出会いました。―2
「わぁ、凄いですっ。凄いですっ。」
ソフィお祖母様に連れて行ってもらったお庭はとても綺麗です。そして、お城みたいに魔法で季節関係なしに咲いています。ですから、冬のサザンカやシンビジウム、この前まで咲いていたアザレアやアイリス、ジャスミンなど様々な花が咲いています。
「ふふっ。ルルさんに喜んでいただけて良かったですわ。」
「ありがとうございます、ソフィお祖母様。」
そして、ソフィお祖母様とお庭を散歩しているとすごく聞き覚えのある声が聞こえました。
「ルシー、久しぶりですわね。」
「シア、そうですね。お久しぶりです。」
ルクナティア領へ行く準備でシアと会えなかったので本当に一ヵ月ぶりくらいです。シアと会ってからこんなにも会わなかったことはありません。
「あらあらまぁ。」
そう言うとソフィお祖母様はカーテシーをなさいました。
「このような格好で申し訳ございません、王太女殿下。お初にお目にかかります。ルクナティア前公爵が夫人ソフィアと申します。」
「面を上げて下さい。初めまして、ソフィア様。アレクシア・メラ・アルナティアと申します。よろしくお願いいたしますわね。今はかしこまらなくて構いませんわ。わたくしの挨拶だって略式ですもの。」
「かしこまりました。こちらこそよろしくお願いいたします。」
凄い、です。さっきとは違います。お茶会や夜会などの社交場ではソフィお祖母様もこのようになさるのですね。
「公の場でなければルシーと同じように扱っていただいて結構ですわよ。ソフィア様も疲れるでしょうから。」
「まぁ、それはありがとうございます。とても嬉しいですわ。」
《ルルのお祖母様、お優しそうな方ですわね。》
《そうでしょう!ソフィお祖母様はお優しいのです。》
シアとテレパシーでこっそりと話します。
「それでルシー、驚きましたか?」
「そこまで驚いてませんよ。だって手紙で知らせてくれていたではありませんか。」
「つまらないですわね。
ルシー、マリウスは会った事ありましたわよね。その妹のアリーシェですわ。」
そうです。昨日来た手紙はシアからのものでした。ルクナティア領に来ると書いてあったのです。リズやシアの乳兄妹のメトネーゼ子爵家の兄妹と一緒に。その事により、カイン叔父様もいらしてます。シアの父兄妹であるメトネーゼ子爵子息のマリウス様は私達よりも1つ年上です。ギリギリ学年的にそうなりました。その妹のアリーシェ様は同い年です。
「お初にお目にかかります、ルルシーナ殿下。メトネーゼ子爵が娘、アリーシェにございます。」
そして後々、私は思う事になります。シアの来訪は嵐の来訪でもあったと。まぁ、時期的には偶然なだけかもしれませんけどね。私からすれば、嵐です。




