出会いました。―3
「お初にお目にかかります、ルルシーナ殿下。メトネーゼ子爵が娘、アリーシェにございます。」
そう、挨拶をしてきたのはマリウス様の妹、アリーシェ様です。なんだか、言葉に棘がある気がするんですけど、どうしてでしょうか?謎です。私は何かしてしまったのでしょうか?
「初めまして、アリーシェ様。ルルシーナ・メラ・ルクナティアと申します。」
「お久しぶりですね、ルルシーナ様。」
「はい、お久しぶりです。マリウス様。アリーシェ様とマリウス様は似ていらっしゃいますね。」
そうなのです。本当にマリウス様とアリーシェ様は似ていらっしゃいます。ピンクブロンドの髪に黒い瞳という色的要因もありますし、顔だちもそっくりです。
「そうでしょう。よく言われます。」
マリウス様とは普通に話せましたが、アリーシェ様は話しかけるなと全身で威嚇されてしまっているので話しかけるのはやめておきました。
それからアリーシェ様は私の事を何やらライバル視されているのではないかと思うようになりました。出会った後のお茶会ではマナーを遊びの時は様々な遊戯で対決を挑まれました。それが一日中ありました。
そして、疲れたので翌日は庭に逃げ込みました。ソフィお祖母様と庭を散策していた時に気になるところがあったのでそこに向かってみると、穴が隠されていました。丁度、私ぐらいの体格の人が四つん這いになってようやく通れるほどの穴です。
もしかしたら、街に出れるのかもしれません!行ってみたいですが街に行ったら、お母様に心配をかけてしまうでしょうし、怒られてしまいます。それにそうしたら一人の時間が少なくなるでしょう。いえ、もしかしたら無くなるかもしれません。私につく人も増えるでしょう。どうしようかと悩んでいると、ちょうどカイン叔父様が現れました。
「おや?ルル、こんなところでどうしたんですか?
って、あぁ。その穴を見つけたのですね。懐かしいです。」
「カイン叔父様ご存じなんですか?」
「えぇ。この穴は昔、私が作ったものですからね。その穴で姉上と一緒によく街に出かけたものです。両親にはバレてないと当時は思ってましたが、今思うと本当のところはバレていたのでしょうね。」
お母様もそのような事をなさっていたのですか。意外です。それにしても、良い事を聞きました。カイン叔父様がこの穴を使っていらっしゃったのですね。でしたら、お願い出来るかもしれません。
「カイン叔父様。私、ルクナティア領の街に行ってみたいです!」




