ルクナティア領へ向かいます。―2
うーん、疲れました。ルーお祖父様、ソフィお祖母様と会うのに緊張したのはもちろん、移動の事もありましたからねぇ。ルクナティア領は辺境にあります。それも、海沿いにです。王都は内陸にあるのでちょっと遠いです。行くのに10日もかかりました。ずっと、馬車に乗っていたのです。同じ体制でですよ。疲れますよね。領都の屋敷に作られた私の部屋に入るとすぐにベットに倒れこみました。
「ルル様。」
マリンの窘める声が聞こえますが無視です。私だってはしたない事だとは分かっているんです。
「マリン、私は疲れました。ですから、少しくらいは良いでしょう?」
顔をあげながらマリンに言います。このくらい許してもらえないと息が詰まって仕方ありません。
「まったく、仕方ありませんね。目をつぶるのはルル様がお疲れのようだからですよ。」
許して貰えました!
そして、私はそのまま寝てしまいました。起きたら辺りはもう真っ暗でした。ベルを鳴らしてマリンを呼びます。
「失礼します、お嬢様。お呼びでしょうか?」
来たのはマリンではありませんでした。私は周りに沢山の人がいるのが嫌です。だから私の専属侍女はマリンだけです。公爵令嬢としても王族としてもダメなんですけどね。本当ならマリンも元のお母様付きに戻ってもらって良いのですがさすがに一人もいないのはダメなのでマリンがついています。
「貴方は誰ですか?そして、マリンはどこでしょうか?」
「挨拶が遅れて申し訳ございません。私はベルーナと申します。マリンと共にこちらでのお嬢様の世話を任されています。他にも数名いますのでよろしくお願いいたします。
マリンは現在、別の用がございましてこちらにはいません。良ければお呼びいたした方がよろしいでしょうか?」
ベルーナ達が悪いわけではございませんが、私付きからは外れていただきましょう。私はマリン一人で十分です。
「では、ベルーナ。マリンを呼んできてもらうのをお願いしても良いですか?」
「かしこまりました。
あぁ、そうでした。お嬢様、お嬢様宛にお手紙が届いておりますので、こちらに置いておきます。」
手紙、ですか。手紙とは、一体どなたからなのでしょう?こういう時は精霊さんは大体面白がっているのであまりあてにしてはいけません。




