのはアレクシア殿下くらいじゃないかな。」
「そうなの?ヴィンセント。優しいね、ルルは。」
そんな事はないと思うのですが……ヴィンスとアンナの優しいの基準が気になります。
それから一時間程皆で話をしました。特にアリー様と話せて良かったです。
「ねぇ、ヴィンセントはルルにちゅーせい誓ってないの?」
「アンナ?急にどうしたんですか?」
「だってヴィンセントはルルの部下になるんでしょ。そーゆ時はちゅーせいを誓うってあたしは聞いてるよ。だから、あたしはルルにちゅーせいを誓うね。」
どうして、そこに行き着いたのでしょうか?別に私達はまだ八歳ですし、その年で忠誠を誓っている人たちはそこまでいません。
「……アンナ?一体急にどうしたんですか?」
「んー、だってルルはあたしを助けてくれたし女神様だしずっとルルといたいなって。だからだよ。」
「別に忠誠を誓わなくても、一緒にいることは出来ますよ?」
「だってルルは王族なんでしょ。それで寿命も違うんだもん。でも、最上級の忠誠の儀をしたらずっと一緒に入れるでしょ。なんで、止めようとするの?ルルは忠誠を誓われるのが嫌?」




