これは騙し討ちですよね?―2
「へぇ、あなたがルシーに助けられたというアンナですのね。」
アンナを連れてきてから二日目、怪我も治ってきて人と会っても大丈夫そうになったのでシアたちにアンナを紹介することになりました。
「君がルルねぇが助けた子なんだ。
ルルねぇの魔法、凄いよね!怪我、治せるし。」
「うんうん。ルルは凄いよ!初めて見た時、女神様かと思ったもん。」
リズとは仲良くできているみたいですが、シアがちょっと怪しいです。どうしたのでしょう?
「ねぇルシー。こう言ってはアンナ様に悪いのでしょうが、得体の知れない少女を連れてくるのは危ないと思いますわよ?」
シアは心配してくれただけだったのですね。それは嬉しいです。
「ふふっ、ありがとうございます。ですが、大丈夫ですよ。」
「ルシーがそう仰るのなら別に良いですわ。」
精霊さんたちがあんなに集まっていたのです。だから、大丈夫でしょう。それに、お母様がなぜか、あっさりと、アンナを滞在させる許可をくださいましたし。
「ねぇ、マリウス達には会わせないの?」
「私はアリーシェ様になぜか敵視されてしまってますから。マリウス様だけに会ってもらうのもなんだか仲間外れみたいで嫌ですし。」
本当にどうしてなのでしょう?私はアリーシェ様と仲良くしたいのですけど。
「別に気にしなくて良いと思いますわよ。」
「そうだよね、アレナねぇ。マリウス達呼んでくるね。」
そう言ってリズは本当にマリウス様達を呼んできました。
「ん?なんだか一昨日騒がしかったのはこのためですか。」
マリウス様達にアンナの事を説明すると、マリウス様は納得されたように頷きました。そしてアリーシェ様は……
「またですの⁈ルルシーナ殿下はどれだけわたくしの邪魔をなさいますの⁈」
何故か怒られてしまいました。どうしてなのでしょうか?本当に謎です。
「マリウス様、アリーシェ様はどうしてこんなにも怒られるんですか?」
「すみません、アリーはヴィンセント君との婚約が決まりそうな所でして…」
あぁ。そういう事ですか。納得出来ました。それは怒るかもしれませんね。
「アリーシェ様、誤解ですよ。アンナは怪我をしていたから連れてきただけです。」
「そうだよ。なんでルルが酷く言われなきゃなの?おかしくない?こーいうのを逆ギレっていうんだね。」
逆ギレって……別に仕方のない事だと思うのですが、アンナ。




