ルクナティア領へ向かいます。―3
ベルーナ(侍女)、レイモンド視点です。
*⑅︎୨୧┈︎┈︎ベルーナ視点┈︎┈︎୨୧⑅︎*
お館様のご息女様とお孫様がいらっしゃいました。私はなんと、お嬢様付きに選ばれました。他にも数名います。初めて見たお嬢様はとてもお美しい方でした。飾りがいがありそうです。お嬢様は疲れて今は眠っています。私以外の者は別の仕事をすることになりました。
チリンチリン
ベルが鳴りました。お嬢様がお目覚めのようです。
「失礼します、お嬢様。お呼びでしょうか?」
「貴方は誰ですか?そして、マリンはどこでしょうか?」
あぁ、なんて綺麗なお声なのでしょう。寝起き姿を見れるなんて眼福です。しかし、私が見知らぬ人だからか警戒されてしまいました。残念です。
「挨拶が遅れて申し訳ございません。私はベルーナと申します。マリンと共にこちらでのお嬢様の世話を任されています。他にも数名いますのでよろしくお願いいたします。
マリンは現在、別の用がございましてこちらにはいません。良ければお呼びいたした方がよろしいでしょうか?」
「では、ベルーナ。マリンを呼んできてもらうのをお願いしても良いですか?」
「かしこまりました。
あぁ、そうでした。お嬢様、お嬢様宛にお手紙が届いておりますので、こちらに置いておきます。」
今日にいらしたばかりなのに、お嬢様宛のお手紙が魔法で届いたのです。お坊ちゃまへの手紙と一緒に入っておりました。
私はお嬢様とは初対面でしたのでお嬢様が周りに人がいるのがいやでお世話されるのも嫌いであるという事を存じ上げませんでした。流石に一人もつけないという事は無理でお嬢様付きに選ばれた中で一番優秀なレアだけお嬢様付きのままであとは通常とほぼ変わらない業務に戻ることとなりました。お嬢様には大変失礼な事をいたしてしまい、申し訳ないです。ですが、遠目からお嬢様を見るのは大丈夫ですよね?今度はお嬢様付きとなれるよう、レアに負けないようにもっと鍛錬しなくては。
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あの、お祖父様とお祖母様めっ。
僕にはあんな対応されなかったぞ。そりゃあ、ルルは僕の妖精さんなんだからとっても可愛くて誰だって魅了してしまうだろうけど対応の差が酷い。
それに、仕事があるから戻って来いというのもひどすぎる。せっかく久々にルルと一緒に入れるというのに。ターネスト侯爵が僕を気に入ってくれているのはありがたいが、その分仕事が多すぎる。次期大臣の有力候補だっていうから他の者からの妨害工作だってあるというのに。
あぁ、癒しが欲しい。だから、僕の癒しのルルともっと一緒にいたいよ。




