出会いました。―1
ルクナティア領へ来て一日目の晩餐の時にレイお兄様はいらっしゃいませんでした。
残念です。レイお兄様は学園を卒業した後、外交官になられて各地を飛び回っているのです。次期外務大臣とも名が高く、お忙しいみたいで最近はゆっくりと話せませんでした。
この事でまとまった休暇を取って下さり、沢山お話が出来ると思ってましたのに……
「ルル、どうしたんですか?」
「レイお兄様がいらっしゃらなくて残念なんです。」
「ルルさんはレイさんの事が本当にお好きなんですね。」
「はい!ソフィお祖母様。レイお兄様の事が私は大好きですよ。」
「兄妹の仲が良いのは良い事です。私も弟とは仲良くしてますからね。」
「そうですわね。わたくしも今でも姉と仲良くしておりますもの。」
ルーお祖父様弟とソフィお祖母様の姉がどんな方か気になります。いつか機会があれば会ってみたいです。
「ルルさん、明日はわたくしと一緒にお庭を散歩なさらない?」
「わぁ。行きたいです。是非ともご一緒させてください。」
私は2年程前にどこぞの公爵の手の者に攫われてからほとんど外に出れてません。それはシアも同じです。とにかく、遊びに行ったとしても行ったのはお城やフィビナティア公爵家、あとはたまーにユーナティア公爵家ぐらいで、お忍びなんて以ての外です。ですから、新しいところを見れるのはたとえ敷地内だとしても嬉しいです。
「ルル、はしゃぎすぎてお祖母様にご迷惑をかけてはいけませんからね。」
「勿論です、お母様。」
「それなら良いのですが……」
お母様の私の信用はどうなっているのでしょう?凄く気になります。
「リズさん、そこまで言わずともルルさんなら大丈夫だと思うのですが?」
「お母様。ルルは好奇心が旺盛なんですよ。ですから心配なのですわ。」
「おや、好奇心旺盛な事は良い事だと思うのですが……」
「それはそうなんですけどルルですから……」
お母様、酷いです。お母様だって昔は私と性格が似ていた事、知っているんですからね!!




